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らぞう

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2006.05.03
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いーぐる⇒ 劇場公開映画(邦画)【邦画】 BANDAIVISUAL 誰も知らない

最近やっと観る機会があったので観ました。
ホントいい作品でした。
実際にあった 「巣鴨子供置き去り事件」 をモチーフに作られているのですが、
実際の事件のような猟奇的なイメージは無く、センチメンタルな仕上がりもいいです。
子供達の飾らない自然な演技と、主人公明役の柳楽君の大げさではない微妙な仕草の演技。
映像自体にも随所に工夫が見られ、印象的な絵作りがなされている感じで、
2時間半という長丁場なのに飽きることはありませんでした。


貧困の中で可愛そう可愛そうという描き方ではなく、
その中でさえも喜びを見出すことのできる子供達の姿。
就学も出来ず、でも学校へは行きたいという向上心を孕みつつ、
兄弟を守らなければというしっかりしたイメージと、
近所で知り合った友達と遊びたいのを我慢できないという子供らしさ。
存在を隠されているために部屋から一歩も外に出ることを許されない子供達。
あの部屋の中では唯一の法律である母親の命令を遵守する子供達。
出て行った母親を健気に待ち続ける。
他を知らないからこそ生きていけるような生活環境の中での
子供視点の心理描写は秀逸だったように思われます。
主人公の明が守りたかったもの、それは兄弟が離れ離れにならないこと。

その純粋な願いさえも叶わない現代社会の哀しさを感じました。

この都会の中に、もしかしたら貴方の隣にも、
誰も知らない子供達が居るのかもしれません。





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Last updated  2006.05.03 19:16:05
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