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October 8, 2013
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カテゴリ: 講座
初めて鍵盤楽器に興味を持ち購入に至った時どうだったか?
筆者はあまり明確に覚えていなかったりするわけだがとにかく失敗続きだったといえる.

これから始めようという方の中には大好きなアーティストがキーボーディストだとか
ギターリストなんだけどDAW環境下で鍵盤を使っているとか,etc...
誰かの影響で鍵盤楽器の購入を考えているという方が多いのではないかと思う.

私の場合も似たようなもので,電子オルガンしか知らない中に兄のEOS B2000が舞いこみ,自ずとシンセサイザーに興味を持ちだした.
その後,自分の好きなアーティストが使うモデルに興味がわいてきたのが始まりだった.

私が購入を検討し始めた頃は巷で初代MOTIFがヒットしており,どの楽器店に行っても試演ができたのを覚えている.
カタログを眺めること半年,意を決して大金をはたいて買ったのが最初のシンセサイザーMOTIF7だった.


カタログに書かれている内容はほとんどチンプンカンプン(当時,EL-900mでの音作りが全てだった私だが,FMのパラメータも全く分からず適当にいじったり,他人の音色をまねたりした程度で音作りの基本は知らなかった)
勿論,本体以外に何が必要なのかも全くもってわからなかったのである.

こんな中で某楽器店に試演しに行って店員に声をかけたら『説明書お貸ししますよ』とイスとダンパーペダルを用意してくれた.
「すげー親切だわー」とこの時は思って翌週,この店で買うことになるのだが結局このお店にお世話になったのは後にも先にもこの2回だけだった.

要は,この店の店員はシンセサイザーの知識が乏しかったのである(自分で試してって意味での"説明書"だったと後で気がついた)
結局,店員に聞いても埒が明かず購入後は全部自己判断であれやこれやしてわからないなりに買いあさった.
この時,同時に買ったのがダンパーぺダルとして使うフットスイッチとPLG-150VL(MOTIFシリーズを始め当時のYAMAHA電子楽器製品に音源を増設できるプラグインボードシステムがあった.VLとはYAMAHAが販売している物理モデリング音源の総称.ELの名残で物理モデリングに多大な執着心があった私は特別な意味もなく何故かこれを購入してた)だった.

後になってソフトケースやケーブル類そして,LG100というスタンドを買い足したり,生産完了後にオプションI/Oが欲しくなったりと結構,失敗だらけだったりする.


私のそんな失敗をこれから鍵盤楽器を購入しようとしている初心者の皆さまにはして欲しくない!
そんなわけで,今回は鍵盤楽器の選び方やオプション品の買い方,買うタイミングについてお話したいと思う.


●初心者の鍵盤楽器選び
過去にも本サイトで紹介したが,今回は初心者がまず始めるのに必要な機能を備えた鍵盤楽器について紹介していこうと思う.

最近,主に店頭陳列されているものとしては軽量モデル(Juno-Di,MX61等),アナログシンセ(MS-20 mini,Bass Station II等),アナログモデリングシンセ(microKORG,MINIBRUTE等),中級モデルのシンセ(Jupter50,MOX6等),ステージピアノ(RD-700,CP-4等),オールワンシンセ(KRONOS X,MOTIF XF等),ポータブルキーボード(PA600,BK-3,PSR-S650等)等がある.
特殊な鍵盤付き機器としてはMIDIキーボード(DAWのコントローラ等で使う音源なしの鍵盤)やサンプラー(microSAMPLER等演奏する音を自分で収録しなければ使えない楽器)もある.
いずれにせよ,種類が豊富故に消費者がある程度の知識や目的を持っていなければチョイスが難しいのが容易にわかるかと思う.

管楽器等と違い,鍵盤楽器(特に電子楽器)の場合,これ1台で一生いける楽器にめぐり会うのは非常に難しい.機器もさまざまな用途にわかれており,いずれも一長一短で全てを兼ね備えているものというと高級モデルで金額も重量も桁が変わるわけだが,用途に合わなければ宝の持ち腐れにもなってしまう.

勿論,初心者の内からイイものを使えるにこしたことはないのだが,クラッシックピアノをやりたい人がピアノ鍵盤だからという理由でオールインワンシンセの最高峰を買っても色々不都合が生まれてくるものである.


鍵盤楽器ではピンと来ない人のために自転車に置き換えて考えてみよう.
ママチャリ,学チャリ,クロスバイク,マウンテンバイク,ロードバイク,etc...と自転車もひとえに語れない程の種類がある.

目的が,近所の買い物なのに籠も荷台もないロードバイクを買えば買い物に行っても持ち帰ることができず結局タクシーで帰るなんてオチ,最悪の場合次回以降は自動車での買い物に変わってしまいかねない.
これでは高いお金をはたいてロードバイクを買っても全く無意味である.

逆に,15kmの通勤をするのにお金がないからと汎用車(ママチャリ等)を買ったのでは乗ることは出来てもお世辞にも快適な通勤にはならず,継続できなくなり気がつけば電車通勤になってしまうかもしれない.

このように,自転車も用途に合った買い物をしなければ宝の持ち腐れになるわけで,鍵盤楽器も全く同じだということである.

これらを回避するためにはまず"買い物に行く"とか"通勤をするため15km乗る"とか明確な目的が必要なのである.
鍵盤楽器も自転車同様継続して触れていなければ上達もしないだろう.
目的を明確にして快適かつ触れることが楽しくなる楽器を選ばなければいけないのがわかっていただけただろうか?

自転車では目的が日常生活の一部であったりとわかりやすいが,鍵盤楽器では当てはめるのが難しいかもしれない.
目的が明確にならない人は以下のいずれかに当てはめて一番自分に近いものを選んでみよう.



b)バンドで鍵盤楽器を弾きたい
c)音楽制作に鍵盤を使いたい
d)とにかく手軽に鍵盤楽器を触れて演奏する楽しみを見出してみたい


少なくとも,この記事を見ている読者の皆さまは鍵盤楽器が欲しいと思っているはずである.
そうであれば,上のいずれかに当てはまるはずだ.
あなたはどのタイプだっただろうか?

以下,各タイプ別にオススメの楽器を列挙してみたので参考にして欲しい.
その楽器を勧めている理由もしっかり読み,用途が一番近いものをあとは自分でチョイスしてほしい.
なるべく入手しやすい楽器を選んでいるので,近い機能を持った楽器ならばどのメーカーでもサポートに信頼がおけるため,迷ったら後はデザインや細かな機能など自分の好みで絞り込んでほしい.

a)ピアノやキーボードのフレーズを練習して曲を弾けるようになりたい
モデル:CASIO PX-3SBK , KORG LP-380 , YAMAHA P-155 等
タイプ:電子ピアノ
 いずれのモデルも音色作りという概念はほとんどない代わりに,簡単に必要な音を直ぐ呼び出せる特徴がある.主に使用できる音色はピアノやパイプオルガン,ストリングス(弦楽器のセッション)などクラッシック寄り.ややこしいことが苦手で,ピアノの音がメインで使えればよいという人や,音色がどうとかの前にフレーズをしっかりと弾き込みたい人にはぴったりである.
鍵盤の重さも生ピアノ同様に低音が重く高音が軽いものが多いため,お子様のピアノレッスン用にも最適である.


b)バンドで鍵盤楽器を弾きたい
モデル:Roland JunoDi , YAMAHA MX61 等
タイプ:シンセサイザー
 鍵盤数より音色数派の人向け.エントリーモデルのシンセサイザーは鍵盤数こそ少ないモデルが多いものの音色の自由度が高く汎用性が高い.エントリーモデルといえどバンドでならすシンセサウンドの大半が再現出来るためバンドマンとして鍵盤を演奏する人にはぴったりである.最近のモデルは軽量で持ち運びにも最適,野外演奏でも活躍できる電池駆動タイプもあるので自分に合ったものを選んで欲しい.
簡単な音作りやPCベースの音楽制作にも使える汎用型である.

c)音楽制作に鍵盤を使いたい
モデル:CASIO XW-G1 , Roland JunoDi , YAMAHA MX49 等
タイプ:シンセサイザー
 音楽制作では演奏よりも,音や機能を使ってDAWソフトをコントロールする事がメインになる.よくMIDIキーボードで安く打ち込みを始めたいという方がいるがDAWを始めるためにはまずシーケンスソフトが必要だったりオーディオインターフェースがあると都合がよかったりと結局MIDIキーボードを手に入れる前にそれなりの投資が必要になる.そんな時には是非,今回紹介しているモデルをご購入される事をお勧めする.その理由はいたって簡単で,各シンセサイザーには初心者のDAWを助けるために必要なソフトシーケンサがバンドルされているのだ.各社の廉価版シーケンサで,初心者の音楽制作には十二分な機能が備わっている.その上MX49に至っては,オーディオインターフェース機能,MIDIインターフェース機能が付いており,録音したりMIDIデータの打ち込みをすることもPCとこれ1台で容易に出来る仕組みになっているのだ.
何から始めればいいのかわからない人は,まずこのシンセを買ってソフトをPCにインストールしてみてほしい.
その瞬間,キミの部屋は立派なスタジオに早変わりだ.


d)とにかく手軽に鍵盤楽器を触れて演奏する楽しみを見出してみたい
モデル:YAMAHA PSR-S650 , KORG PA600 等
タイプ:ポータブルキーボード
 音色数やエディットの自由度はシンセサイザーに叶わないが,演奏試演機能が豊富で初心者でも楽しく鍵盤楽器と触れ合えるのが特徴.
各社命名こそ違うものの和音に合わせて自動でベースパートを生成してくれるような機能や演奏する鍵盤を光らせて教えてくれる演奏支援機能等があり,シンセサイザーのような複雑さは少なく初心者には扱いやすい.
演奏したい曲が参考演奏になければネット経由で購入して増やすこともできる.
お子様へ楽器に触れる楽しさを味わってもらったり,ご高齢の方の趣味などに最適だ.


さまざまな種類があるのには理由があるのが何となくわかっていただけただろうか?
そして,初心者の皆さまは自分に必要な楽器がどんなものなのか検討が付いただろうか?
今回は4タイプに分けて現行の安価モデルより選りすぐりの楽器を紹介させていただいた.
用途が特殊だと主張する方もいるかもしれないし,上記の内容を読んでもまだしっくりこない人もいるかもしれない.

ご購入に悩まれている方は,是非BBS欄に書き込みをしていただければ楽器選びのアドバイスをさせていただくこともできる.

初心者にとっては決して安い買い物ではない鍵盤楽器だからこそ,自分に合った1台を是非見つけてほしい.





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最終更新日  October 9, 2013 08:57:19 PM
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