何からするよ!?(大人向け)


状況を我々大人が作って行く事が出来るだろうか。
先日ミニバスケットに置いて私のボスと話していたのだが、
さすがベテラン教育者だと感じる言葉を頂いた。
「ある一定のスキルを取得するまでは上手く行かない事を怒るのではなくて、
どんな些細な事でも上手く行った時に誉めてあげる事。
また、ある一定のスキルに到達すれば幾ら怒っても
バスケットを楽しく感じる事ができるはず。」
との事であった。
この言葉を展開すると、
一定のスキルに到達してしまえばバスケット自体が
(シュートやアシスト、ディフェンスではスティールやインターセプト)
が「楽しく」感じる事が出来、
幾ら怒ってもそれらのスキルを「上昇させたい」と思う方が先に来て
“熱中する事”が出来るのでは無いかと考える。

では前項の、初心者が
(新入部員が。つまり一定のスキルに到達していない選手が)
楽しくバスケットするには、どの様な練習をして、
どのような示唆・環境作りを行って行けば良いか展開していきたい。
まず入ってきたばかりの選手(子供たち)は
学校の授業でバスケットボールとフープを見た事がある程度、
もしくは触った事がある程度で、
最初から「田臥選手の様になりたい」とか「ジョーダンのようになりたい」
と思っている選手は少ないだろう。
私としては1流のプレイヤーが脚光を浴びている姿を
(試合ではなくても)見せる事から始めるのが良いのではないだろうかと思う。
特にスーパーリーグで彼らの姿を見つける事が出来たら
子供たちの反応はどうだろうか?
私としてはプレイはともあれ“TOP”と“底辺”
の距離は縮めるべき課題であると考える。

なぜ、このような考えを持ったかと言うと、
私が渡米・観光してきた経験からである。
まずは渡米して直ぐ、移動中から「至る所にフープ・コートが存在した」
と第一印象で感じた。それも、公園に一基か二基あるのではなく
5面も6面も取れるような公園(コートラインも引かれている)が存在したのだ。
そして其処には大人・子供関係無く3:3や5:5のプレイがされており、
ルール(バスケットのではなく、出場の仕方等のローカルルール)
も彼らが話し合いながら行っていた事に驚きを感じた。
小学生からこのような環境でプレイできる事に私は羨ましい思いを馳せたのを
今でも記憶している。
また、実際ユタのオールスターウィークを観戦した時には、
彼ら(多分中学生ぐらい)とプレイをする機会に恵まれた。
私は先輩と2人で観戦に行ったのだが、
ユタ・デルタセンター横に、特設のストリートフープが15・6基設置されており、
ゲームを見て触発された我々は1:1やシューティングに興じていた。
そこへ彼らが来て英語で話しかけてきたのだ。
正直な話、全ての内容を理解する事は出来なかったが、
一緒に2:2がしたいと言うような意図はわかったので、
私は先輩と共に快く受ける事にした。
ゲームはお互い真剣に行っていた。
いや、私達は相手が中学生もしくは小学生だと感じていたので(身長や顔を見て)
少し流し気味のプレイをしていたのだが、
彼らは真剣そのもののプレイに触発され私達は真剣になって行った。
結局ゲームは我々が楽に勝つことが出来たが、
その真剣な様は今でも忘れられない。

また、アメリカ方から2・3の会話を聞く事が出来た。
彼が言うのは、「ABAの選手達とプレイをした事がある。」と言い、
続けて「彼らは公園にフラッと来て、シューティングを始め、
そして私達と混ざって3:3や5:5をして行くのだ」と話してくれた。
さらに続けて「彼らは無名の頃からストリートでバスケットをして、
上手くなって行った。そして私達もそうなりたいと思って、
色んなコートで、もちろんホームもあるけど、プレイしている。」
と聞いた事がある。

私とってはそれらの経験は掛買いの無い経験が出来たと今でも思っている。
コーチとしての判断材料としても結果的に良い判断材料が出来たと感じている。
しかしながら、日本で彼らのような環境を揃えて上げる事は、
今の我々では出来ない。(金銭的な問題で)


では、どのような形で今一緒にプレイしている子供たちに
「目標」や「憧れ」を持たす事が出来るだろうか。
“TOP”と“底辺“を恒常的に接点を持つ様にして行かなければならないのは
私自身の課題でもあり、JBLの選手に頭を下げて
協力を求めなくてはいけないと感じる。

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