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2004.02.13
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 ジニーは13歳。姉が2人、妹が1人、弟が3人のテイラー家の7人兄弟の中で、一番かげがうすく、自己主張もしない少女。

 ジニーと同い年の同じ月に生まれた従姉妹のローズは、4歳のときに亡くなりました。
 以来、子どもが生まれなかった伯父・伯母夫婦は、ジニーになにかと優しくしてくれたこともあり、ジニーにとっては「もう一組の両親」とも言える存在だったのですが、大好きだったその伯母が半年前に急死。伯父はぬけがらのようになり、伯母の姿を追い求めて「ああ、わたしのレッドバード」とつぶやきながら野山をさすらう毎日。
 そして、ジニーは、ローズの死にも、伯母の死にも、責任を感じていました。自分は生きていていいのだろうか、と悩み、苦しむジニー。

 そんなある日、ジニーは農場のはずれに、昔、開拓者たちが通った古いトレイル(小道)の跡を見つけ「これはわたしのものだ。わたしだけのものだ」と確信します。
 そして、トレイルをおおいつくすように生える雑草を引き抜き、石ころを取りのぞき、埋もれた敷石を一枚、また一枚とあらわにし、小道を復活させることを決意します。
 古い地図でトレイルの全長が25キロあることを確かめたジニーは、それにも臆せず、一日に数百メートルずつ、こつこつと、しかし確実に進んで行きます。 

 ◆◆◆たぶんわたしはちがう自分を知ってほしかったのだと思う。いちばん変わり者で、いちばんとるに足りない、あわれなみそっかすでも、なべの底のこげかすでみない自分を。◆◆◆


 そして、10日ごとに一度、家に帰ってくると約束をして、たった一人、森の中で火をおこし、食事をし、眠り・・・そうやって、確実にトレイルを甦らせて行きます。

 有刺鉄線を乗り越え、ライフルを持った男と出っくわし、クマに追いかけられ、それでもただひたすらに進んで行くジニー。
 この作品は、そんなジニーが自分の気持ちと向き合い、成長していく様子を、細やかに描いています。

 横糸として、3歳年上の幼なじみ・ジェイクとの関係も描かれています。
 美人の姉のダシに使われてばかりのジニーの前に現れて、あれこれ問題を続発させるジェイクの本心はどこにあるのでしょう?

 いまどきの悩める中高生にも、ぜひ読んで欲しい1冊です。


『赤い鳥を追って』





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Last updated  2004.03.01 23:34:36
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