虚実日記

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December 7, 2008
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カテゴリ: カテゴリ未分類
最近、一年が、というか時間が全体的に速く進むように感じる。それは、よく言われるように、その人のそれまで経験してきた時間の長さが積み重なって、相対的に時間が短く感じるのだと思う。
経験の少なさは、さらにそれを助長し、たとえば子供の中にはかわいいピンクのパンダをかたどったパンを見て「かわいいから食べれない。でも食べたい」と言う子もいる。この言葉には子供たちの刹那主義と相対的な感覚による時間の長さが隠れているのではないか。食べることによって、“今”を満足するものに変えること。自分の好きなものをずっと感じるために今を我慢し、“未来”を満足するものに変えること。その二つは独立しているように見えて同一のものである。子供の感じる未来は今に等しいからだ。パンはいつか腐る。そんな考えが、子供でないものの心の底には本人たちも気づかないところで流れている。だから、特に感動もなくパンを食べる。かわいいとは思う。ただそれだけ。パンは食べるもの。腐ってはいけないから。それは当たり前のように思えて、当たり前のように正しい。しかし、その考え方は、子供たちのうちには流れていない。子供の頃、もらったお土産をあけずにとっておいた。いろんな種類のビールの缶を集めた。きれいな花を石を、集めた。そこに時間は流れていない。ただ、今があるだけだった。
子供は、自分で思う何もしても、今が楽しいのだ。ケンカをしても次の日には仲良しだった。昨日も今日も明日も遊ぶ約束をした。何も変わらないがとても楽しい、長い長い今が続いた。しかし、その生活は今から見て、長くは続かない。忙しくなるため。世界が徐々に広がるため。そして、時間と経験が積み重なるため。今はもう感じない何かがその“今”にはあった。
最近の子供たちには、習い事などで忙しく、時間が緩やかでない子もいる。それは、何かを失ったような悲しさを感じる。英才教育という言葉があるにはあるが、せめて子供のときぐらい、のびのびと過ごしたいものだ。そんなことを、駅で昼飯を食べながら考えていた。





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最終更新日  December 7, 2008 09:43:21 PM
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