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2013年09月03日
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カテゴリ: 日常生活
6月から毎週一回、歩いている熊野古道・紀伊路。

大阪は天満橋からスタートし、今日、和歌山県御坊市に到着。

紀伊路は紀伊田辺までなので、残すところ後わずか。

その後、熊野本宮大社へ向かう中辺路もしくは熊野那智大社へ向かう大辺路へと続ける事ができるけど、今のところまだどちらに進むか決めかねている。

今年は天気のよい暑い夏だったので汗だくにはなったけれど
今日まで雨には降られなかった。


今日の行程は距離が長く、しかも峠を2つ越えなければならなかったから悪天候だとキツイ。
ただ、小雨が振ったり止んだりの曇り空は、暑さによる体力消耗が回避できる。

少し悩んだ末、歩く事にした。


蒸し暑くはあったけれど強い太陽をガンガン浴びないでよい分楽しく歩いた。

ふたつ目の峠は思っていたよりハードで、うつむきそうになる自分を励ましながら歩いた。


8合目あたりに差し掛かった時、
目の前に野生の鹿が現れた!

鹿も僕に気がつき、お互い固まったまま数秒間見つめ合う、、、

そーっとカメラを向けパシャリ!

シャッター音と同時に鹿は駆け出して、森の中へ消えていった。

その名も鹿ヶ瀬峠!
綺麗な鹿さんからパワーをもらい、頂上までぐわわわわわーと登る。

なんとかたどり着き、足を休めようとベンチに掛けてタバコに火を着けた瞬間、ゴロゴロ音と共に大粒の雨が降り始める、、、

ギャー、マジかー?


スグ止むかもしれないし、、、
でもここからは下り、、、
しかも結構急、、、
足元が悪くなる、、、
もう午後4時、、、


下りの道を覗き込んだら木々が生い茂ってるのも合間って、かなり暗い、、、


暗い森は苦手(。-_-。)


行くしかない!と決め、
タバコを消し(もちろん携帯灰皿持参よ^_−☆)

薄暗い山道を足元に注意を払いながらもぴょこぴょこ下る。

たぶん少し強い雨、、、位だったんだと思うけど、ひとりぼっちの薄暗い森に降る雨はゲリラ豪雨にも感じられる。

道の途中に何故だか巨大な井戸が口を開けていて、何日か前に予期せず20分くらい観てしまった『貞子』を思い出してしまったり、、、

怖い〜!!


そんな時は一年前の事を思い出す。

一年前、二度目のスペインのカミノを歩いていた。

最初の一週間は雨が多くて、ひどい時は朝から晩までずーっと雨が降っていた。

雨具を着たところで一時間も歩いていればずぶ濡れで、休む場所もなくて、ひたすら30キロ以上の道程を10キロの荷物を担いで歩いた。

足が棒の様になり、腰が岩の様になりながら。


でも楽しかった。
やめようとは一度も考えなかった。

あれからたった一年。
あの頃より強くなくてはならない。

こんなところでビビってる訳にはいかない!

自分を奮い立たせてひたすら歩くこと一時間。

ようやく人の気配のする畑までたどり着く。

誰もいないのに、人工的な畑が見えただけで、心底ホッとする。

そして雨も上がり、山間ののどかな道をさらに歩き続ける。


この巡礼をはじめた頃、まだ青いだけだった稲が今では穂を垂れ、立派な米へと成長している。

和歌山特産の蜜柑も今はまだ青いけど鈴生りで、そのうち一面オレンジ色になるのかな?と思うと、とても嬉しい。

意外なことに、蜜柑畑の間にはキゥイ畑もたくさんあり、それもまた大きく実ってる。

農薬だとか、汚染だとか、台風だとか、地震だとか、戦争だとか、、、

僕たちはビックリするくらい不安定な世界で日々を送っている。

こんなひとつひとつの実りを顧みることもなく。

和歌山の自然は濃く、強い。
たまに怖くなるくらい、強い。

ヤッパリ日本はあんまり好きじゃないし、辛いことが多いけど、今、この道を歩いて良かったなと思う。


畑仕事をしているお爺さんが孫らしき男の子と話していた。

『これ(なにかの野菜)僕のカブトムシも好きかな?食べるかな?』

『人間が食べて美味いもんは、きっと虫も好きやろう』

僕らは、いつまで、美味しい物が食べられるかな?

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最終更新日  2013年09月03日 20時59分01秒
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