BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年08月29日
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BL創作小説です。空想です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮ください。

実情8
逆流した血液を押さえる為に呼吸をゆっくり大きくした。
全にばれない様にしたいけれどこの体勢では無理だろう、脈が早いのが自分でも分かるのだからきっと全にもばれているんだろうな、それに挙動不審だよ僕。。。

「ふっ、全、冗談でしょ」
「冗談じゃない、本気だって言ったらどうする?」

僕を試すような言葉に動揺する、全はなぜそんな事を言うのだろうか。
僕を好きだって事は分かったけれど婚約までする人をそんなに簡単に捨てられるというのだろうか、何時も僕が妬くほどに仲良く歩いていたのは偽りだったのか。
僕には和樹さんがいるのに彼を選ぶ事なんて出来ない事を分かっていてこんな事を聞くなんて結局、僕をからかって楽しんでいるのじゃないかなんて思ってしまう。
全、僕にそれを答えさせようと言うの?

「答えて俺は翠さんを捨てるって言っているんだよ」
「本気なの彼女を愛していないの?」
「愛してるさ、だけど彼女よりも君が大切だって気付いたんだよ」
「全、遅いよ。。。」

呟いた僕の言葉が全と僕の間に深い溝を築いた。
もう、出会った頃には戻れ無いと思ったから辛い体を動かして逃れようともがくけれどその動きは無駄に疲れるだけで意味のない動きに終わった。

「俺の事がそんなに嫌いに成った?俺に抱かれて啼いたのは誰だよ」

全の声が悲しげ痛ましいように震えて聞こえて来る。
僕を陥れようとするような演技じみたものではないのは明らかなほど震えてる。
抱き込まれているから顔は見えない、余計に感じる全の心の揺れが伝わって来る。

「全、嫌いじゃないよ、僕にちゃんと自分の心を伝えてくれたのは嬉しいいよ、僕はずっと嫌われてると思っってたから。。。」
「済まない、俺が最初から素直に成って置けば良かったんだ、そうだよな、散々お前を嬲り者にしてしまった」
「全。。。」

何か言わなくてはならないのに言葉が出てこない。
全の腕は緩む事無く僕を抱き込んで離してくれそうにも無い。

「全、僕は君の事好きだよ、それ以上に和樹さんのことが好きに成ってしまったんだ、遅いとか早いと関係ないよ、あの人は傷ついた僕を拾ってくれただけでなく愛してくれた」
「その恩を返すって言うの?」
「恩じゃないよ、愛だよ。。。愛で僕を包んでくれたんだ」
「俺だって今は愛してるじゃない」
「全、もう遅いんだよ。。。体は上げられるけれど心はもう上げられないんだよ」
「君を思うことはもう叶わないと言うんだ。。。告白は無駄だって事なんだね」

全の手が緩む、僕は長い監禁から開放された気に成った。
全の顔を見ると崩れそう表情を我慢してる顔だった、僕から今度は全に抱きついた。
別れの抱擁だという気分だった。

「顕一、これで俺たちは終わりなのか?俺は既にお前の担当を外れてる、もう、接点は絶たれたのか?俺にチャンスは無いの?」

残酷だけどもう二人の間には何も無くなった。
全は分かっていて問い掛けて来た、きっとどこかに一縷の望みを見出そうとしたのだろう。

「ごめん。。。チャンスは上げられないんだよ」

それを与えてしまったら今度は僕が和樹さんから離れなければならなくなってしまう、今の僕にはそんなことは考えられない。

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最終更新日  2009年08月29日 03時02分54秒
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どうなるのでしょう?  
YA さん
うぅ…全君遅いよぉ~ もっと早く気持ちに気付いて告白していたら… 顕一君の気持ちはやはり和樹さんに向いているのですね。 (2009年08月29日 12時46分39秒)

Re:どうなるのでしょう?(08/29)  
佐玖螺  さん
YA様
全に振られたと勘違いしている頃に拾ってくれたのが和樹さんですからね。
心は日々変わるものです。と思う。。。
(2009年08月30日 00時45分27秒)

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