BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年12月26日
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BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

手紙

和樹さんからのメールが気に成りながら僕は一日は始まる。
全は勿論、会社に向かう、見送りは行ってらっしゃいのキス、なんだか気恥ずかしいのだけど励みに成るからって復帰してからの日課になった。
全が入れてたコーヒーを味わいながら仕事を始める。
鼻を抜ける香りが脳を刺激し、文章が湧いてくる、そのまま没頭してコーヒーを口にすると既に冷めて不味く成っていた。
時計は3時過ぎ、こんなにも集中出来たのは久し振りだと思いながら、そういえば小腹が空いた。
時間が時間だから何か作る気にも外に出る気にも成れなかった。
ストックのラーメンを見ると何もない、仕方なくコンビニに向かい買い物を済ませ戻り、ついでにメールボックスを確認した。

逸る心を抑えて急いで部屋に戻るとペーパーナイフを使うのももどかしく手で開けた。
文面に目を通した。
切なく懐かしい気に成った。
変わりない様子、朝のメールと内容はそんなに変らないのにこっちの方が和樹さんらしい、だけどやっぱり変だ、筆圧が以前見た時より弱い気がする。
きっと忙しい合間に書いて来ているのだろうから疲れているのだろうとこの時は思った。
そしてあの空港での別れを思い出した。
やっぱり心には和樹さんと言う爪痕がくっきり残ったのだと確信した。
全への想い、和樹さんの想い。
揺れている。


「顕一、顕一」
「全?」


目の前にはパソコンのキーボードが有った。
仕事をしながら眠ったのだろうか、画面を覗くと手紙を読む前の作業から何も進んでは居なかった。

「なに?」
「なんでもない、ねぇ、何時?」
「午前零時」

「本当。。。」

コーヒーが目の前に差し出され、受け取って飲むと心の底からホッと出来た。
手が伸びてキスされた。

「全。。。」
「疲れさせちゃった?ここの所、激しかった?」
「ば、ばか。。。」

抱き上げられベッドに下ろされた。
見下ろされる視線、だけど直ぐに離れ、全は予備の布団をひいた。

「今日はこっちで寝る、ゆっくり眠れ」
「全。。。」

優しい全、僕はそれなのに君を裏切っている。

「なに?」
「全、僕が分かれてって言ったらどうする?」
「またぁ、何かと思えば、なんか有った」

明るい声、きっと冗談か何かと思っているのかな、僕が裏切らないって知ってるから冷静で居られるのだろう。

「そうだな、犯して抱き尽くしてボロボロにしてこの部屋から出られない様にして俺じゃなきゃダメだってぐらいにする」
「それでも僕が逃げ出したら?」
「お前がそれで幸せに成るなら俺は諦める、だけどお前が戻る場所は残して措く、だから何時でも戻って来い」

膝立ちで全が僕を抱き締める。
僕は腕の中にそっと納まった。
全の肩が揺れている。

「全?」
「行くな。。。」
「え?」
「行くな、俺の所にいろ。。。」

僕は全を傷つける。

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最終更新日  2009年12月26日 04時52分23秒
コメント(2) | コメントを書く
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ゆれてる?  
YA さん
和樹さんと全の間でいまだに心が揺れ動いていて、何だか切ないですね…
もし、顕一君が和樹さんの所に行ったとしても、今度は全の事が気になってしまうんだろうなぁ (2009年12月27日 14時34分06秒)

Re:ゆれてる?(12/26)  
佐玖螺  さん
YA様
和樹さんの空港での様子が顕ちゃんには気になっているのでしょうね。
一度は好きになった人にあんな別れ方されたら気持ちが残るでしょうね。 (2009年12月28日 04時16分55秒)

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