BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年12月29日
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カテゴリ: 二次創作

興味ない方、嫌悪感を抱かれる方、二次創作の意味が分からない方は気分を害する恐れがございます。R-18


明日はイルミネーション点灯式、この学園伝統行事で高等部の校庭に大きなもみの木が立てられ、それを中、高の生徒会が飾りつける。
イルミネーション点灯のスイッチを押すのは高等部生徒会長のロイ・マスタングの役目だった。
飾り付けは残すところ、天辺の「ベツレヘムの星」のみ、これを取り付けるのも生徒会長とされ、名誉ある役目となっていた。
何人かのギャラリーに見守られながら夕日に映えるツリーに掛けられた梯子に登り星を固定したところで拍手が沸き起こった。
悪い気分では無かったがそれを喜ぶほど子供では無い、しかし、一年の冬、この光景を見た時、この役は自分が遣るのだと決めた。
梯子から見下ろすと金色の瞳とぶつかったがすぐさま逸らされた。
地上に降り立ち、その金色の瞳の横に並び、巨大なもみの木を見上げると「ベツレヘムの星」に夕日が当たりそれは天上の星が瞬いている様に見えた。

「綺麗だな」



「明日はもっと綺麗に成る」

手の甲を触れさせ、身を寄せそっと指を絡め、見上げる視線に微笑んだ。

「ああ、知ってる」

その頬笑みから視線を外し、三年前の同じ日を回想しながらクスリと笑った。
それを訝しげに見下ろすロイに今度は自分が笑い掛け、繋いだ指をギュッと握り返しながらもう一度、ツリーを見上げる。

「なぁ、点灯式後は時間が有るんだろ?」
「それはデートの誘いかね?」
「ば、ちげぇよ」

頬を染めるエド、笑みを押さえ見詰めるロイは三年前を思い返し、目を細めた。

「良いだろう、生徒会室を開けておこう」
「職権乱用だな」


二人、見つめ合い意思を確認し別れた。
エドは寮への道を急ぎ、ロイは生徒会室へと戻った。
誰もいない部屋、窓からは正面にツリーが見える。
これを知ったならエドがどんな顔をするだろうかと笑みを浮かべ書類の山に向かった。

点灯式当日、天上には星が瞬き、雪の気配は全く感じられないのだが風は冷たく身を切るようで吐く息は白い。

行き先は勿論、生徒会室、点灯式と有って校内は開放されていたが流石に夜と有って立ち入り区域も設けられていたが忍び込むには丁度、良かった。
人込みを縫い、生徒会室に向かう。
ドアを開け、暗い室内に侵入した。
表では音楽が流れグランドのライトが明々と点され、人々の声が遠くから洩れ聞こえ来る。
窓際の会長席に座り、ロイを待つ、静かな室内、エドは一人取り残された様な錯覚に陥りそうになった時、グランドのライトが消え、暗闇が訪れた。
しかし、それはほんのひと時、グラウンドのライトとは違う眩いばかりの光が目に飛び込んで来たかと思うと外では歓声が上がった。
目を見張るエドがそれを観ながら思い出に浸っているとふわりと冷たい空気が入り込み、抱き締められた。

「エドワード」
「お。。。」

言葉は突然の口付けで遮られ、そのまま抱きすくめられた。

「良いのかよ、会長が。。。」

口ごもる声、肩に顔が埋められ、抱き締める腕の力が強く成った。

「私の役目は終わりだ、残りは副会長に任せた、自由の身だ」
「あ、会長。。。ロイ。。。」

首筋に這わされる唇、手がベルトに伸び器用に外される。
性急に触れられる体が官能に震えだし縋り付くエドを床に押し倒し体を開いた。

「あ、あはぁ、ロイ。。。やぁああ」

揺れる影、濡れる吐息、お互いの熱を抱き快感に身を震わせ窓を見ると映る姿はツリーの下で抱き合っている様に見えた。
腰を激しく打ち付け、口腔を犯すロイにエドは腰を揺らし、下肢を濡らした。

「うっ、ああ、ああ、ああ、イク、あああ~ん」

荒い息を吐きながら二人でゆっくり窓の外を見つめる。

「なぁ、アンタ憶えてるか?」
「?」
「そんなことだろうと思ったから教えない」

ロイは憶えていた。
それは三年前のクリスマス、雪の降る中、二人で待ち合わせたツリーの下で初めてエドに告白をした。
それまではなんとなく体の関係は有った、愛してると自覚して抱いたのだったが一度も好きだとは伝えていなかった。
自分らしくないと思ったがエドだからした告白、そして知ったツリーの言い伝えに驚いた。
それはツリーが「告白の木」と呼ばれそこで告白をしたカップルは別れることは無いというのだ。
だがそんな言い伝えはロイに取ってどうでも良かった、今、こうして二人で居られることが嬉しかったのだ。
そしてそれは永遠ではないかも知れない。。。

「憶えているとも」
「嘘。。。」

繋がったままの内部からロイが離れた。

「や、あ、ああ~」
「私の部屋に来ないか?」

その言葉が何を意味しているか理解し頷いた。

恋人達の夜は始まったばかりなのだ。。。
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最終更新日  2009年12月29日 21時47分28秒
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