BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年03月23日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

コーヒーを飲み終わるのを見て本を伏せ、感想を求められた。
自分が動揺している事を悟れたく無くて無難に「旨い」とだけ答えると野瀬は満足そうな顔をする。
こんな顔を見るのは仕事以外で初めてのことでどの様に接していいのか余計に分からない。

「さて、これからどうする?」

その言葉に即答出来なかった。
普段なら呼び出されてホテルなり、野瀬の自宅なりに向かうのだろうが、喫茶店で待ち合わせ、のんびりとコーヒーを飲んで穏やかに話すパターンなど今までに無かった。

「行きたいところはないのか、なんならホテルでも構わないが」

「ホテル」の部分は周りに聞こえないよう、小声で囁くと悪戯っぽく笑って見せる。


「期待でもしたか」
「。。。期待など。。。」
「冗談だ」

「冗談」という言葉に動揺して俯いてしまった。

「アンタの冗談は冗談に聞こえない」
「普段でも、冗談は言ってるのだがな」

呟く声に、いつ冗談を言ってるのだろうと考えるが、思い当たる時が無い。
自分が気付かないだけなのか、それとも仕事中は集中していて気付かないのか、いずれにしても野瀬の冗談など知らない事だった。
ガタガタっと椅子が動く、野瀬が立ち上がったのだと気付き、慌てて顔を上げるとレジに向かう姿が有った。
それに追いつき、財布を出すとそれを制して先に出るように促した。
店のドアを開けると秋の風が吹き、街路樹の黄色いイチョウの葉を鳴らした。



掛けられた声にピクリと肩が動く。

「警戒しなくて良い、今日は何もしない、君次第だが。。。」

複雑な表情を浮かべる野瀬に掛ける言葉は無かった。
玩具だと思われているはずが優しくされるとは思っても見なかったから裏に何か有るのではないかと想像してしまう。
『飴と鞭』という言葉が有るようにそれなのかと勘ぐりもする。

野瀬の車は国産の黒でセダン、国産と言っても高級車に分類される車、部長職というのはこれ程の車を買えるほど給料がいいのかと思いながら、明るい色を好む野瀬が黒の車に乗っていることに多少驚いた。

「何をボーっとしてる乗らないか」

ドアを開け、助手席に座る。
動き出す車、こんな展開、想像が出来なかった。

「行きたい場所は有るか?」
「いえ、俺は。。。そんな事考えていなかったので。。。」


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最終更新日  2010年03月23日 17時16分42秒
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飴と鞭?  
YA さん
こんにちは。野瀬さんどうしたのでしょう?今までと違う態度に驚きですね。
やはり今までのやり方では嫌われるだけだと気付いたのでしょうか?好かれたいと思ってるのに、嫌われる様な事ばかりしてましたからね… (2010年03月24日 16時21分47秒)

Re:飴と鞭?(03/23)  
佐玖螺  さん
YAさま
こんにちは
お返事が遅れました。済みません。
飴と鞭は調教の基本だと思うのですよ、厳しいばかりじゃ心は離れて行くだけですから。
好かれようって気持ちよりも下心が隠されてる気がするのです。 (2010年03月26日 12時48分50秒)

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