BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年05月14日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方は ご遠慮下さい。
鴻山は気だるい身体で起き上がる。
早く処理をして椎名の待つであろう部屋に戻りたいと願う、彼はどのように迎え入れてくれるだろうかと思う心が自分を動かした。
バスルームに立ち込めるシャワーの湯気、打たれるその感覚が心地よい、湯の温かさに暫く浸る、そして這わした指は後孔を探るとヌルリとした感触を感じて、先ほどの思いが繰り返される。
愛しているのは椎名、野瀬とは違う。
ではなぜ、椎名を愛しているのか、そう問われると分からない。
椎名が「好き」と言ったから。。。野瀬には言われていない。
分からない。
モヤモヤを抱えたまま、処理を済ませて身体を洗う。


野瀬はのろのろ身体を起こす。
家を出る時間が近い。
顔を洗って身なりを整える。
鏡に映った顔を見ると酷い顔だと思う。
鴻山のことが気に掛かる、アパートに戻れただろうか、そして朝抱いたときの表情が消えない、頭を振ってその影を消すように努め、車に乗り込むととあるホテルのラウンジに向かう。
気の進まない見合い、自分の事を推す上司の娘、有り難いことでは有ったが女性に興味が無い、今、気に掛かるのは鴻山だけ。
この思いをどのように相手に伝えるべきか頭の中で思いを巡らせる。

鴻山はホテルを出る。
野瀬が残して行った金には手を付けないでタクシーに乗り込んだ。
財布の中身はアパートに着くには十分と言えない金額、途中まで乗って歩く事を決めた。
身体には負担だが、野瀬に借りを作る事だけは避けたいと強く思う。

日曜日の昼日中、疲れ切った顔の男がフラフラと歩く姿は滑稽なことだろうと思う。
日が眩しい、気分が悪い、誰かに助けて欲しいと願う。
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最終更新日  2010年05月14日 12時04分09秒 コメントを書く
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