1

「コミックギア」は、「漫画の殿堂 芳文社」(水道橋にある芳文社のビルの屋上にはこんな看板がある)の新雑誌。 それにしても、一生懸命マンガを描き、コミックスを売り、会社のために稼いだ金を、こんな本を作るために湯水の如くジャブジャブ使われちゃ、きゆづき先生もかきふらい先生もうめてんてーも怒るだろう。 今日のコミケ2日目、ビッグサイト東館1~3ホールの半分、つまり「東方ブロック」は激込み。その中で「コミックギア創刊記念フリペ」を配っているサークルがいて、もらってチェックしたら、主人公らしきキャラが「フハハハハ!」と高笑いしているマンガがふたつあるじゃないの。なんでおんなじようなの載せるんだ。格好わるいなあ。 「コミックギア」とは、先日11日に発刊された、マンガ家のヒロユキ先生が総指揮をつとめるマンガ雑誌である。マンガ家が指揮をとって雑誌の編集をするなんて昔からあったような気がするが、公式サイトによると「全く新しいマンガ誌の作り方」らしい。それに「指導するのは僕たち先輩漫画家」「作家全員が協力し合って作るのでいいものが生まれる」「面白くなければ容赦なくダメ出しがある」とご立派なことを挨拶で言っておられるが、出来た雑誌が同じようなテイストのマンガばかり載っているっていうのが、「新しくて面白くてクオリティの高い雑誌」なのかしら。 専門学校を出て、同人やって、一緒に同人誌作って、という人たちに、好き勝手にマンガを描かせると、みんながみんな同じようなマンガを描いてくるのだろう(そういえば「コミックギア」に描いている作家さんたち、今回の夏コミは全員東方ジャンルだったな)。それだと、雑誌としてあまりにもみっともない。そうならないように、ひとつの雑誌で、バラエティにとんだいろんなジャンルのマンガを載せるために、「編集者」がいるんじゃないのか。 …あと、もっと素朴な疑問だけど、「仲の良いマンガ家が集まって、作りたい雑誌を作り、新人を育てていく」ことが、若い頭の考えることとはどうにも思えない。そんなことって、年取ってからでもできるじゃん。ていうか、リタイヤした人の考えだよ。ヒロユキ先生は、若くしてマンガ界を極めてしまったのか? もうマンガ界で自分のやることは「雑誌作り」と「後進育成」なのか? 年は若くても、頭が老人。「ドージンワーク」じゃなくて「ロージンワーク」だよ。
2009/08/15
閲覧総数 931
2

「艦隊これくしょん」のメインイラストレーターである「しばふ」氏。「艦これ」のサイトなどでは「吹雪・大井・最上・赤城・伊勢」が集合している絵があるが、その艦娘を描いている人。他に蒼龍&飛龍、白雪他の「吹雪型駆逐艦」、「綾波型駆逐艦」などを手がけている。よく言えば素朴、悪く言えば地味な絵柄だが、この人の絵、私は大好きなのだ。 美少女、萌えキャラ、擬人化などなど、ぶっちゃけその手の「キャラもの」って、「けれんみタップリでナンボの世界」じゃないですか。なのに、「しばふ」氏の描くキャラには、そういう「デザインの五月蝿さ」が全くといっていいほど、ない。 黒髪。もしくは茶髪。 常識的な髪型。ウソみたいな寝癖とかアホ毛とかない。 目の色もありがちな色。 パーツの大きさが普通。目玉や胸がバランスを失してデカすぎたりしない。 リボンとか髪留めなどの装飾品が自己主張していない。 服のデザインも普通だし、その服に寄るシワも最低限。 肌色は肌色。ピンクだったりしない。 そういうキャラデザインを反映してか、艦娘たちの性格も常識的。 変なセリフを口走ったりしない。「なのです」とか妙な語尾を付けない。 自分のことを「吾輩」だの「わらわ」だの言わない。 ……まあほかにもいろいろあるんですが、キャラが「目立とう目立とうとしていない」方向でデザインされているんです。こういうの珍しい。シンプルで最低限の線でデザインされているのに、可愛い。マンガで言えば「とり・みき」先生みたいなイメージを受けました。個人的な感想ですが。
2014/02/27
閲覧総数 3367
3

こんにちは。蛸壷屋評論家の足立淳です。 コミックマーケット80、サークル蛸壷屋さんの新刊「隣の家の魔法少女」。今回は今年のヒットアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を題材にすると事前に発表していたこともあり、読者の方々から相当に期待されていた1冊。それを読み終えたので、夏休みの読書感想文がわりに書こうと思います。 結論から先に書くと、素晴らしかった。蛸壷屋さん(作者ご本人と話をする時は作者名の『TKさん』と呼ぶのだが、ここでは通りのいい『蛸壷屋さん』で統一)の二次創作の、対象となる原作へのアプローチの基本は「裏ルート」である。そして私は、毎回どのような切り口で、原作の裏ルートを描いてくれるのかを楽しみにしているのである。以前の「けいおん! 3部作」や「俺と妹の200日戦争」などでは、そのアプローチは「原作への反抗」だった。 「けいおん!」の平和な日常に「何が放課後ティータイムだ」とケンカを売り、「俺妹」の「ナマイキな妹」には「ちょっと可愛いからって調子に乗ってんじゃねえぞ」と、胸ぐらをつかんで引きずりまわす。そう言った嗜虐趣味を全開にして、原作に「鉄槌」を下していた。乱暴で鬱でバッドエンド。しかしそれが、原作の甘っちょろさに不満を持っていた読者たちに受けた。原作の漫画や小説を楽しみながらも、「ちょっと都合良すぎじゃねえ?」と思っている人たちに。それがここ2年ほどの、蛸壷屋さんのパロディ漫画。 けど、今回の「隣の家の魔法少女」は、それらとはかなり趣きが違う。まず、原作の「まどかマギカ」自体が、相当に鬱な展開を含んだストーリーで、調子に乗っているキャラクターもいない。だからなのか、ネットでも「蛸壷屋はどう料理するのか?」という期待と不安が入り混じった予想も、いくつか目にした。 それで結局、蛸壷屋さんは「まどかマギカ」を、どう料理したのか。 「肉体の痛さ」をこれでもかこれでもかと、しつこいほどに描いたのである。 「苦痛(いたみ)とはなにか 知ってるつもりになっていないだろうか?」というフレーズで始まる冒頭。そこではさやか、杏子、マミの「苦痛」を描いているが、「さやかの報われない片想い」や「杏子の絶望」などの「心の痛み」よりも、マミの「自動車事故で身体を挟まれた痛さ」すなわち「肉体の痛み」こそが「苦痛」と捉えていることは明らかだ。そして、過去の作品を見ても、蛸壷屋さんは、殴ったり殴られたり、斬ったり斬られたりという場面や、それによる「痛み」を、やたらと描きたがる人なのだ。そんな蛸壷屋さんが「まどかマギカ」を見て、いちばん不満に思い「ここを描こう」と決めたのが「読者に痛さの伝わる描写」ではないかと。 原作の「魔法少女まどか☆マギカ」。蒼樹うめ先生デザインの可愛らしい魔法少女たちは、魔女や他の魔法少女たちとは、ほぼ全て「劇団イヌカレー」の描く、グロテスクでキッチュでファンタジーな空間で、格調高いBGMの流れる中で戦う。そしてその戦闘シーンも、ハデだが流血はなく、肉体的な痛さも極力感じないように描かれている(だからマミさんの首チョンパがネタになったりする)。 しかし蛸壷屋さんは、キャラ同士を戦わせる時は、必ずといっていいほど、学校や公園、空地、山の中、河原など、「リアルな場所」を舞台に選ぶ。そして、殴られた場所は赤く腫れ、切られた所からは血が出る。創作漫画「Outsider」では、ヒロインの子が魔物に襲われて小指を無くす描写まである。 「隣の家の魔法少女」では、主人公のまどかは執拗に虐げ続けられる。おそらく読んだ人は一様に「痛そう」「辛そう」と感じるだろう。かなり引いてしまう人もいるだろう。けど、やはりこれを読んでしまうと、これまで「単に可愛いだけでなくシリアスでダークなストーリー」だと思っていた「魔法少女まどか☆マギカ」も、「甘口の魔法少女もののひとつ」に過ぎないと思わされる。原作に描かれていない「裏ルート」を描く蛸壷屋さんにとっては、命をかけて戦っているくせに原作じゃ都合良く無視してきた「痛み」こそが「描き所」だったのではないか。 だから、「けいおん! 3部作」のような分かりやすさはないけど、堂々とした「蛸壷屋作品」だと思う。 ただ、今回のこの本は、これまでの「よく描いてくれた」というよりは「なんでここまで描くの?」という感じでもある。あえて「不快感」をそのまま残している。蛸壷屋さん本人も、「読者がかなり離れるかもしれない」とおっしゃってたので、分かってて描いたのだろうけど。 最後に。作中の主役二人、「囚われ」のまどかと「解放」のほむらの役割を、「逆」にした方がよかったんじゃないか? と思いました。
2011/08/16
閲覧総数 2662
4

今やすっかり有名になった「餃子の王将」。 そのサイトには、王将の社内で配られている「王将マガジン」という社内報を紹介するコーナーがあって、そこで毎年初めには「スローガン」を発表するんですね。 でその「スローガン」、2007年は「進化」、2008年は「更なる進化」だったんです。 そして2009年のスローガンは「飽くなき進化」。 2010年のスローガンは「新たなる進化」。 昨年、2011年のスローガンは「目に見える進化」。 「餃子の王将」の大東社長、どんだけ「進化」が好きなんだと。 となると、今年はどんなスローガンで来るか、気になるじゃないですか。「進化」がどう進化したのかとか。で、サイトの「王将マガジン」2012年1月号を見てみたんです。 そしたら、なんと今年のスローガン、「自己改革 鍛え抜け人間力」! 「進化」じゃない! 「進化」が止まった! ちなみにこの「王将マガジン」、社内報ですが店舗によっては置いてある店もあるそうです。
2012/02/13
閲覧総数 375
5

久しぶりに更新です!「コミックマーケット101」、新刊はこちら! まずは「日高屋アライさん」! 今回は「酸っぱいファミリーアライさん」なのだ! 辛いメニューが充実している日高屋で、酸っぱいメニューを食べるアライさんに要注目なのだ! 2冊目は「日高屋ぼっちちゃん」!「ぼっち・ざ・ろっく!」本なのだ! 日高屋にぼっちちゃんと廣井さんが行くだけの本! 流行にやすやすと乗るのだ! また、「ぼっち・ざ・ろっく!」だけでは1冊持たなかったので、これまでマンガにはしたけどオフセットにできなかった、清少納言(FGO)や壱百満天原サロメ(Vtuber)などのマンガも充実なのだ! スペースは1日目(金曜日)、東4ホール「ラ20a」なのだ!
2022/12/18
閲覧総数 195