単独or複数

単独飼育と複数飼育について
まず、ここでは2つ飼育の方法に分けます。 幼虫を1つのケースに1頭ずつ飼う 単独飼育 1つのケースで2頭以上飼う 複数飼育 です。下記でもこれについて触れていますが大きなケースで♂を単独で飼育した方が飼育期間が長くなりますがその分、大きくなります。
複数飼育は♂と♀幼虫を同居させる方法です。通常孵化から羽化までの期間ですが ♂は1.5年~2年,♀は約1年です。 ヘラクレスは長寿ですが、ペアリング時期を合わせるのは困難なんです。 同時期購入でしたら♀が先に成虫になってしまい、♂が成虫になる頃には♀はお婆さんとなってしまい産卵する時期を逃してしまいます。これを解決するのが複数飼育なんです!

1つのケースで飼う事により、上手く羽化時期を合わせてくれます。種族保存の生命の神秘かもしれませんね!?良く言われているのが蛹のスッパイ独特の臭いがしますのでそれが合図なのかもしれません。それでも♀の方が先に蛹化します。先にいい場所を取って蛹になりますので当然後から蛹になる♂は端っこの狭い場所で蛹になる可能性もあります。それが角曲がりの原因となりますので、複数飼育の場合は大きめのケースで飼ってあげて下さいね。
とても便利な複数飼育ですが♂が♀に羽化時期を合わせますのでそこそこのサイズにしかなりません。 ケースの大きさなど飼育環境次第ですが、130up位でしたら十分可能です。(♂同士や♀同士での複数飼育はスペースの問題解決であり意味がありません。)

まとめとして単独飼育と複数飼育のメリットとデメリットを書きたいと思います。一応記載しますが複数飼育は単独飼育の逆と思って頂ければ結構です。

単独飼育
メリット
1.大型化につながる。
2.ケンカによる★がない。
3.コナダニや病気などが発生の際、被害が1頭で済む。
4.角曲がりの確率が減る。
5.体重測定などデータがシッカリ取れる。

デメリット
1.スペースとマット代がかかる。
2.羽化時期を合わせにくい。
3.マット交換など全てにおいて手間がかかる。

複数飼育
メリット
1.スペースとマット代が少なくて済む。
2.羽化時期を合わせ易いのでブリードに最適。
3.マット交換等の数の手間が減りますので時間的余裕が出来る。

デメリット
1.そこそこのサイズにしかならない。
2.基本的にカブトは複数飼育でもケンカはしませんが希に★になります。
3.コナダニや病気などが発生の際、全てに感染してしまう。
4.スペースが狭いと角曲がりを起こす。
5.体重測定などデータを取っている場合どの個体か曖昧になってしまう。

先程5頭以上の購入が望ましいと書きましたがそれはこの 単独飼育と複数飼育を最大限に利用する為なんです!
仮に5頭購入して3♂2♀だったとしましょう!
あなたの目的で単独か複数かを決めればいいのですが、1頭の♂は大型を目指す為に単独飼育。もう1頭も私だったら単独にします。やはり大きな成虫が欲しいですし、2年も育てて万が一の角曲がりだったら嫌なので保険の意味です。あとの1♂と2♀を複数飼育にして育てればブリード面でもほぼ安泰だと思います。

これはキレイに♂♀が分かれてくれた場合ですが経験上♂が生まれる可能性の方が高いと感じます。♂や♀のどちらかに偏ってしまい1頭も♀がいなかった時なども考慮して5頭以上が望ましいんじゃないでしょうか。
余談ではありますがオークションで初二令3頭のみとかだとかなりの運に左右されます。個体数を抱えている私自身、少なく買いたい気持ちは良く分かるのですが(笑)その血統同士で卵を取りたいのでしたらオスのみメスのみになってしまい、2年飼育したけどブリード出来なかったというリスクを踏まえた上で購入しないといけません。私の考えでは可能なら追加購入をお勧めします。
成虫になる前に★になってしまう場合もありますので保険という意味も含めて余裕があるなら多少多めに飼育するのが宜しいかと思います

最後に・・時間的余裕が出来る事で気配りが出来ます。個体異常やマットの劣化に気づいたり等、生体が死ぬのを回避出来たり大型個体昨出につながります。単独飼育と複数飼育自分自身飼える範囲でバランス良く行うのが良い結果につながると思います。



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