MY THOUGHTS

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July 22, 2012
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カテゴリ: 日々の徒然




父と母を見ているとコントのようにどうしようもない2人だけれど、

いい夫婦だなぁ~と思う。

2月の実家の引っ越し以来、親戚に囲まれて生活していた環境から、

すっかり2人だけの老後に。

認知症気味の母と、それを見守りながらも

不自由な目が理由だけではないくらい元々なにもできない父。



私:「最近パパとママは毎日なにをしているの?」

父:「探し物。一日の大半が探し物でそれなりに忙しくしているよ。笑」





私:「お漬物か何か?それともビールじゃない?」

父:「もうビールってことにしとけ」



父:「会社員時代に社内の賞の表彰式がわざわざ奥さん同伴で開催されたのに、

どの受賞者のスピーチにも奥さんのことが一言もでてこない。

俺は自分のスピーチのときに言ってやったさ。

”○さんの奥さんはまるで女学生みたいに何を買うにも旦那さんに目を輝かせて聞く。

×さんの奥さんは小学生みたいに無邪気だ。

△さんの奥さんは頭が切れて◎◎さんはきっと心強いと思う。”

みんなそんな賞を取れたのも奥さんの支えがあってこそ、2人でとったんだ。

くだらないゴマのすり合いスピーチじゃなくて、

どうしてそういうことをみんな言わないんだ。」





大事な手紙を探すこと2人で合計10分。

もう2年以上使っているはずのDVDレコーダーなのに、

今さらドラマの録画の仕方に奮闘すること2人で15分。

冷蔵庫にあったはずの海苔の佃煮を探すこと5分。



父:「もうね、横に置いた領収証が瞬時に消える家だからね。油断ならないよ」





15年程前に、父の会社の後輩の奥様からいただいたカードでした。

そこには「奥様とのお二人の絶妙のコンビネーションには、

お二人が前世からつなっていたのではないかと感じざるをえません」

と書かれていました。


そして、もう1通は、祖父が25年前に母の働き口のことで知人に宛てた手紙。

そこには母のことが「次男の嫁というより娘です」と書かれていました。



それらを私に見せたくて、大切にしまいすぎた上に

目が不自由で探せなくなった父。

祖父の手紙を読み返して、ぽろぽろと涙を流す母。


親バカならぬ娘バカかもしれないけど、でも、いいのです。


だって、父も祖父からの手紙を私に見せながら、

「いやー、いい親父だった」と自慢してくれたから。











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Last updated  July 23, 2012 01:53:54 AM コメントを書く
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