Jan 30, 2015
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カテゴリ: アウトドア

BBQやアルパカの写真を撮る為に行った訳じゃない、でもないか。 実はソレイユの丘は歴史的遺産でもあるのです。

横須賀市追浜の日産の敷地は飛行場だったようですが
昭和18年 第二、さらに第三横須賀航空基地 の建設が始まったそうです。
太平洋戦争中ですが、既に帝国海軍の誇る空母機動部隊は消え去っており
避けようのない破滅に向かって じりじりと追い詰められていたころかな。

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三浦半島西岸、つまり相模湾や江ノ島に面した この辺です。
昔の航空写真もWebにはあるのですが まあ権利関係もあるのでGoogle地図に描いて示します。
計画自体は風向に あわせた滑走路が2本、約1km間隔で配され、
平坦な土地なら普通の計画ですが、傾斜地や丘陵地帯で工事は大変だったようです。

2年間の難工事というか無駄に長い工期の後 完成すると ほどなく 敗戦となりました。
本土決戦は無かったのですが 決死(まともに戦ったら勝ち目の無い)の防空隊とか 必死(ほんとに死んじゃう)の特攻とか
修羅場は無かったのでしょうか。
まあ本当に本土決戦があったらいくら雷電や紫電改が優秀と言っても ジェット戦闘機や核兵器と戦うわけで、ほんと無くてよかった。

いずれにしろ その後やってきたのは米軍で ヘリコプター基地を作ったり レーダーや通信設備を
置いたようです。
さらに長井ハイツとかハウスと言われる 米軍軍属の官舎が建てられたようです。
これが 大きくて白くてかっこ良かったんだな。


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DSC_0227_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

そのハウスも廃墟化していたのが80年代に返還、跡地に作られたのが 長井海の手公園 ソレイユの丘というわけです。


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IMG_2860_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

北東の端には自衛隊の通信設備、アンテナがあります。
うーん、武山の空自駐屯地のリモートでしょうが 何に使ってるんでしょうね。

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DSC_0224_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将


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DSC_0226_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

南西の端、海側にはおなじみの日本の法律で罰せられるの警告看板の掲げられた米軍管理のアンテナ、レーダー設備がまだ置いてあります。
とはいえ Sperry Marine社製の漁船に積むようなレーダーと短波アンテナがあるだけの施設です。
GPSの時代にどういう存在価値があるかというと、GPS衛星が落とされた時のバックアップですかね。
それでも最近設備更新をしたようで、CRTのモニターディスプレイ他数点が放り出してありました。

西の端の海岸側は 20~30mほど海まで段丘になってまして
そちら側が見たかったのですが、何故か海が見え難いように藪と木を残してフェンスが張られています。
一箇所 扉があったのでそこから出て 少し藪こぎして 海が見える崖まで出ました。

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DSC_0231_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

藪と木を刈り払えば 海が良く見えて断然景色が良くなるのにね。
海と夕日の広場があるのに 海と夕日が良く見えないんじゃ意味無いでしょうに。

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DSC_0238_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将


昔、高校生のころ この崖の下の古墳だと言われる洞窟でキャンプしたことがあります。
まだ寒い3月だったかな。
夜中に目が覚めて明かりを点けると 洞窟の天井はゲジゲジだらけで絶叫しました。(笑)

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DSC_0232_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将


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DSC_0237_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

息を呑むような海と夕日、海風にトビが舞ってました。

周辺設備があまり無いので 基本は補助飛行場だとは思いますが
本当に70年前には邀撃機、三〇二空の雷電なんかが降りることがあったのだろうか。
夕日に千八百馬力のレシプロエンジン音の幻を聴いたような気がした。


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DSC_0229_edited- posted by (C)婆裟羅大将


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DSC_0240_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

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DSC_0241_edited-1 posted by (C)婆裟羅大将

もちろん 戦闘機は 幻です。
空を舞うのは子供の揚げる凧とトビ、 フランス 南プロバンス風の建物と鶏肉のバーベキューが現実です。

現実は醜いとは言いませんが すこしばかり退屈かもしれんね。




これはヨーロッパへ侵攻した米軍の物語です。 WW2の飛行場跡から物語が始まります。






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Last updated  Feb 9, 2015 11:12:21 PM
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