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2004年11月23日
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 そしてこのまえの日曜は、アズマさんと、彼の紹介のジェルミーという、年はまだ20代半ばながら会社を持っている、一人の芸術家と会った。そして丸ビルのハワイアンバーガーで、オニオンリングとフレンチフライをつまみながら、ハワイアン・ビッグサイズのビールを飲んでた。
 アズマ氏が新幹線に乗ってから---ジェルミーとはこの日が初対面だったにもかかわらず---同じ芸術家として妙に気が合って、銀座の街へとふらふら出向いた。
 ここでまたビアホールに入り、大ジョッキをぐびぐびと・・・。ジュースを飲んでるジェルミーを見てると、これが俺の、ちょっと前までの姿だったのかと思うと、隔世の気がする。。。。

 お互い芸術家で、
 実業家でもあるわけで、

 しかし俺達、ここまで真剣になって芸術を、世界のために語るなんて、素晴らしくないか!この瞬間のために、今日まで生きていたんだ、そうも思えた。

 俺達は、自分達がそうだから、芸術家の習性をよく知り尽くしている。


 だから自分の世界を持っていて、
 だから他人と世界を分かち合うよりも、自分の世界に閉じこもりがちで、
 それで、「自分は理解されない」と不満をいう。
 芸術家は「現実」や「実際」から異様に隔絶できる特徴があって、
 だから、
 本当のアーティストは世界にばらばらに点在しがちで、ビジネスマンのように、なかなか一箇所に集まらない。

 そうして、孤独で苦しい一生を歩む。

 ところで、ビアホールでジュースを飲んでるこの男は、会社をもってる実業家でもあるわけで、イギリス、またはクロアチアの不動産情報を送ってくれることになった。

 実業家も芸術家も、夢を持っているという点では一緒だけど、
 一方は実利的なものになりがちで、他方はその正反対。
 この「違った国の人たち」のカルチャーの隔たりときたら実際、火星人と冥王星人との違いがある。


 実業家というのもまた、芸術家の側からみると困った人たちで、
 何でもカネや数字にしてまいがちだ。

 反対に、
 芸術家というのもまた、実業家からみれば付き合いづらい人達で、
 運転資金など現実問題を考えずに、理想や不満ばかりを言い、

 その上、
 理解されるように「プレゼン」しないでおいて、「理解されない。世界が違う」といって自分で扉を閉じてしまう、とっつきづらい民族だ。


 ところがジェルミーも俺も、たまたま、その人生経験の中から、その両面について知っている。
 カネは人体に例えれば血液だから、必要なものには違いないけれど、目的をしっかりさせなきゃ、単なるカネの亡者になる。それじゃあ、人生は薄っぺらになることを、よくわかってる。

 これじゃ、どうりで酒が進むわけだ。





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最終更新日  2004年12月08日 02時25分41秒
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