このところ、イタリアのトランペット勢は快進撃が続き若手から中堅にかけてとても人材的に層が厚くなったと思う。 ファブリッジオ・ボッソ、マルコ・タンブリーニ、ファビオ・モルゲラ、フラビオ・ボルトロなどとても充実している。 後、この人を忘れてはいませんか? パオロ・フレスを。 20年以上伊ジャズ界で活躍し現在はヨーロッパ全域に活動の拠点を 拡大していっているフレス。 このCDはそんなフレスが当時率いていたレギュラークインテットによるスタジオ録音盤。録音は1991年5月3,4日 ミラノとクレジットされている。 ジャズオリジナルとスタンダードがいい按配で選曲されて各曲を 最高のシェフの手によって素材を料理した感じと言ったら良いだろうか。マイルスの56年の第一次オリジナルクインテットの4部作といったら言い過ぎになるかもしれないが、非常に充実した出来映え。 曲は、WHEN SUNNY GETS BLUE,IN A SENTIMENTAL MOOD、STAR CROSSED LOVERS,MONK`S MOOD,DARN THAT DREAM,FALL,DUKE ELLINGTON`S SOUND OF LOVE,I THOUGHT ABOUT YOU,I`M A FOOL TO WANT YOU,GOOD BYE PORK PIE HAT, SAIL AWAYの11曲。
MASSIMO URBANI/ROUND ABOUT MAX with strings(SENTEMO) イタリアの鬼才アルト、マッシモ・ウルバーニも突然の死を迎えて既に10年以上の歳月がたつ。(93年没) この作品は91年11月の録音で晩期の作品といえる。 SPLASC(H)やPILOLOGYからのアルバムを何枚かもっていいたが、珍しいレーベルだし、曲がよいので94年の春先、梅田のワルツ堂EST1店で購入。 曲はTHE SUMMER KNOWS,THE SHADOW OF YOUR SMILE, I COVER THE WATERFRONT, STAR EYES,INVITATION, A TIME FOR LOVE, DAYS OF WINE AND ROSESの7曲。 カルテットと曲によってストリングスがかぶさるといった構成。 全体的にいって2流ホテルのバーラウンジで演奏されているような すこし安っぽい感じをうけるつくりだが、マッシモのアルトプレイに関しては、曲によっては全盛期のこってりした、ファナティックなある意味狂気さえ感じさせるワンアンドオンリーな演奏が聴き取れる。 そして、音楽全体が、ブルー、それもダークブルーといった陰り、 悲しみの表情にとらえられた印象をうけるのは、私だけだだろうか? 今も生きていれば、47歳のウルバーニはまだまだ現役バリバリのプレイをみせていたはず。 新鋭のロザリオ・ジュリアーニやバティスタなんかとアルトマドネスを繰り広げてくれたかもしれない。 そう思うと、早すぎる死が惜しまれてならない。 「駅前GROOVIN」でMYRIAM ALTER QUINTET/REMINISCENCE(B-SHAP)を買う。\819 このCD、2,3ヶ月前SAWANOからジャケ変更で復刻されたばかりだが、こちらがオリジナル。すぐにその時買わなくてよかった・・・ 曲はすべてオリジナルでいろいろなタイプの曲で構成されていて 変化にとんでおり飽きさせない。
このアルバムでASを吹いているBEN SLUIJSはベルギーのWERFの最近の自己名義のCDなどで聴いていたが、最近よりもエッジのはっきりした、やや明るめのトーンでマッシブに吹いているのに今までの印象と違うのにやや驚いた。 リーダーのMYRAM ALTERはこの作品で初めて聴くが、演奏も悪くないが、作曲に才能を発揮する音楽家ときいた。 とてもバリエーションゆたかでウィットに溢れ、様々なカラーをもつ曲を書く。 ベルギーのジャズ情報はあまり入ってこないが、JAZZ IN BELGIUM(http://www.jazzinbelgium.org/home.htm)で知ることができる。アクセスしてみて下さい。 昔、月曜深夜1時から3時までの2時間FM東京(関西ではFM大阪)系列で「気まぐれ飛行船」という番組が角川書店提供であったのをご存知だろうか? 人気作家の片岡義男とジャズ歌手の安田南の絶妙なトークが人気の番組であった。どちらかと言うとクールでアメリカ的なものの考え方の片岡とほのぼのとして感覚的な安田南の喋りが抜群の対比を生み出していて当時、高校生だった私は夢中になって聴いていたのを覚えている。
今、BLOSSOM DEARIE AT RONNIE SCOTT`S CLUB LONDON BLOSSOM TIME(FONTANA)を聴きながらこれを書いている。 いいレコードだなぁ!これ。 ON BROADWAY,WHEN THE WORLD WAS YOUNG,THE SHADOW OF YOUR SMILE, ONCE UPON A SUMMERTIME, MAD ABOUT THE BOY, SATIN DOLLなど選曲もよく楽しいライブといった趣。 1978年にアイリーン・クラ-ルは46歳の短い人生を終えた。前年「クラ-ルスペース」をリリースして、これがSJでボーカル大賞をとったのを、覚えている。 その頃は今と違ってボーカルは興味の範疇外だったのでほとんど気にも留めず通り過ぎてしまった。 ボーカルのレコードを買いだしたのは、社会にはいってからで、やがてフレッシュサウンドの復刻盤やさっきのクラ-ル・スペースも入手したがやみつきになるほどでは、なかった。
肉体的にも精神的にも(金銭的には報われなかったであろうが)ピークをむかえていたマリオン・ブラウンの日常のライブ活動を記録した一枚。1977年6月2日 NY録音。 HARRY SUNDOWN,ANGEL EYES,EL BOCHINCHERO,and THEN THEY DANCED,LA PLACITA,ENCOREの6曲が収録されている。
尚、翌年にはこのメンバーにジョー・ヘンダ-ソンを加えたカルテット作が録音された。 とうとう禁断の果実に手を出してしまった。 そんなに大げさなものではないが、これに手を出すとそれこそ限りがないので、今までほとんど無視していたのだが、今回はそういう訳にもいかず、嬉々として買ってしまった次第である。 THE QUARTET/HANKOCK~SHORTER~HOLLAND~BLADE
CYBERSEEKERS.COMというブートレッグ専門のところから入手。 先週のTOKYO JAZZに先がける録音は、2004年7月3日 フランスはパリでのライブの全貌が2枚組のCDRに収められている。 お互い共演経験はあるが、この4人のメンバーが一緒に演奏するのは今回が初めてだったとの事で、お互いのプレイに驚き、触発され、興奮している様が、演奏の進んでいくうちに随所に感じられる。 6月18日に始まったワールドツアーはアメリカ国内、カナダを終え、ヨーロッパに入る。その初日、パリのテアトル・ド・シャトレーでの放送録音が演奏順にCDRに収められている。 「SONRISA」「PATHWAYS」「FOOTPRINTS」が前半でウェイン・ショーターはテナーを吹いている。 ややこもった硬いリードで吹いているのが推測されるウェインのテナーの音はこちらの体にじわじわと遠赤効果のように効いてきて、気が付いた時には、演奏の虜になっている自分に気づくといった有様で、まさにショーター・マジックの面目躍如か・・・ 選曲の主なところは、97年にリリースされたハンコック~ショーターのデュオ集「1+1」(VERVE)からされている。 DISC1の2曲とDISC2の「V」「AUNG SAN SUU KYI」「MEMORYOF ENCHANTMENT」。 ツアー中のプログラムはほとんど同じ進行で進んでいったらしいが、同じパターンの演奏は全然ない(ハンコック談)という事が まんざら嘘でないのが、信じられるような、一部フリーになるような局面もあり、4人全員がスリルをあじわいつつ、お互いを信頼し ハプニングを楽しんでいる様が見受けられる。 DISC2の1曲目「V」はショーターとハンコックの「ビジター・フロム・サムウェア/ノーウェア」という曲をショーターが今回のカルテットの演奏用にアレンジしたらしいが、ここでのショーターのバラード演奏は、ここ近年で最も素晴らしいパフォーマンスだと思う。 テナーとソプラノを使い分け、曲が進むにつれ、どんどん熱いソロになっていく。 ショーターのことばかり書いたが、ハンコックはいつもの様に変幻自在な全天候型のピアノで、楽しませてくれるし、ホランドも切り込み鋭いベースプレイ。一人若いブレイドがこのカルテットでは、いい刺激になっていて、センシティブでパワフルなブレイドのドラムワークがベテラン3人のインスピレーションのいい源になっているのでは、なかろうか? クレジットで2の「AUNG SAN AUU KYI」と3の「CANTALOUPE ISLAND」の間にもう一曲収録されておりその曲目がこちらもはっきりとわからない。 ハンコックのインタビューによると「ウッド・シルフ」という曲の可能性もあるが・・・