2003年11月21,22,23録音 一時、日本のジャズから関心が離れてほとんど新譜を買っていない時期があった。 平成ジャズ維新と名打ってキャンペーンなども行われていたようだが、傍観していて、大西順子や大坂~原クインテットなども1,2枚所有していただけで、あまりとやかく言えるほどきいていなかったのです。 関心が大きくなったのは、N内さんからの影響だった。 「ケイコ・リーって滅茶苦茶ええボーカリストやでぇ!天才やわぁ!」熱心に何回も語るのに影響されて広島のジャズニーズに聴きに行った。 その頃のケイコ・リーはステージでは今ほど愛想もなく音楽がすべてといった按配だったが、いままでのボーカリストにはないオーラを感じさせ、N内さんが騒いでいた理由が納得できた。 ちなみに、オフステージでは凄く気さくな方です。 それから暫らくして綾戸智絵もデビュー。 そんなこんなで、ライブハウスによく脚を運ぶようになって日本のジャズも新譜で再びよく買うようになっていった。 ギターの新譜でその頃買ったのが、宮の上貴昭の完全ソロ作とこの岡安芳明の「HOT HOUSE」。 4畳半ジャズという言葉があるが、この2枚など深夜、ウイスキーなどを舐めつつ聴いていると最高にいい。 高田馬場にあるジャズハウスHOT HOUSEでの編成をそのままスタジオに持ち込んで録音した由だが、臨場感あふれた演奏でライブハウスで本当に聴いているような気分になってくる。 編成もソロ、デュオ、原朋直を加えたトリオと飽きがこないように工夫を凝らしている。 ケニー・バレルのヴィレッジ・ヴァンガード盤やケニー・ドーハムのクワイエット・ケニーなどと並ぶ4畳半ジャズの名作がここに完成した。 メンバーは岡安芳明(G)上村信(B)原朋直(TP) I`VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE,I`LL CLOSE MY EYES,SUMMERTIME,WILLOW WEEP FOR ME,HOT HOUSE,WEDNESDAY NIGHT BLUES,SAMBA DE ORFEU,I GOT IT BAD,STRAIGHT NO CHASER,LAST NIGHT WHEN WE WERE YOUNG 全10曲。 録音は1998年12月16,17日 東京
DOLDINGER IN NEW YORK/STREET OF DREAMS(WEA) KLAUS DOLDINGER(TS,SS)TOMMY FLANAGAN(P)CHARNETT MOFFETT(B)VICTOR LEWIS(DS)ROY AYERS(VIB)DON ALIAS(PER) 録音1994年5月16日~19日 NY SKYLINE STUDIO 1曲目から全員がフルテンションで燃焼している。 ジョーイ君のこんなテンション高めのプレイを聴いたのは久しぶり。続くジェリー・バーガンジーの演奏もここ近来ない張り切ったソロが聴き取れる。 全員の熱さほとばしるプレイが記録されているのだ。 はっきり言おう。この演奏を聴いてジャズっていいなぁと思わない人はジャズのもっとも美味しい部分を聞き逃していると思う。 ピアノトリオも良いでしょう・・ボーカルも私は大好きです。 フリージャズも進んで聴きます。ハードバップも良いよねぇ! そんな中で一番好きなタイプのジャズがこんなジャズである。 スタイル的にはモーダルジャズ。
この演奏にはスタイルだけではない各プレイヤーの緊密なインタープレイが克明に記録されている。その時、その場所でしか生まれなかったであろうミリ単位、0.0何秒単位でのしのぎあい、全員のミュージシャンシップが2月のフィンランドの地で奇跡的な邂逅を遂げたと断言しよう。 とにかくカッコいいのである。 クールなんだけれど、妙に人間くさい面も垣間見れる。これまでの彼らの音楽的バックボーンがこのメンバーが集まることによって素直にだされたのではないか?ごく自然に。 勿論、各人の音楽的レベルがあっての事だが、それだけで、こんないい演奏が生まれる保証はない。 全員の音楽的バイオリズムがぴったりと一致したとしか言いようがない。 メンバーは、 JERRY BERGONZI(TS)JOEY CALDERAZZO(P) LARS DANIELSSON(B)JUKKIS UOTILA(DS) 1996年2月15,16日 フィンランド Fabrizio Bosso - trumpet Gianluca Caporale - sax, flute, clarinet Paolo Di Sabatino - piano Marco Siniscalco - bass Glauco Di Sabatino - drums Bruno Marcozzi - percussion Massimiliano Coclite, Alessia Martegiani, Raffaella De Mattheis - vocals 2年ほど前にWIDESOUNDから第一作目が黄緑色のジャケでリリースされていたが、未入手で気になっていた。 SPLASC(H)のHPを見ていて第二作目がリリースされることを知ってサニーサイドレコードにすぐに注文して、今日やっとブツを受け取った次第。期待通りの良い出来なので早速アップ。 1曲目「BEBEDEIRA DE RITMO」歯切れのいいリズムをテナーのジャンルカ・カポラーレ、今やイタリアジャズ界の星、ファブリッジオ・ボッソ、ピアノのパオロ・ディ・サバチーノが軽快なソロを披露。オープニングに相応しい立ち上がりで、爽快感を感じる。 2曲目はスキャットによるユニゾンを導入したスモッギーな印象を受ける曲調。3曲目「SAMBA TATI」でのファーストソロはボッソ。ストレートジャズでのソロに比べややソフィスティケートされた感じだが、そこは真の実力者、半分の力で吹いても持てる才能が窺える。4曲でもボッソとサバチーノのソロが聴ける。 作曲は2曲を除いて全てパオロ・ディ・サバチーノ。 つまりTHE POSTCARD FROM BRAZILはサバチーノのバンドという事だろう。 5曲目も軽快でありながらもブラジル音楽の最も重要な特質であるサウダージが表現されている。 我が国にもSPIK&SPANという素晴らしいブラジリアンインストグループがあるがテイストが似ている気がしないでもない。 8曲目はジョビンの有名な「A FELICIDADE」。 録音は今年1月25,26日