多国籍の課外授業


課外授業 温泉 どうしても合わないのか!?アメリカ人 変な神様・サンシモン 巨大市場 金曜のお食事会


【課外授業】
アルモロンガの教会 アルモロンガの教会と課外授業に参加した生徒達


授業が終わった後、一度食事をしに家に帰る。
その後2時くらいからだったかなぁ、また学校に戻り、適当に人が集まった頃から課外授業が始まる。

近くの村に行ったり、温泉に行ったり、サウナに行ったり、料理作りとか、ダンスとかビリヤードの日もあったな。
金曜日は毎週学校での食事会。
課外授業は自由参加で無料、月曜日から土曜日まで毎日ある。

今日はどこへ行くのかを見て、どこかに行くって時は大概参加した。
山登りとかもあって、その時は行かなかったけど今思えば行けば良かったなぁ、せっかくなんだから。
ビリヤードとかダンスも参加しなかった。


【温泉】

シェラの辺りは火山があるので、温泉がある。
温泉屋さんに行くと、一見ホテルみたいにドアがずら~と並んでて、そのドアを開けるとそれぞれ風呂がある感じ。

湯船は大きい。
プール程は大きくないけど、一気に6人程、んーー、10人いけるか??って位が入れる。
1部屋(1風呂と言うのか?)いくらで借りる。
生徒達をグループ分けして、1グループ5~6人だったかなぁ?
その1グループで1部屋を借りて入る。
水着を着てるから混浴。
家族で来た時なんかは、きっと水着無しで入るんだろうな。


温泉に入ってる時に、一緒に入ってたアメリカ人の若い夫婦に聞かれた。
でも何を言ってるのか謎。
この夫婦は殆どスペイン語は話せないが、スペイン語を話したい感じ。
だからあえて英語を話せない私に話しかけたんだろう。
質問を私に説明するのに、旦那が話して通じなかった、次は奥さんが「私が話す!スペイン語試してみる!」くらいな勢いで、代わる代わるに話す。
私も理解しようと一生懸命。終いには単語を「教会」とか「神」とか並べられて、連想ゲームのようになってく。

10分くらいして、やっと意味が解った。
「人は死んだらどうなると思う?」と言いたかったらしい。
話の流れなどから想像でこんな事を言ってるんだろうなって解釈する時が結構あるけど、さすがにいきなりこんな質問されたら想像できないよ。
日本語での会話だって、え?って聞き返すかもしれない。

「天国に行くのかなぁ?空に行くのかなぁ?」と言ってる。
せっかく時間かけて質問を私に伝えてくれたのだが、、、ごめん。
「死んだら、何も無くなると思う。」と言った。
「えーー!?」とすっごく意外そうに言われたけど、
「天国も無いし、地獄も無いし、神にもならない。」
「宗教は?」
「私は宗教は無いよ。」


そうそう、旅をしてるとたまに宗教を聞かれる。
今まで会った外国人はみんな何かしら宗教があり神がいるので、宗教は無いって言うとびっくりされる事もしばしば。
ある時またびっくりされ、「あなたに神はいないの?」って言われて、「私の神は私だ」って言った。
もっとびっくりされるかと思ったけど、意外にも、「確かに。」と言われて気抜けした事があったな。


話は戻り、逆に夫婦の考えも聞いて暫くそんな話をしてたけど、今こう思い返してみればその夫婦には関心。
私だったら、そんなどうでも良いような話を始めて、何度か試しても相手に伝わらなかったら、「まぁ良っか」と、その話題を諦めてしまう。別にどうしても聞きたい話じゃないだろうしね。
でも夫婦はかなり頑張って伝えようとした。
見習おう。
アルモロンガの畑
温泉まではこんな畑の中を歩いて行った。



【たまにはこんなトラブルも】

そう言えば思い出した。確かこの帰りだったよな。
この夫婦、私と友達になりたいと言ってくれ、私はもちろん歓迎した。
奥さんは女優とかなれそうなくらい見た目も超かわいいし、おっとりた感じでそこもかわいかった。
旦那さんの方は凄い明るくポジティブな感じでいつも笑ってるイメージ。
二人とも笑顔が素敵だった。

だが・・・。

帰りのバスで、奥さんはバスの真中辺りの私の隣の席に座った。
すっごく混んでるバスで、旦那さんは前の方に立ってる。
グアテマラのバスは、乗ってから途中で係りの人が前の方からバス代を回収しに来る。

その時もいつものようにバス代回収が来る。
奥さんは「旦那が財布を持ってるからお金を持ってない、どうしよう。。」って。
そして彼女は「私の分のお金も払って!」と旦那さんに告げる。全く英語を話せないふりしてた私だけど、それくらいの言葉は解る。
でもスペイン語の苦手な旦那さんは「あそこにいる妻の分も合わせて二人分」と回収係りの人に言ってるらしいが、頑張って話した甲斐も無く一人分しか払えなかった。が、二人分払った気でいる。

そして私たちの所にも係の人が来た。係りの人は奥さんにもお金を払え、と言う。奥さんは旦那が払ったと言う。
が、係りの人はやはり旦那さんからは一人分しか貰ってないと言うので、「じゃあ私が払っておくよ。」と奥さんに言い、私は二人分払った。

そしてバスを降りて、生徒同士みんなでこれから飲みにでも行く?踊りに行く?って話してる時、私は夫婦に「4ケツァーレス(50~60円程)ね。」と言う。
でも夫婦は解ってないよう。何で?って。
私は説明をした。
でも旦那さんは2人分払ったと言い張る。
その割に、他の生徒に「俺は2人分払って、一人2ケツァーレスだったよ。」と言ってる。もう課外授業が終わって英語で話してるから普通にすらすらと。
旦那「みんないくら払った?」
皆「4ケツァーレス」
旦那「やったぁ!俺達だけ得した!」
私「8ケツァーレス」
皆「え!?」「なんで!?」
私「私は奥さんの分も払ったから。」
皆「あー、そうか。」
私「だから4ケツァーレスちょうだい。」
奥さん「なんで払わないといけないの?私のは旦那が払った。」
私「旦那さんは4ケツァーレス払ったでしょ?1人分しか払えてなくて、貴方の分は私が払った。」
でも奥さんは旦那が払ったと言い張る。
私はイライラしてきて「みんなどう思う!?」と。

みんなで仲良く遊びに行こうってとこで、私がいきなりイライラしたような態度で言ったから、みんなちょっとびっくりして黙ってる。
そして誰も助け舟を出してくれないし、ふと自分が“50円で駄々こねてる日本人”に見え、それも嫌になってきて、諦めて一人でさっさと立ち去り家に帰った。

この時思った事。
あーーー、奴等そう言えばアメリカ人だ。やっぱアメリカ人とはあわないな。やって行けん。

今までもアメリカ人とはささやかだが結構トラブルになったりした。
絶対自分の意見を曲げない人が多い。自分の意見を曲げないと言うか、自分の間違いを認めないと言うか、人の意見を聞かないと言うか、協調性に欠けると言うか何と言うか。
まあトラブルになる事が多いのよ。
しかも原因はばかばかしくって、こっちが降りてしまう事が多い。

でもこの夫婦はなんか一生懸命だし、奥さんめちゃくちゃ可愛いし、私と友達になりたいって言ってたし、私ももっと仲良くなりたいと思ってたのに。

今思えば、もっとねばって冷静に伝えれば良かったと思う。
私は諦めや決断が早すぎるね。降りて帰ってしまったのが悪かった。
そのせいで私はその後仲良くなるはずだった友達を失ったんだね。

あの頃、アメリカ人の他に学校にいた生徒はヨーロピアンとオーストラリア人とカナダ人が多かった。アジア系は私だけ。
カナダ人とはあんまり話さなかったなぁ。
ヨーロピアンとオーストラリア人はとっても友好的。
特にオランダ人・スイス人の子は、あの夫婦に問い掛けられた時の私のように、私が言葉が苦手でも一生懸命言いたい事を理解しようとしてくれた。


【変な神様・サンシモン】

課外授業は温泉の他にもガイドブックに載ってるような所に行ってくれる。
印象的だったのがサンシモンってゆう変な神様がいる村。
サンシモンは、マジで変。
だってマネキンに服着せて、帽子をかぶせて、サングラスさせて、タバコと酒を持たして、そ奴が神様なんだって。
酒とタバコが好きな神様。
信者はそのマネキンの手を頭の上に載せたりして、祈ってる。

サンシモンの前には沢山のロウソクに火が灯されてる。
入り口でいろんな色のローソクを売ってるので買ってお供えする。
願い事によって色が違う。
子供が出来るように(安産?)みたいなやつとか。
先生がまとめていろんな色のを買って、生徒がそれをてきとうに分けたんだけど、私は子宝のをもらっちゃったから、それだけ覚えてる。
でも私はその後、妊娠したりはしてない。
まあ、そんなのをお供えしたからって子供が出来ても困るから、まだ子供は要りませんって祈りながらお供えしたんだけどね。


【巨大市場・サンフランシスコ】

ある金曜日、その日の学校の授業自体でサンフランシスコとゆう街の巨大な市場に行った。
シェラからはバスで1時間半くらいの所だったかなぁ?
教室で授業をしても良いし、サンフランシスコに行っても良い。生徒が選べた。
私は迷わずサンフランシスコに行った。

この市場、マジでデカい!
街自体が市場!
普段の課外授業は引率の先生が一人付くだけだけど、この日は来た生徒の先生も皆一緒。マイラも。
大勢でぞろぞろと歩く。

物はありとあらゆる物がある。食べ物は勿論、衣類、装飾品、日用品、古着、籠、動物のオークションもある。
特に欲しい物も無かったので、私はちょこちょこ買い食い。

ちょっと目を離すと迷子になりそうだったので、みんなそれぞれはぐれないように気をつけた。

一度は行って見るとおもしろいかも。



【金曜日の食事会】

毎週金曜日の食事会は一度参加したけど、面白くなかった。
学校の1部屋に机と椅子を集め、大きなテーブルを4つくらい作り、その上にテーブルクロスをかけて部屋の照明を消しロウソクを所々に置き、雰囲気は良い。
飲み物は各自持参、食事は各自の皿にチキンやご飯やフリフォーレスなどいろんな料理が盛られてた。学校の無料の食事会だけど決して質素ではなかった。普通のグアテマラ定食ってとこか。

この食事会は、どのテーブルに座るかで楽しさはかなり違ってくる。
私はどこでも良いと適当に座ったら、校長先生と同じテーブルだった。
他には生徒が6~7人くらいだったかなぁ。
しかも校長先生の隣。。
話してると校長先生はいちいちスペイン語の間違いを直してくれる。しかもイライラしてるのを我慢してるような言い方で。
他のテーブルは楽しそうなのに、このテーブルだけちょっと緊張感がある。
みんな口数が少なくなってく。

一人、校長先生と普通に話せ、話を合わせられる人がいた。
校長先生はテーブルの端、言わばお誕生日席に座っていて、その真向かい端に座ってる彼。
その間に居る私達は、自然と2人の会話を聞く事になる。
ひたすらクラシック音楽の話をしてる。
ヒジョーにつまらん。
食べ終わり、会話がちょっと途切れた隙を逃さずに、すかさず帰った。

そしてちょっと表でタバコを吸ってたら、そこのテーブルの人が続々と出てきた。
目を合わせただけでお互いが言いたい事は解った。

学校の屋上にて学校の屋上にて。どれが先生でどれが生徒だか謎でしょ。


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