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2009.06.13
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   6月8日-6月13日


 *ハノイ市にあるQuan Su寺は、北部仏教協会の総本山である。ここに2千人の僧侶と1万人の仏教徒が集まり、タイの寺院から贈呈された仏舎利を収納する式典が開かれた。Doan副大統領ら政府の関係者も大勢出席した。

 *中央政府に監査委員会ができて15年になり、国営企業や国家事業の監査を行う関係者が集まって式典を開いた。グエンミンチェット大統領も出席し、監査委員会は汚職の防止に大きな成果を上げていると賞賛の言葉を述べた。(訳者注:チェット大統領は拍手で迎えられ、お世辞の挨拶を述べ、出席者と握手をして回り、最後は記念写真を撮って終り。国営企業はどこも粉飾決算、役人は汚職のやり放題。しかし大統領はそう言う面倒な問題には触れず、芸能人の様に愛嬌を振りまくだけ。政治が良くなるはずがない。)

 *ベトナムを援助する国々と国際機関の代表がハノイ市に集まり、援助の効果を検討する会議が始まった。Khiem副首相兼外務大臣は、ベトナム政府は外国の援助を有効に使っているが、世界的な景気の悪化で農林水産物の輸出価格が下がり、農業国のベトナムは大きな影響を受けていると語り、更に援助を拡大して欲しいと要請した。

 *国会は、国家資金の管理について検討した。政府は公共事業などで巨額の資金を用いるが、その用途に不明朗な部分が非常に多い。巨額の出費はその金額に応じて首相、大臣、その他と、承認する権限を明確に決めるべきだと意見を述べた。一部の国会議員は、国家事業の決定には国会も関与すべきだと意見を述べた。その後で国会は、軍人に関係する法律の改定を検討した。

 *(訳者注:ベトナムの株式は過去1か月間に40%も値上がりし、株式指数は500を越えた。政府は1日の変動を±5%以内と決めているが、株価の変動は甚だしい。
ベトナムの株式は、資本金8百億ドン(5億円)を境に、多ければホーチミン市の株式市場、少なければハノイ市の株式市場に上場する事になっている。政府が突然に決定した規定で、ホーチミン市で上場した企業21社は、ハノイ市の市場に移らなければならない。ベトナムの上場企業は、ほとんどが資本金が十億円程度の中小企業である。市場を独占し、莫大な利益を上げている国営企業は、絶対に上場しない。莫大な利益は役人の闇給料として分配されており、経営内容の公開は有り得ない。ペトロOOOと言う石油採掘公社の子会社が何社か上場されているが、これは労働者に食べ物を提供する会社、壊れた機械を修理する会社、少量の原油を本土へ輸送する船会社などで、売上は親会社の数千分の一、数万分の一の小規模な子会社である。企業の決算報告書などは嘘だらけで、だれも信用しない。ベトナム人は、占師に頼って株式を売買する。)

 *国会は、教育省が提出した教育の改革案を検討した。再び授業料の値上げが議題になり、貧しい世帯には大きな負担になるから、値上げ幅を小さくするべきだと意見を述べた。一方で教育省の役人は、現在は教育に掛かる費用の80%は受益者負担、政府は20%を負担しており、国庫負担を増やすのは不可能だと説明した。(訳者注:ベトナムは税制が確立しておらず、国家の歳入は非常に少ない。だから何も彼もが受益者負担となる。)



 *ホーチミン市の交通局は偽の救急車9台を見つけ、使用禁止の通達を出した。これらの救急車は、普通のバンに取り外しのできる標識を付けただけで、法外な高い料金を請求していた。(訳者注:これは、救急車に関係する役人の違法なアルバイトである。ホーチミン市の道路はいつも渋滞しており、普通の車は時間が掛かる。信号を無視して走れる救急車は、需要が非常に多い。救急車は頻繁に町中で見掛けるので、恐らく偽の救急車は数十台、あるはもっと多いかも知れない。病院に偽の救急車が乗り付けても、役人がする事だから病院は知らぬ振りをするしかない。)

 *ハノイ市では、トラック用の警笛を取り付けたバイクが走り回っている。大きな音で他のバイクを驚かせ、慌てて避けてできた隙間を高速で走っていく。こう言う連中は、暴走族となって真夜中も走るので、道路沿いの住民は騒音で夜も眠れない。

 *サウジアラビアの天然資源大臣がベトナムを訪れ、Hoang商工大臣や原油採掘公社の幹部と会談し、投資や油田の開発で協力する事を約束した。グエンタンズン首相もサウジアラビアの大臣と会談し、両国の友好を深めた。また次の日にはグエンミンチェット大統領もサウジアラビアの大臣と会談し、両国の経済的な関係を深めたいと語った。

 *国会は、食品の安全に関係する法律を検討した。残留する農薬や有害な添加物を無くし、安全で衛生的な食品を供給するようにする。現在は食品に関する明確な法律が無いから、市場や商店では有害な食品がたくさん売られている。国会議員は、食品の安全を担当する政府の機関は、早く法律の草案を作って国会に提出して欲しいと述べた。

 *最近は、役人になる大卒が非常に少ない。役人は給料が安いし、昇進も非常に遅い。ハノイ市は去年、大卒の雇用に力を入れ、優遇を約束して10人を雇用したが、1年以内に8人が辞めてしまい、残っている大卒は2人だけである。(訳者注:大学を出ても、役人の初任給は1百ドル未満である。しかし賄賂を取って闇給料を貰えば、実際の収入は名目給料の何倍にもなる。また役人の昇級は、能力や実績とは全く関係がない。全て上位の共産党員の引立てで決まる。

 *国会では、国会議員と大臣による質疑応答が始まった。昨日の質疑応答ではNgan労働大臣とPhat農業大臣が登壇し、国会議員の様々な質問に答えた。(訳者注:まず前もって国会議員から集めた235件の質問状を、ズン首相と担当する大臣に送り、大臣はその中から適当な質問を選んで答弁の文書を作成する。国会では議員と大臣が、相互に質問状と答弁書を読み上げるだけ。質疑応答と言っても、ただ文章を読むだけである。)

 *(訳者注:ベトナムに進出しようと考えているIT企業は非常に多い。既にIBM社、Hewlett-Packerd社、Sun Microsystems社などが進出したが、技術者の不足で困っている。ベトナムの大卒は全く使い物にならず、企業は彼等を初めから教え直さなければならない。IBMはIT関係の技術者4千人を雇用する計画だが、まだ技術者はほとんど集まらない。先日も2千人の大卒に入社試験を行ったが、合格者は40人しか居なかった。ベトナムでは390の大学や専門学校にITのコースが有り、毎年1万人以上の卒業生が生まれる。しかし学生は、自ら専門技術が無い事を自覚しており、コンピュータ関係の仕事に就こうとは考えない。IT産業を発展させるには、大学の教育を変えなければならない。)

 *中国の共産党中央委員会の代表がベトナムを訪れ、ベトナム側と両国の関係強化について話し合い、党員の教育に関する協力協定に調印した。ノンドクマン書記長も中国の代表と会談し、両国の友好を深めた。

 *国会ではNhan教育大臣、Nguyen資源環境大臣、Hoang商工大臣が登壇し、国会議員と質疑応答を行った。それぞれの大臣が、応答の文書を読み上げた。

 *ベトナムの豚インフルエンザの患者は、25人に増えた。グエンタンズン首相は、この病気の拡大は観光産業などにも影響を与えると述べ、病気の感染予防に全力を上げるよう、保健省など関係する機関に指示を出した。

 *ホーチミン市で、麻薬の国際密輸組織が摘発され、7人のアフリカ出身者が逮捕された。一味は近隣の諸国から大量のヘロインをベトナムに持ち込み、それを中国など外国へ密輸出していた。







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Last updated  2009.06.13 13:10:17


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