関西 Hashinaryハシナリーe企画情報

関西 Hashinaryハシナリーe企画情報

2005年05月02日
XML
ぼくと会社と“にっぽん再生”変質する企業社会戸惑う現場
2005年05月2日 17時11分
+------------------------------------------------------+
■ P I C K E D ■

書名:ぼくと会社と“にっぽん再生”変質する企業社会戸惑う現場

著者:日経産業新聞 編 税込価格:\1,470(本体:\1,400) 出版:日本経済新聞社
 サイズ:B6判 / 295p ISBN:4-532-31206-X 発行年月:2005.3

請負が支えるモノづくりと、消える正社員。雇用の場を失い、生活基盤をつく
れない若者たち。会社の都合に翻弄される地域社会…。経済再生の舞台裏で変

+-------------------------------------------------------+
■ C O M M E N T ■
日本の働く現場で何が起こっているのか?

 TVで請負事業者のCMをやっている。電車に乗っていると大勢の人々が指
揮者つきで歌いながら入ってくるというCM。この本を読んで、なんともよく
できたCMだな、と思った。指揮者がついているのは、彼らが派遣業ではなく、
請負業だからだろう。そしてもともとエレベータに居た男性は大勢の異質で同
質な集団に押しつぶされ、居場所を失っていく。

 アルバイトの現場も様変わりしているらしい。空き時間でバイトする、だと
か、思いついたらバイトする、などという携帯を使ったサービスの宣伝をTV
で見ることが多い。いくらマニュアルが進んでいるとはいえ、お店で接客をす

り立つのだろうか? どんなにひどいサービスを受けてもこれではお客も怒る
気もしないだろうなぁ、そんなことを思った。

 この本の冒頭、記者の言葉が印象的だ。

「ほぼ一ヵ月前に請負労働の取材を始める前までは、彼らの肉声を聞こうと考
えたことなど一度もなかった。知らなかったわけではない。それどころか「日

場にコスト競争力で対抗できる」と力説する電機メーカー社長の言葉に、深く
うなずいていた。」(P3-4)

 したり顔で経済ニュースや経済紙を読み、次にどこの会社の業績がアップす
るかと考えている人こそ、こんな状況を生み出している原因なのかもしれない。

 正社員が消え、外国労働者が使い捨てにされ、リスク管理が甘くなり、一方
で外国人のみが現場を再生している。そんな日本の状況を切り取って紹介して
いるのがこの一冊。

 日本経済の再生、それは良いことだろう。しかし現場で起こっていることは
何とかしなくてはならない。記者の論調は決して、理想論でも批評家調でもな
い。ただ淡々と事実を伝え、ときには解決の糸口すら見つからないまま次の話
題へ行く。だからこそこの本を全体として読んだときに、あまりまとまりを感
じることができない。それはまた、現場が今、混乱しているということなのか
もしえない。

 会社とは何か、企業とは何かが揺らいでいる現在、支え、あるいは頼ってき
た現場や地域社会も揺らいでいる。人間は人財なのかコストなのか。働くこと
をもう一度日本人が再定義しなければならない時期が、既に来ているというこ
とだろう。ここのところ頻発する事故や火災を考えると、しかも、猶予はあま
りないように思う。
(ご購入はこちらから)
 http://www.aguni.com/bookshelf/p-aguni00047/02539620/
+------------------------------------------------------+
■ E N D I N G ■
今回は列車事故とは関係のないような一冊でしたが

 他のメルマガの原稿にも書きましたが、最近、若い人達の中には苦労せずに
成功したい、というムシの良い考えを持つに至った人が多くなってきたように
思います。私はこれを「打ち上げ花火症候群」と勝手に呼んでいます。いつか
火がつけば勝手に打ち上げられると、彼らは本気で思っているような気がする
からです。

 それはひとつには彼らの考えが甘いというのもあるのでしょうが、この本で
書かれたように、企業が批判の出やすい中高年の雇用を守り続けた結果、若年
層がマトモに社会に出ることが難しい社会を作りだしていることも理由のひと
つかもしれません。大きな組織、大きな会社ほどその影響は甚大で、優秀な若
手ならさっさと愛想をつかして会社を後にするのでしょう。そして残ったモラ
ルの低い、勇気のない官僚のような会社員達が、今の大会社を支えているのか
もしれません。

 そう考えると、何だか大きな木が内部から腐っていく音が聞こえているよう
な気がします。今回の列車事故も本気でJR西日本が従業員教育を考えない限
り、三菱自動車同様、新たな火種が起きる最初の事件になってしまうかもしれ
ません。・・・もちろん、今回のような悲惨な事故はもう起こって欲しくはあ
りませんけれど。
+----------------------------------------------------------+
週刊ニュースなビジネス書評(略称:「BIZ書評」)
+---------------------------------------------------------+
 ■毎週日曜日発行■ vol000101
 発行日:2005年5月2日 発行元:aguni bookshelf
 ・このメール配信の登録・解除は下記のアドレスよりお願いします。
  http://www.aguni.com/bookshelf/・お問合せは、mag2@aguni.com まで。
 ・blog始めました。このメルマガに対するご意見・ご感想お聞かせ下さい。 http://blog.livedoor.jp/bizshohyo/
+----------------------------------------------------------+
       Copyright (C) 2005 aguni All Rights Reserved

【取材・編集後記】ここまで読んで頂いて、ありがとうございます。
ご紹介ははじめてです。明快な書評です。団塊の世代もまだまだ有用されなくては。企業が様かわりしているということですね。例NTTも。
# by violin111jp





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年05月02日 17時27分52秒
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

hashinary

hashinary

コメント新着

municipalww @ Re:かめレスで恐縮です。(07/03) municipalwwさん >今年も生活排水の社会…
municipalww @ かめレスで恐縮です。 今年も生活排水の社会実験が始まりました…
乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年10月
2026年09月
2026年08月
2026年07月
2026年06月

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: