クラシック音楽は素敵だ！！

ＣＭで使われているクラシック

＜ＣＭで使われているクラシック＞

時々ＣＭなどで使用されているクラシックについて語るページです。
今回取り上げるCMは

◎グアム政府観光局
グスタフ・マーラー：交響曲第５番より第四楽章”アダージェット”

ちょっとモノトーンぽい画面の中で、水着の女の子たちが笑いながら水遊びをしてる、バックにはアダージェットがかかっている・・・
そういった感じのCMなのですが、最初に見たときは「？」という感じでした。ゆったりと弦楽器だけで演奏されるこの曲は、個人的には「海のリゾート」というよりも「都会の夜」や「人気のない協会や建築物」を連想させる気がしていたからです。

それとこの曲は響きがゴージャスなので、制作者には大変申し訳ないけれども「グアム」というよりも「バリ」ていう感じがするのですが・・・

さらにグアムといえば若い女性や家族連れがターゲットなんだろうけれど、（音楽の威力のせいか）若い愛人が水遊びしているのを眺める男の視線みたいな映像にも見える、といったら言い過ぎなんだろうなあ。すみません。

＜おすすめCD> 注：このジャケットは筆者所有のもので、購入してから年月が経過しているため現在店頭で購入できるものとは違う可能性がありますのでご了承ください

マーラー交響曲第５番カラヤン

で、何を隠そう実はこの曲、大のお気に入りなのです。マーラーはどの交響曲も好きですが、特にこの５番の第四楽章アダージェットは格別ですね。演奏は思いっきりポルタメントをかけた、金粉を撒き散らすようなのが好みです。ということはオケは最高にうまくないと駄目なので、この楽章だけならカラヤン/ベルリンPOが最高。病的なほどの美しさです。

もうこういう演奏をする人もいないなあ。

カラヤン指揮：ベルリン・フィル　　1973年録音

マーラー交響曲第５番シノポリ