1899年、ロンドン生まれ。父はイタリア人、母はフランス人ながらロンドンっ子として育ち、のちにイギリスを代表する指揮者となった。1937から43年まで、トスカニーニの後を継いでニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督。そして43年6月から68年7月までの25年間、マンチェスターに拠を置くハレ管弦楽団の音楽監督を務め、英国トップクラスのアンサンブルに育て上げた。49年にナイトに叙され、「サー・ジョン」として尊敬を一身に集めた。
暖かく、人間味に溢れた美しい演奏に定評があり、エルガー、ディーリアス、ヴォーン・ウイリアムズらお国物の名演に加え、シベリウスの交響曲全集も未だに名盤の誉れが高い。
64年にベルリン・フィル楽団員の希望によって録音されたマーラーの第九は、バーンスタインの録音と並び一期一会の不滅の名演として歴史に残っている。
今なお不滅、シベリウス交響曲全集
(EMI 7243 5 6729926)
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