いったい、この国はどうなっているのか

いったい、この国はどうなっているのか

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2018.03.16
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テーマ: お勧めの本(8116)
カテゴリ: 日本文学
『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎 、岩波文庫、初版1982年11月16日、初出:1937年7月、新潮社。


 初版は1937年、ちょうど日中戦争が始まった年に世に出た。戦後、二回内容を改訂して現在のものになっている。
 主人公は中学一年生の本田潤一。みんなからコペル君と呼ばれている。彼の日常に起こる出来事を、水谷、北見、浦川と家庭環境がまったく違う3人の友人ととともに乗り越え、成長してゆく物語である。
 本書を優れものにしているのが、コペル君の叔父の存在である。コペル君から話を聞いた叔父は、ノートに彼のコメントを書く。
 例えば、コペル君、浦川、北見が水谷の家に招待された時のこと。水谷の姉・かつ子が、ナポレオンが英雄だという話をした。コペル君もそう思った。その話を叔父にすると、彼は次のようにノートに書いた。
「英雄とか偉人とかいわれている人々の中で、本当に尊敬ができるのは、人類の進歩に役立った人だけだ。そして、彼らの非凡な事業のうち、真に値打ちのあるものは、ただこの流れに沿って行われた事業だけだ」
 この文章は、科学的社会主義の世界観そのものだ。戦前の自由や民主主義が蹂躙された天皇制の社会で、よくこれだけのものが書けたものだ。
 ぜひ、お読みください。

ホーム・ぺージ『これがミステリーの名作だ』も御覧ください。

http://bestbook. ife.coocan.jp





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Last updated  2018.03.16 09:16:19
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