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2005/10/17
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カテゴリ: 読書感想文
相場の心理学


でも,自分の中では超良著としか思えない・・

「相場」というあたりからしてトレード系の本ですが,約半分は株式や投機バブルの歴史と,純粋な心理学について。

テクニカル指標やフォーメーションの記述もあるが,前半の心理学との兼ね合いが思った以上に薄い。この辺りが評価の悪い原因だね。


で,この本の最大の魅力は心理学をかなり広範に扱っているところ。
幾つかの学派の紹介があり,投資の上で利用できるのに限れば

機械的な「行動主義」
思考と行動の関連を解く「認知心理学」
部分要素の集合和よりも大きく実在的な全体を考える「ゲシュタルト理論」


なかでもゲシュタルトは面白いと思う。部分=人,全体=相場,と考えると。
本著でのウェイトも大きい。

(よく聞く行動ファイナンスは,行動主義と認知心理学をあわせたものっぽい。多分。
また,本著p132で「行動経済学という名称より経済心理学の方が一般的」という記述がある。行動ファイナンスという言葉は非国際的?)


他の内容,興味深い箇所。
・事象の拡散=「カオス理論」
・第22章-破滅への処方箋(つまり,やってはいけない事)
 「10-利益が出れば長期投資を1週間で手仕舞いする
  11-損失が出た短期投資を持ち続け
  12-それを「長期投資」と呼びかえる」
・世界初の先物取引は江戸時代の日本の米。

・チャートは自己実現的(上れば実際の評価も上る。下も然り)


この本は全体的にマジメな文体だが,時々痛快なジョーク(批判)もあって良い(^^)
ただ,欠点は和訳文に癖があって読みにくい。





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Last updated  2005/10/17 11:49:06 PM
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