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2012年11月08日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨夜、奥さんと二人でレイトショーで見てまいりました。
感想は「面白かった」であります。
手間とお金の掛かった映画だな~と思いました。
見ていない方のためにネタバレになる話は書きません。(笑)
見に行く前に映画関連サイトでレビューを読んで行った
のですが、色々な視点からの評価がありました。
そこで、私なりに評価に対する意見などを・・・。

「無意味に強い」と言う批判

柴崎和泉守と言う武将が鬼神のような働きで何百と言う敵と

これに対して「無意味に強い」と言う批判がありました。
あり得ないと言う意味なんでしょうね。
多少、誇張して描かれているとは思いますが、これは忍城の
持つ特徴故に可能な戦いとも言えます。
和泉守が戦った忍城の長野口と言う城門ですが、門の外にある
馬出から先は人が横に並んで三人程度しか通れない細い道しか
ありません。つまり、何百の敵が押し寄せても和泉守が相手に
する敵は3~4人と言うことになります。
これは宮本武蔵が吉岡一門と戦った時にも利用した戦い方です。
忍城の3つの城門はみな同じ作りの城だったのです。

「百姓が強過ぎる」


農民も戦時には兵士として戦ってきた時代でした。
故に忍城には500人の兵士しか残っておらずとも、周辺の
農民が隠し持っていた刀槍や甲冑を身につけて参陣すれば、
あっという間に数千人の兵力に成り得た訳で、その中には
屈強な者もたくさん居たであろうことは想像できます。

この辺りは、戦国期の与力制度や租税としての兵役などにつ
いて調べて見ると良いでしょう。

「死体があっても平気」

戦ですから死人が出るのは当たり前です。
当時は現在と違って今以上に死は身近な存在でした。
寿命は50歳前後と短く、頻発する戦争、疫病や不作による
飢餓など、死人を目にする機会は多かったでしょう。
もちろん、死なれた身内は今も同様に悲しんだことでしょう
が、和尚の念仏一つで極楽へ行けると強く信じていた時代で
すから、死に対する恐れは今とかなり違っていたと思います。
イスラム過激派の死に対する考え方にも通じるのでしょうか。

映画のシーンで騎馬同士の一騎打ちのシーンがあります。
正木丹波守が相手の首を槍ではねて勝ちます。
騎馬の一騎打ちは激突を恐れて怯んだ方が負けるそうです。
この辺の理屈は原作にも書いてありますが、個々の武者の
能力や胆力という者が戦場では大きく影響したことを物語
っているエピソードとして描かれています。
先の和泉守の孤軍奮闘についても、こう言った背景がある
と知れば多少は納得が行くのでしょう。

いずれにしても、戦国期までの戦い方と言うのは日本独自の
古式に則って行われていた訳です。今の戦争とは違って、
かなりのんびりとした感じに見えるかも知れません。
この手の映画は多少、そう言う知識を持って見るとまた違う
見え方になるでしょう。

映画の最中、平日の深夜と言うこともあって、300席に
8人しか観客がいなかったため、横の奥さんに色々と解説
をして差し上げました。城の縄張りや構え、戦術と用兵、
領主と農民の関係など諸々。
「ああ、そう言うことなんだぁ」
と奥さんは何度も頷いていました。

日頃役立たずの旦那ではありますが、自称戦国マニアが役に
たった夜でございました。(笑)





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Last updated  2012年11月08日 12時27分43秒
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