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というわけで、クリスマスから新年にかけて、首から下は元気だけどモニターが見られないためにPCから離れた生活している間、こんなものを作っていた。これは、部屋履き。何年か前に突然やりたくなって編み物を始めて以来、毎年クリスマスから新年に掛けての期間だけ編み物をしている。編み物と言っても、羊毛100%の太い毛糸で編んで、洗濯機で洗ってフェルト化させる”Wasch Filz Wolle”ばかり。もともとはウェット・フェルティングが面白くて、たまにやっていたんだけど、場所が必要だし、夢中になってやっていると、周りを水浸しにしてしまうこの編んで洗濯機で洗うフェルティングの方が、成型するのが簡単だし、ソファに座ってDVDを観たり音楽を聞いたりしながらゆったりとした気分で作れるので、クリスマス休暇中の気分に合っている数週間も体調が悪かったおかげで、今年は集中して4足も作れたヨーロッパの家庭では靴を履きっぱなしだと思われがちだけど、少なくともドイツの家庭では部屋履きを使う家が多いように思う。少なくとも、外で履く靴を家の中でも履いている家庭には、いまだかつて出会ったことがない。このフェルトの部屋履きは、軽い上にとても暖かいので、タイル貼りやフローリングの床でも足が冷えないので喜ばれる。問題点と言えば、ツルツル滑って危ないことだけど、町の手芸屋さんなどでは、それ用に液状のシリコン(?)が売られている。ふと思いついて作った、この耳+しっぽ付きワンコタイプ部屋履きが、思いのほか可愛く出来て好評を得ている。”洗濯機で、洗濯物と一緒に、温度40度の設定で洗うだけ”ということになっているのだけど、どうもフェルティング過程がうまくいかなかった。予定通りの大きさまで縮まない、部分的に網目や列が残って一定にフェルト化されない、表面がブツブツしてなめらかなフェルトにならない。何度か繰り返し洗っても、やっぱりキレイにはならなかった。温度60度設定で洗ってみたけど、あんまり変わらなかった。そうして、色々と試行錯誤を繰り返した末、ようやくコツがわかってきた。私は合成界面活性剤で肌に湿疹ができるため、洗剤をほんの少ししか使わないので、洗剤の量が少なすぎたのが、原因の一つらしい。フェルティングに洗剤は必要不可欠。そこで、まず1回他の洗濯物と一緒に普通に洗って、ざっとフェルティングした後で、ぬるま湯の石鹸水を張った洗面台で、ガシガシとこすった。洗濯機の中だとどうしてもすぐに丸まってしまうので、こすられてフェルティングする箇所と、内側に丸まって網目が残ってしまう箇所が出来てしまう。それを解消するために、手でウェット・フェルティングし直すのだ。ちなみに、手が荒れてしまうので、ゴム手袋をして作業したのだけど、とてもうまく行った。それから、絞りの回転数が低く設定してある省エネモードを使っていたことも、関係あるみたい。フェルティングした後、びしょ濡れ泡だらけの状態でもう一度洗濯機に戻して、他の洗濯物と一緒に洗ってみた。このやり方で、今までで一番なめらかにフェルトらしく仕上がった
January 17, 2013
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タイトル通り、今朝起きて、いつも通りにPCを起動させようとしたら、まったく反応なし。ケーブルが繋がれていることを確認して、時間をおいて電源ボタンを押してみるも、やっぱり反応しない。もう朝から血の気が引いた。昨夜は何のトラブルもなく、落ちたりもしなかったし、普通に終了できたのに途中で引っかかってるとか、システムにエラーがあるとかじゃなくて、電源のランプさえつかない、本当にうんともすんとも言わない。やりかけの仕事、今日仕上げようと思ってたのに、昨日結構頑張ったのに・・・ここ数週間はバックアップも取ってない・・・どうしようどうしようこんな時は、とりあえずは、、、ワン子の散歩だ一昨日から雪が降っていて、外はすっかり雪景色そんなキレイな景色を眺めながら、ああでもない、こうでもないと、対処法を考えた。まったく電源が入らないってことは、電源周りとかコードとか、PC本体のハードがいかれてる。最悪の場合は、マザーボードが逝っちゃってて、もう二度と立ち上がらないかもしれない4年ほど前にネットで買った安物のPCで、冷却装置のパワーが弱すぎ、2年くらい前にビデオカードが焼けて交換した経歴があるので、次はマザーボードが壊れたとしても、正直なところそんなに驚きはしない。問題は、データだ。本体がダメなら、大急ぎで新しいPCを買って、壊れたPCのハードディスクをつなげばデータが取り出せるらしいけれど・・・何にしても、少なくとも2週間は掛かるだろう。オットのめPCがあるから、とりあえずそっちでメールのチェックはできるけど、今動いている仕事のデータは?来週、大切な仕事のアポが入ってるのに、その準備のデータが取り出せない。とにかくまずは、オットのPCから、こういう場合の対処法をググって、できることは片っ端からやってみるか。家に戻ってすぐに、オットのPCを立ち上げ、キーボードの設定に日本語を加えて、ググってみた。やはりどこを見ても、電源自体が入らないのは、「配線が間違っている」、「本体の電源が入っていない」などの初歩的なミスか、「電源ユニットの故障」、「マザーボードの故障」というハード面の問題が書かれている。それでも色々なサイトを見ていくと、ろゆっく コンピュータ資料室というサイトに当たった。「電源をいれてもパソコンが起動しなくなった場合の対処法」というページがあって、簡潔に分かりやすく説明されている。この中で、おっと思ったのが”パソコン本体に不必要な電気が帯電している場合があります。不必要な電気が帯電していると、正常に起動しない場合があります。””本体側のACケーブル(電源ケーブル)を抜いてから電源ボタンを2,3回押してください。その後、しばらく(3分程度)おいた後ケーブルを元に戻して電源スイッチを入れてみます。”という部分。これは初耳だった。すぐにできるし、とりあえず試してみた。本体側の電源ケーブルを抜いて、電源ボタンを2回押し、その後30秒くらいおいて(せっかちだのお)から、ケーブルを繋いだ。すると、”ウィィィィィィン”という微かな音が耳に入ってきたえええええ、これ、もしかして、いけるんじゃないの??ドキドキしながら電源ボタンを押すと、PCが、、、いたって普通に起動した。そりゃあもう、まるで何事も無かったかのようにいやもう、ビックリ。即座に、データのバックアップを取った。これでいつ壊れても大丈夫なのだ
January 17, 2013
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新年のご挨拶もしないうちに、早くも1月も半ばになってしまいました。クリスマスの予定をすべて終えたあたりから体調を崩してしまいました。普段、風邪はほとんどひかない方だし、クリスマス前は元気いっぱいで歌関連のスケジュールをすべてこなしのに、気が抜けた途端に、どっときました。最近は風邪を引くと必ずと言っていいほど、副鼻腔炎ぽくなるので、頭が重くて痛くて目が圧迫されて辛くて、PCの画面を見ていることができない。首から下は元気で、寝ているほどではないのに、ネットが出来ないという・・・こういう時、ドイツの医者は何もしてくれないので、ただひたすら自宅でおとなしく回復を待つしかありません。日本のお医者さんなら、何か薬くらいはくれそうなのに。まあ、どちらがいいんだか分かりませんが。そんな状態でお正月を過ごして、1月も2週目に入ってもまだ体調が戻らず、咳が止まらなくって歌いにも行けず、、、今週になってようやく復活です。せっかくの休みを家でゴロゴロして過ごすなんて、もったいなくって腹が立つ。そんな、年末年始でした。最後になりましたが、旧年中にこのブログを訪れてくださった皆さま、コメントくださった皆さま、どうもありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いします。
January 17, 2013
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さていよいよH村男声合唱団とのゲネプロ。H村は私たちが住んでいる町からは大きな街を挟んで反対側にある別の谷の、しかも結構奥地にある。H谷鉄道の列車に乗って行く。これがまたものすごく険しい斜面が曲がりくねった狭い谷で、東京育ちの私なんか、車窓を眺めているだけで遠足気分が盛り上がってわくわくしてくるような山間だ。と言っても、この時期の夜7時と言えば当然、真っ暗で何も見えないんだけど途中の駅で先生やクリスチアンネとも無事合流して、ガタゴトと列車に揺られて行く。H村の駅に到着して列車から降りると、ホームは雪に覆われていた。私が住んでいる場所も1000mの山から吹き降ろしてくる風のせいで結構気温が低いんだけど、やっぱり標高280mと800mでは世界がまったく違う。駅から雪道を歩いて教会へ向かった。この村は、観光地、特にウィンタースポーツの地として有名で、上品にイルミネーションで飾ったホテルのこの地域特有の建築様式に似せて作られた大きな建物がいくつも暗闇の中に浮かび上がっていた。教会へ入って、オルガンの設置してあるバルコニーに上がり、まずは簡単なEinsingenから。男声合唱団メンバーのEinsingenをしている時に、オルガニストも到着した。In dulci jubiloを当日演奏する順番にそって歌っていった。前奏はどうするか、伴奏はどのくらい入れるか、どのレギスターで弾くか、音量はどのくらいか、など、一つ一つオルガニストと確認しながら進んでいった。ゲネプロだし、緊張しているという意識は無かったけれど、声を出す瞬間になって、自分がナーバスになっていること、体が固まっていることに気づいた2人で良かった。1人だったらもっとガチガチになっていたと思う。しかし、ブリギッテの声がますます聞こえない気がする。風邪を引いていると言っていたが、確かに練習の時よりも声が出ていないし、FisにもGにも届いていない気がする。ソロでは2人で同じ旋律を歌うので良いのだけれど、デュエットではかなり歌いにくかった。出だしはブリギッテがひとりで歌い出すのだけど、すぐ隣にいる彼女の声がものすごく小さく聞こえる。空間が広いせいなのかもしれない。しかもオルガンもすごく小さな音量で弾いているので、歌っていると伴奏の音がほとんど耳に入ってこない。・・・って、私たち、そんなに声が小さいってこと?そして問題の2か所、、、やっぱり片耳を押さえてしまった毎日少なくとも2回は歌ってるんだけどなあ。やっぱり生身の人間に隣で歌われると違うんだよなあ。なんていうか、もう、空気で圧倒されて、バリアで入れてもらえないような錯覚に陥る。入れない空気。片耳を押さえれば問題なく入れるんだけど。本番までまだ5日あるから、それこそ耳にタコができるくらい、もう少し頑張ってみることにする。と、数回歌い終わったところで、見ると先生の顔が曇っている。オルガニストも何やら言いたげな顔をしている。最後の音が、低いのよね ・・・ソロを2回歌う?えええええ、ちょっと待って、どういうこと??どうやら、音程が下がっていて、伴奏のオルガンとずれてしまっているらしい。するとオルガニストが、「それじゃあ、歌う旋律を弾いてあげるよ」ということで、もう一度歌ってみた。音程が下がっているという感覚はまったくなかったものの、気をつけて、高めに高めに音を出すように歌っていったら、確かに「あ、この音はさっきよりも若干高いな」という部分が数箇所あったうん、マシになったうーーーん、これで”マシ”かあ、そうかあ、参ったなあどこが悪いのか分からないと直せないと思ったので、どこが低かったの?と思い切って聞いてみると、オルガニストが口を開いたFisが低いんだよ。そこから押し下げられて低くなっていく。え、私、Fisなんてないんだけど、と思ったら、ソプラノ1だった。そうか、ブリギッテ、風邪引いてるって言ってたから、声が届かないんだ。本番までに治ると良いけど。そしてもう一度、高音に届かないのは仕方がないけど、一緒になって音程を押し下げないように注意して、少し高めを目指して歌ってみた。するとようやく「良かったわ」のお言葉が。ってことは、やっぱり私のせいか3声のアンサンブルは特に問題もなくバッチリ。やっぱりこれが一番楽だわ。もう一つの問題は「Alleluja」曲のテンポが練習してきたテンポよりも早くて、コロラトゥーアっぽい部分がついて行けない。男声が歌う、誰でもよく知っているメロディの上をヒラヒラ飛び回らなければならないのだから天使も楽じゃない。一度歌い終わったところで先生がクリスチアンネに、「ソプラノ聞こえた?」と聞いた。「低い部分は聞こえないけど、高音域は聞こえるわよ」とクリスチアンネ。すると男声のひとりが「歌ってたの?全然聞こえなかったけど??」当たり前だっガタイの良い男声20人以上がユニゾンで力いっぱい歌ったら、いくらオクターブ上を歌っているからと言って、細い声のソプラノ2人が勝てるわけないじゃないか。しかも、こっちには全然関心がないような感じで、自分たちだけでドンドン歌っていってしまう。しかしこれは私たちのせいでもあった。ふたりとも本番のように前を向いて歌っていたから、後ろに立っている彼らに聞こえなくても無理はない。K町のゲネプロでも、ソリストは本番とは違ってこちらを向いて歌ってくれる。そこで、ちょっと今だけこっち向いて歌ってみてあとね、テンポをもう少し落とすわけにはいかない? ちょっと早すぎてついて行けないんだけど結局、オルガンが同じ旋律を弾き、男声は若干ボリュームを落としてやさしく、テンポも若干落としてもらってもう一度歌ってみた。すると男声から「キレイだったよ」の言葉が下に聞きに行っていたクリスチアンネが、「高音部ではちゃんと聞こえてるわよ。低いところは聞こえないけど、おかしくはないと思う」というのでヨシとしよう。その後、クリスチアンネがソロを歌う2曲の合わせをやっている間に、帰りの列車の時間が迫ってきたので、ブリギッテと2人、途中で失礼した。本番は、ゲネプロよりも出来が良いってことはないだろうからな、、、やっぱり緊張するのかなあ
December 21, 2012
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気づけば数ヶ月も放置してました。なのに、久々にログインしてみたら、訪問者数が微妙に増えてます!こんな、ランキングにも参加していない忘備録に、それでも様子を見に来てくださる人がいらっしゃるとは。どうもありがとうございます最近は日々の仕事その他をこなすので精一杯で、ブログを更新する気持ちの余裕が無かったのです。そして今年もクリスマス前最後の今週は、歌の練習やゲネプロで埋まっていき、、、今週はとうとう月曜日から日曜日まで、土曜日以外は毎日歌関係の予定が入るという快挙(?)達成ですjuhuuuuuuu!楽しい家でも練習したり、出かける前には「なんちゃって発声練習」したりするし、移動の時間も結構かかるので、1日の時間が細切れになって、慌ただしいけど。もちろん、その合間に仕事もしなきゃならないわけで、今週は忙しいんだろうなあと思っていたら、今日は思いがけずポッとすき間が。いや、やらなければならないことはいくらでもあるので、現実逃避ですが。いくつか殴り書きの下書きをしているものもあるので、(またしても)古いものからアップしていきます。
December 21, 2012
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歌のレッスン歌のレッスンと言っても、いつものレッスンではなくて、クリスマスのミサの出番に備えたプローベ。14時に先生のところに行くと、すでに今回のパートナーのブリギッテが歌っていた。早速一緒に歌ってみた。まずはソロ曲。1回通して歌ってみた。彼女の声は本当に私の声質と似ていてハマる時はピタっとハマるので歌いやすい。しかし、あっちこっち、特に高音域で音がこすれてぶつかって、耳に不愉快に響く。歌い終わると先生は条件反射のようにまず「良いんじゃない」と言うので、思わずえっと見返してしまった高音で音がこすれるんだけどそうね。ところどころあなたの音がちょっと低いのよ。しっかり口を開けないと、イントネーションが合わないのよ。あ、私ですか、失礼しました2度、3度と繰り返していくうちに、だんだんと音がこすれる部分が減ってきたが、それでも時々ぶつかり合っている。・・・私の耳には彼女のピッチが安定していないように響くんですけど、、、まあ私の耳なんてアテになりませんからね。最高音が出る部分のH-G-Hの跳躍で、どうしてもGが出にくい。たかだかGなのに出にくいなあ、風邪引いてるのかなあなんて思っていたら、cum-no-voのnは舌先で発音して、口を開けたままにしないと、ちょっと届いてないわよと先生から注意された。nで顎を動かしてしまういつもの癖が出ていた。前の音がHで、奥を広げなくても楽に出るのでサボって天井が下がっている。↓nを発音するために舌を前歯に近い方に付けるので、口をさらに閉じ気味にしてしまう。↓nを発音してから慌てて奥を広げようとしても間に合わなくて、音が届かなくなってしまう。これがなかなか治らないんだな。高音に届かない時は、ほぼ100%の確率で、口の開き方が足りていない。分かってるのにね。次にデュエット曲。1回目、撃沈。新しいフレーズが始まりハモリに入るところ2か所で、入りの音が取れなかった。やっぱり隣で生の人間に歌われるのと、Finaleさん相手に歌っているのとでは勝手がまったく違う。しかも、普段は音が取れないということがほとんど起こらないので、パニックになって取り乱してしまうまずいなあ。結局、2度ほどやってみても音が取れずハマれないので、禁断の技を使うことにした。それは、、、片方の耳を抑えるイカンなあ、それをしちゃイカンゲネプロまでは何とか耳を抑えなくても入れるようにしておきたいけど、音が取れないと合わせた練習にならないので、この場を乗り切るためには仕方がない。入りの音さえ取れればあとは歌えるので、前のフレーズの最後の音から次のフレーズの入りの音まで2音だけ、耳を抑えて歌った。そうしているうちに、クリスチアンネも到着したので、3声で歌うアンサンブル曲の練習をした。In dulci jubiloの曲にドイツ語の歌詞の2番を、ソプラノ2人とクリスチアンネのメゾと先生のアルトで歌う。ソプラノは、誰でも知ってるあの主旋律を歌うので楽。これがまた、4人の声質がピッタリで、信じられないくらいキレイにハモる。楽し~いやっぱりアンサンブル好きだなあ。最後に「Alleluja」。先生がピアノで弾いたり、クリスチアンネに主旋律を歌ってもらったりしながら何度か歌ってみた。割りと簡単な旋律じゃないのに、よく知っている主旋律に合わせて歌うとなるとこれがなかなか大変だった。あなた達、2人でもう一度会って、自主練習するんでしょ?と、先生にプレッシャーを掛けられて、終了ええ、ええ、そのつもりですよゲネプロは木曜日夜8時から。これで今週は月曜日から金曜日まで毎日歌うことになった。うれしい
December 17, 2012
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前回のアンサンブルプローベの時、先生が私とオットにねえ、あなた達、第2祝日は何してるの? いる? 空いてる?と聞いてきた。ドイツでは25日と26日がクリスマスの祝日で、第2祝日とはつまり26日のこと。「26日なら空いてるけど?」と答えると、私とオットそれぞれに楽譜を1枚ずつ渡しながら、この曲、歌えない?何ですか、こりゃ?男声合唱団が26日にミサで歌うのよ。で、これ短いソロなんだけど、クリスチアンネが私を見捨てるのっ渡された楽譜を見ると、男声4声の合唱の上に、ごく簡単なソプラノソロが入っている。しかし、低い! 最高音はFだけど1音だけで、ほとんどの部分でGからせいぜいCくらい。これじゃ男声合唱団相手に歌っても、私の声は絶対に聞こえない。歌うのは構わないけど、これ、私には低いんじゃない?うーん、ブリギッテにも聞いてみようかと思ってるから、二人で歌えば?っていうか、これクリスチアンネのために探したのよ。彼女がソロを歌ってみたいって言うから、曲を探して準備してるっていうのに。そりゃあ確かに大したこと無い曲だけど。今になってこれは歌いたい曲じゃないって言うのよっクリスチアンネも生徒さんの一人で、今まで3回の発表会で聞かせてもらっている。豊かな響きのある良い声で歌う人なんだけど、ロマン派が好きらしくて自分が歌いたい曲しか絶対に歌わない人で、2曲も3曲も聞いていると眠くなってくるとにかく、日頃から先生の提案でも気に入らなければ容赦なく却下するらしいまあそこは、いかにも”ドイツ女子”って感じで逆に気持ちが良いけどしかもすごく極度のあがり症らしくて、そんなところに勝手に親近感を感じていた。と、そんなことがあって、その楽譜を持って帰って、Finaleに入力、一応音取りをしておいた。いやもう本当に、すごく簡単。そして低い。でも教会で、しかもクリスマスのミサでソロか~、ちょっとうれしいかも~↑ 数年前なら即決で断っただろうに、私もずいぶん変わったもんだ。この時はまだ、まあまだどうなるか分からないから、話半分に聞いておこうと思っていた。そして次の歌のレッスンの時。とりあえず、あの話はどうなったのかと聞いてみると、先生が唖然としている。ゲッ なんだ、なんだ?!え、やだ、楽譜送ったわよ!?あの後もう一度クリスチアンネと長いディスカッションしてね、あの曲は結局彼女が歌うってことになったの。それがさ、もしかしたら当日緊張のあまり声が出なくなるかもしれないし、歌えなくなるかもしれないから、あなた達もいて欲しいとか訳のわからないことも言っててただこの間渡した曲は、やっぱり低すぎるからもう少しソプラノらしい曲を探したの。それで、追加の楽譜を何ページもメールで送ったのよ。届いてない?家で練習してきてるだろうから、今日はそれを歌おうと思ってたのにええっとおおおお、なんだそりゃ!?ということで、もう一度楽譜をコピーしてもらって、音取りをした。ヨーロッパの伝統的なクリスマスの聖歌「In dulci jubilo」をアレンジしたもので、男声ユニゾンで主題→ソプラノソロで「Puer natus in Bethlehem」→女性3声アンサンブルで主題→ソプラノデュエットで「Puer natus in Bethlehem」→男声ユニゾンによる主題とソプラノの「Alleluja」という構成になっている曲。これを声質の似ているソプラノのブリギッテと一緒に歌う。オルガン伴奏で二人で同じ旋律を歌うソロ曲と、デュエット曲、それに男声コーラスが歌う主題の上に響く天使の旋律。ブリギッテは私よりも細い声質だからということで、デュエットでは私が下のパートを歌うように言われた。デュエットで下のパートを歌うのは初めて。下のパートと言っても同じフレーズを続けて歌ったり、上下入れ替わったりもする箇所もあって、逆に混乱しそうな感じ。ハーモニーを歌うのは基本的に好きなんだけど、入りの音が取れるのか、跳躍の音が正確に歌えるのか、ちょっと不安。これは家で練習しないと。またFinaleさんのお世話になる。まさかの展開で、本当にミサでソロを歌えることになってしまった。楽しみ~
December 12, 2012
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S村教会合唱団のプローベに参加したのは、実に4ヶ月ぶりくらい。ここのプローベ自体がどうしても苦痛になってきて、歌っていても楽しくないし、いてもイライラしながら座っているだけだし、プローベに行くたびにオットに愚痴る頻度が高くなって来たので、最近はずっとサボっていた。サボっていたというよりも、もう辞めようと思いつつ、辞めます宣言がまだできずにいた、という方が正しい。オットはプローベから帰ってくるたびに、○○が”よろしく”って言ってたよ△△に、”どうして来ないの?もう来ないの?”って聞かれたよなんて伝えるので、嬉しい半面、どうやって辞めるって説明すればいいんだろうと悩んでしまう。辞めたい理由は、端的に言えば”つまらないから”つまらない理由は、1. 歌っている曲の音域が低すぎて、しんどい上に全然楽しくない2. いつも同じ曲のローテーション3. レパートリーは短い簡単な曲ばかりなのに、どれひとつとしてまともに歌えないことにイライラする、4. 指揮者もまったく期待していなくて、”それぞれのパートの音程が大体合っていれば良い”というスタンスなので、ほとんどfの一本調子なんだけど、半分義務感で頑張って続けている人達に、まさかそんなこと言うわけにもいかないし。しかしイライラしながらプローベに出て、その後オットに当たりまくるのも本意では無いので、やはり辞めたい。と、堂々巡りを続けている。S村もクリスマスやイースター、パトロツィニウムにはミサ曲を歌うので、その時だけ参加したいな、というのが正直なところ。↑ ミサ曲は音程がもともと少し高めな上、オルガン伴奏で歌う時には正しい音程で歌えるので、ホントに愕然とするほど歌いやすいでもそんな都合の良い話ってないよね、と、言い出せずにいる。先日のように、久々にプローベに参加すると、喜んでくれる人達がいるので、余計に言い出せなくなってしまう。ホント、どうするかなあ
December 11, 2012
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S村教会合唱団のプローベクリスマスミサにはGounodのミサ曲を歌うというので、久しぶりに参加してきた。練習室に入ってみてビックリ!知らない人達がいる~!前の週にあった総会の場で、隣接するSB村で今年になって解散した教会合唱団のメンバーに声を掛けようという話が決まり、代表がさっそく連絡を取ったのだ。しかしまさかこんなに早く参加してもらえるとは誰も思っていなかったので、驚いた。しかも、バス2人、テノール2人、ソプラノ1人の計5人!喉から手が出るほど欲しかった男声が一気に4人も!!!!このSB村の教会合唱団は、ここ何年も女性の指揮者が指導していて、その人がものすごーく性格的にキツくて指導も厳しいらしいという話は、この谷で合唱やっている人ならば一度は耳にしたことがある有名な話それでも熱心な指導者でレベルは高いという話だったんだけど、あまりのキツさと要求の高さに、メンバーと衝突しているという噂が去年くらいからあって、いよいよ男声メンバーがボイコットしてしまった。最終的に、混声合唱団なのに男声メンバーが離脱してしまったことで、合唱団自体が消滅という最悪の事態に一方で、S村の合唱団も、特に男声パートで高齢化が進み、あと何年続けられるのかという事態に陥っていたので、SB村の元合唱団メンバーに声を掛けようという話は夏前からあったのに、なかなか話が先に進まなかった。ところが、今回歌うGounodのミサ曲は、SB村でも歌われていたということから、思い切って声を掛けてみたのだ。すぐに反応して次のプローベに参加してくれたあたり、きっと彼らも歌う場が失われたことに寂しい思いをしていたんだろうと思う。久々にウキウキワクワクの雰囲気でプローベが始まった。すると・・・SB村の男声、すごい!!!音程の確かさ、声量、声、どれをとってもS村どころか、K町の合唱団よりもスゴイぞ!!!オットは結構声量があって、K町で歌っていると声が飛び出てしまうくらいだけど、そのオットの声さえ、聞こえるのはせいぜい最高音くらい男声がしっかり歌ってくれると、歌いやすいなあ。バスはしっかりと足元を支えて曲を流してくれるし、テノールは旋律が音色が引き立つようにハーモニーを作ってくれたり、主旋律を先導してくれたり、合いの手を入れてくれたりする。歌いやすい~ 楽しい~一点を除いて。その一点とは、、、、ピアノ低い、低すぎるホントに、1音どころの騒ぎじゃない低さ。楽譜上の高いGが中音域みたいな感じで出るし、下は真ん中のCさえ歌うことができなかったから、下手すると2音以上低いかも。イライラする~この低い音程で練習して、教会では一応きちんと調律してあるオルガンの伴奏で歌うんだから、みなさんが最高音を歌えないのは当たり前だと思う。帰り道、我慢できずに、指揮者に直訴した練習室のピアノ、調律しないの?!低すぎるよ!あー、あれはもともと半音低く調律してあるから・・・いやいや、半音どころじゃないし。絶対に1音以上低い、ほんっとに低い、ありえないっえ、そう?!わかってるくせに、面倒だからってとぼけちゃって、、、じゃあ調律するかな・・・その口調、絶対にやらないでしょ?!指揮者に嫌われてるんだろうなあ
December 10, 2012
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アンサンブルのプローベ発表会後初のアンサンブル練習はもう12月に入ってからだった。丸1ヶ月ほど時間が空いたせいか、なんだかものすごく久しぶりな感じがする。何を歌おうかという話は、前回の歌のレッスンの時に出ていて、先生がモンテヴェルディの曲を何曲か提案してくれていた。そして私も3曲ほど、、、なんと、日本の歌!S村の合唱団で歌い始めたばかりの頃、指揮者に「日本の曲の楽譜を持ってない?」と聞かれ、次の一時帰国の時に5冊ほど購入してきたものがある。S村の指揮者に渡してあったんだけど、一向に見る気配がなく、いつしか忘れていたことを、最近になってふと思い出し、借りてスキャンした。S村が歌うことを想定して選んだ楽譜なので、4声でできるだけ単純なハーモニーのアレンジばかり。しかも、歌詞の上にローマ字で読み仮名がふってあるという優れモノ改めて眺めてみると、ちょっと単純過ぎてつまらないかもしれないと思えてきたが、たまにはこういう「単純だけど、だからなおさら少人数でハーモニーをキレイに歌うのは難しいよ」系の曲を歌うのもいいだろうと思い直した5曲ある中から、「小さな秋」「早春賦」「浜辺の歌」の3曲を選択し、メンバーと先生に送信しておいた。そして当日、何を歌おうかという話の中で、それじゃまずは(旋律の)簡単そうな日本の歌から、ということになり、曲は「小さな秋」に決定!!この曲は、一度歌ってみたかったので嬉しかった。http://www.youtube.com/watch?v=JWN_FGQlkjQまずは、テキストの読みから。ドイツ人にとって日本語は、基本的に書いてあるとおりに発音すれば良いので、簡単な言語だ。chiは”ヒ”じゃなくて”チ”と読むとか、nは”ン”と、”発音”するとか、eiは”アイ”じゃなくて”エイ”になるとか、ドイツ語と違うところだけを簡単に説明した。そして音取りに入った。まずは半分以上主旋律を歌うソプラノ、そして分かりやすいハーモニーを歌うアルト、テノール、バス。後半部分はソプラノ→バス→テノールとソロになって、他の3声は単純なアコードで伴奏する。始めて30分くらいで、すべてのパートの音取りができて、一緒に通して歌えてしまった。いくら比較的簡単とは言え、これがS村ならば1時間掛かっても出来なかっただろうと思うと、一人ひとりのレベルの差というものを感じてしまった。そしてつくづく、外国人にとって日本語の歌詞って思っていた以上に簡単なんだと思った。ヨーロッパ言語の歌詞は、たいてい1音に単語の1音節が乗るから、幾つものアルファベットが乗っていて発音が難しい部分がある。でも日本語の歌詞は、たいてい1音に1文字が乗っているので、アルファベットでも1文字かせいぜい2文字。この差は大きい。ただし、日本語が母国語でない人は、とにかく書いてあるとおりにきちんと発音するので、やたらと母音の発音が強かったり、1文字1文字の発音が強すぎて不自然に聞こえたりする。同じ旋律を歌っているソプラノ2さんに、何度も「あ、この文字は飲み込んではっきり発音しないのね」と言われて、一瞬何のことか分からないくらい、無意識にやっているけど歌い終わったところで、先生も含めて全員から「キレイな曲だね」とのコメントが。母国の文化がほめられると、やっぱりうれしいね。ざっと「小さい秋」を歌った後は、モンテヴェルディの曲「O Mirtillo, Mirtillo anima mia」に入った。http://www.youtube.com/watch?v=DwkfM-hj5_oこっちはもう、本当に大変。なんだか、「えっ」と思うような”イレギュラー”な運びで、戸惑いまくり。だんだんと集中力も落ちてきて、1/3ほど音取りをしたところでお開きになった。クリスマス前にもう一度集まろうか、ということで、次のプローベは2週間後に決定。楽しかった~『きよしこの夜~クリスマス名曲集』 ローテンベルガー、プライ、テルツ少年合唱団価格:515円(税込、送料別)
December 3, 2012
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アンサンブルの練習この日はソプラノ2さんの予定がつくので、前回よりも1時間早く20時に集まった。まずはEinsingenをして、それから歌い始めた。最初は、前回最初の部分だけサラッとやってみたIl es bel et bon。フランス語の発音が分からないので、一箇所ずつ教えてもらいながら、各パートを確認し、合わせていった。この曲は、S-A-T-Bと追いかけっこをするように入り、高音パート同士、低音パート同士が同じメロディで、違うテキストを歌う、面白い愉快な曲。それぞれのパートに入りの合図を出したり、入りの音をくれようとする先生は本当に大変そうだった指揮の練習ができるから面白いって言ってくれるけど、歌っている私達よりも苦労してるんじゃないだろうか結構苦労したけど、何とか最後まで行った。次の曲に行く前に、一度だけはじめから通してみようという事になって歌い始めた。どんな事故が起こっても最後まで通そうねと言って歌い始めたものの、まだまだ入りがつかめなかったりとイロイロあって、結局2回か3回切って、最後まで合わせた最後のコッココ、コッココの部分が騒がしくって面白い。自分たちで歌っても、YouTubeビデオみたいになるんだなあと、ちょっと感動この曲は絶対に発表会で歌いたいなあ。次は、Too much I once lamented。この曲はコレまでのところ毎回やっている。まだまだダイナミックをどうこうするところまではいかないとにかく、それぞれが確実に入りやメロディを掴んで先生の助けなしに歌えるようにならないとね。前半はリピートの後でソプラノ1と2がパートを交換するんだけど、ソプラノ2さんが1のパートがイマイチ入っていないということで、それは次回に。リピート無しで最後まで通してみることに。と言っても、不安定な箇所がいくつかあって、音を確認しながら部分的に合わせていった。イントネーションが合っていないという指摘もあって、音を確認して、女声だけ、男声だけと合わせて、全体で合わせて、とハーモニーを確認していった。一番最後のfalalalalaの箇所は歌ってみると圧巻だ。2声と3声に分かれて追いかけっこするように進むんだけど、その組み合わせがどんどん変化する。息をつくヒマもないほど、畳み掛けるように歌い続けながら、他のパート、特にパートナーのパートに耳を傾ける。スリル満点ものすごくバラバラに聞こえる瞬間があって、アレ?!っと焦っても、先生が頭を抱えているのが横目で見えても、最後の音だけはしっかり合う私達息はピッタリ?!この日は、さらにもう1曲、Down to the river to prayも始めた。この曲、ジョージ・クルーニーが出演した映画で使われた曲らしく、皆さん知っていた。イイ曲だよね~とウキウキで音取り開始。良かった~。次々と勝手に曲を選んでって、そのうちお叱りを受けるんじゃないかと思っていたんだけど。バスソロで始まる部分までやったところで、終了。練習時間は、たっぷり2時間あっという間で、もう2時間経ったなんて信じられなかった。その後は、次の練習はいつにしようかといった雑談に。ソプラノ2さんが9月1日に結婚するということで、歌ってくれたら嬉しんだけどと、今月初めから打診されていた。アルトさんは残念ながら休暇でいないけど、先生が代わりにアルトパートを一緒に歌ってくるということで、4人で参加が決定!初出演ですな日本とは違って完成度の高さは要求されないものの、式とパーティと、2曲ずつ計4曲歌うことになりそうなので、8月中に何回かは集まって練習しなければならない。曲は、この日やったIl est bell et bonが、ちょうど4声だし愉快な曲なのでパーティにピッタリ、ということでとりあえず候補に。それに、オットが私のマドリガル曲集から選んだ1曲、Bon jour mon coeurを式で歌う曲の候補に。残りの2曲を探さなければならない。っていうか、先生が探してみてくれるらしいあれ、そう言えば、2時間も集中して歌ったのに、声は普通だったなあ
July 30, 2012
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歌のレッスン発声練習丁寧にヴォーカリーゼをしていく。毎回毎回必ず1回は、「開けて開けて、斜め上に向かって、開けて」と注意される。毎回同じ事を言われるのに、なぜ言われる前にできないのか・・・いつものように、ngのハミングで、中音域から高音域まで上がっていった。普通はさ、3つ目のCくらいになると、もっともっと金切り声になるのよでもあなたの場合は、まだまだ音色が暗くって、アルトの人が歌ってるみたいよねええええ、そうかなーーーーー?私の耳には非常にか細くてぷつんと切れそうな糸みたいに響くけど?ドソミド を母音で歌った時、音が変わる瞬間に、ふっと響きが変わるので、口の形を変えずに歌うようにと注意された。そのクセを取るためにド-ド を音を擦り付けながら歌ってみる。これも最近、毎回言われてる。でもイマイチそれが分かっていないので、注意されて練習を繰り返すと、その時は何とか見逃してもらえるくらいになるんだけど、次のレッスンではまた同じ注意を受けている。先生が言うには、音階が映る瞬間に、わずかに空間が狭まっているのか、お腹からの支えが緩んでいるのか、違う響きの声が出てきて、それからまた出し直している、とのこと。言われてからもう一度やってみると、、、確かにそうかもしれない。喉の天井を持ち上げて空間を広げる感覚は最近掴めてきてるんだけど、音程が変わる時に、そこがバネみたいに上下しているような感覚がある。ようやく自覚できたしかし、音が下がる時に口の中の形を変えないって、すごく難しい。と思っていたら、喉や口を使って音程を調整しちゃダメなのよそうでした。それ、前回言われましたっけね。分かり始めばかりなので、まだ上手くはつながらない。歌のレッスン再びヘンデルのAllor ch'io dissi: Addio。前々回のレッスンくらいから今年の発表会の話がではじめていた。この日もレッスンが始まる前に、何を歌うかという話をして、この曲でいく事にした。先生は、この曲が私に合っているとは思いながらも、難しいので私が嫌がるかと思っていたらしい。数週間前に完全版を歌っているビデオをYouTubeで発見して以来、毎日とまでは行かなくても、数日に1回は歌うようにしている。http://www.youtube.com/watch?v=6EByk4ezCr4前回のレッスンで気づいたこと、口で響きの空間を確保すること、お腹のバネを使って音程をコントロールすることを体に覚えさせるつもりで歌っている。ビデオの歌手はドラマティックに歌っていて、ようやくこの曲の全体像がつかめた気がする。そうやって何度も歌っているうちに、この曲がとても面白く楽しくなってきた。だからこの日のレッスンが待ち遠しかった。最初の頃は憂うつだったんだけどね。まずは最初のフレーズから。まあ、イイじゃないのもちろん、細かい点はぜんぜんダメダメで、注意を受けて何度か歌い直した。しかし、レッスン後にもイイじゃないの。音域も合ってると思うし、あなたはこういう難しい曲の方が良いのよね。支えが続くのよ。と言われた。自分でもそう思うメロディラインが難しかったりして気を抜けない曲だと、緊張感を保ったまま集中して歌うので、支えが続くんだ。それに、歌のイメージが掴めてる感じがするわねそう、それが本当に大きい。YouTubeビデオの真似みたいになってはいるけど(と言っても、技術がはるかに低いので全然真似にはなっていない)、自分の中で歌全体のイメージが出来ているから歌いやすいのだ。ただこのビデオでは、私が持っている楽譜よりも1音低く歌われているので、ビデオでばっかり練習するわけにはいかない。それに中低音の発声の仕方が、私が指導されているのとは違う発声法なので、そこは真似しないように気をつけなければならない。まあ、歌の方は練習あるのみ。問題はRecitativo。せっかくだから全部完全にやってみたいよね~でもRecitativoって難しい音源が普及していなかった時代の人は、どうやって音楽を作り上げていたんだろうかと、心底思う。
July 27, 2012
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歌うという動作の基本の基本がようやく分かってきたような気がしている。って、もう何度も書いたような気もするけど前回の歌のレッスンの最後の最後に、小さなひらめきを受けた。何度も何度も習ってきたことが、ようやく実感を伴って分かった(ような気がする)って感じ。一つは、アゴで音程を作らない、お腹からのバネのような動きで音程を上げ下げするということ。もう一つは、口を前に向かって突き出すことで、音を増長させる空間を確保するということ。以来、その感覚を確かめるために、その動きを身に付けるために、毎日とは言わないまでも、2日に一度くらいは歌うようにしている。歌っているのは、ヘンデルのアリア3曲。Ombra mai fu、Josua、それにAllor chi'o dissi: Addio口を前に出した状態で声を出すと、自分の耳でも分かるくらい、暗めの響きを持つ声が出てくる。私の耳には、音量も少しだけ大きくなっているように聞こえる。つまり私の声が、乾いた明るい細い色しか持たず通らなかったのは、響きが薄くて硬かったせいなのだろうと思う。ただ、口を前に突き出したまま、口の空間を確保したまま歌うのって、想像以上に難しい。エライ難しい。口というかアゴが疲れるし、テキストや音程に意識が行くとすぐに口を横に開いてしまう。それに、本当に口を突き出している時には、きっとすごくみっともない顔になっていることだろうとも思う。イレギュラーな進行部分の音がどうしても覚えられず、苦手意識に負けそうだったAllor…も、YouTubeでRecitativo付きの完全版のビデオをついに見つけて、一緒に歌っているうちに、楽しくなってきた今では、次々と展開があるという意味で、この曲が一番歌っていて面白いかもしれないと思うようになった。先日のS村のPatroziniumの時。Prozessionがあり、村の中をぐるっと練り歩いた後で、外に設えられた祭壇で祈りを捧げる。合唱団が1曲だけ歌った。この時、S村ソプラノで一番声の通るクラウディアが隣に居た。外の祭壇で歌っている時にふと横の方に視線を動かしたら、視界に彼女の顔がぼんやり写った。そして、ああやっぱりそうなのね、と思った。彼女もラッパのように口を前に突き出していたからだ。歌う時には口を大きく開けなさいってよく言うけど、こういうことなのね。開け方が違うんだもの。次のレッスンは明日。Allor…をもう一度歌わせてもらって、方向性がこれであっているのかどうかを、確認したい。
July 23, 2012
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日曜日の昼間、いつものごとくオットの両親宅のテラスで昼食を頂いていると、町の方の上空高く、2羽のコウノトリが旋回していた。そう言えば今年は近くの煉瓦工場跡の煙突の上にコウノトリの巣がないなあそして午後、いつものようにワン子と散歩に出かけた。うちのすぐそばの牧草地を通りかかると、牧草が刈られたばかり。牧草は普通、草刈りマシンが刈った後に、地面の牧草を散らすアームの取り付けられた別のマシンが束になって倒れている牧草をバラバラに散らす。そうして刈られた牧草はバラされた状態で半日~1日天日で干された後、回収されたり、まとめてビニールでグルグル巻にするマシンで玉にされる。この、刈られた牧草がバラされて地面をフワッと覆っている状態が、動物の皆さんには大好評。コウノトリにも、アオサギにも、カラスにも、、、そしてうちのワン子にも。なぜってそれは、視界を覆われていることに油断したネズミやカエルなんかが、草の下でチョロチョロと動き回るから。捕食動物にとっては絶好のエサ場であるらしい。うちのワン子も、耳をピンと立てて、鼻をヒクヒクさせて大興奮。すぐ裏の牧草地を通ると、大きなコウノトリが2羽、エサを探してスキのない動作で悠々と歩き回っていた。コウノトリまでの距離、10mくらい。東京生まれ東京育ちの私にとって、こ~んな近くでコウノトリを見たのは、生まれて初めてのことコウノトリって、大きい
July 23, 2012
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今年もやって来た、S村・O村合同のゲネプロ日曜日はS村のPatroziniumで、例年通りO村合唱団の皆さんに一緒に歌ってもらう。歌うのは長年のレパートリーであるFilkeのミサ曲G-dur19時半に教会前に集合。ここ数年、明らかにヤル気を失いやっつけ仕事をしていたクリスチャンだったが、この日は違った。ガンガン指示が飛んできて、「音楽的に」このミサ曲を仕上げようとしていた一体どうしたんだ?!去年結婚して、先日は第一子も生まれたところなので、気力が充実してるんだろうかオメデトーオルガニストが30分くらいしかいられないために、とにかく一度オルガンと合わせて、細かい部分は後でもう一度さらうから、と言いつつ、全曲で数カ所のやり直しも含めながらとりあえず全曲を通した。オルガニストが帰って行った後は、約束通りディテールを確認。もちろん、うちの指揮者みたいに音取りをし直すのではなくて、テンポが変わる部分の確認や、ダイナミックの構築、出だしのタイミングや語尾のSなんかを丁寧に確認していった。これでもか、というほど歌い直しにつぐ歌い直しで、隣にいるブーたれのドリスは、ため息をつきっぱなし。それもなんか、久々で新鮮こんなにみっちりとゲネプロをやったのはもう何年前のことだろう?!とにかく、とても充実していて楽しかった。しかもこの日は、S村ソプラノのディーヴァ、クラウディア来ていなかったので、非常に歌いやすかったいつも私の真後ろか斜め後ろに立つ彼女は、ひとりでソプラノパートをすべて飲み込んでしまうようなボリュームの持ち主で、非常に力強い声を持っている。本人もそれを自負していて、これでもかとソリストになった気分で歌ってくれる。弱小合唱団の指揮者にとっては便利なんだろうけど、そばにいるととにかく彼女の声以外がまったく聞こえなくなるので非常に歌いにくい。しかも、きちんとすべて楽譜通りに歌ってくれるなら便利だけど、彼女もまた「楽譜が読めない」人なので、テンポが遅れたり、高音域ではぶら下がったり、リズムが違っていたりと、細かい間違いがすごく多い。心の狭い私はそんなことで、イライラしてストレスをためるのだプローベも最後の方になったら、話し声がかすれてしまって、低音域がまったく出なくなってしまっていた。最初の方は特に気をつけてお腹で音程を作るようにしていたんだけど、つい歌に夢中になるあまり忘れていて、途中で何度もハッとした。でもやっぱりダメだった。特に最後に歌った曲は、Prozessionで歌う曲で音域が低めな上に、外で歌うんだからとにかくもっと力強く!と指示されてムキになって歌っていたら、かなり喉にきた。もう真ん中のDすら出ないような状態。最近はいつもそうなんだけど、歌い過ぎると低音域からかれていく。以前は高音域も同じようにかれていた記憶があるので、高音域の発声が良くなったということなんだろうか。何にしても、低い方が出なくなるから話声も高くなるという現象が、我ながら面白くって笑えるいや、笑っている場合じゃないんだけどゲネプロの後の懇親会も後にして家に着いたら、オットがクリスチャンに、K町とO村が共同でやるコンサートプロジェクトに2人で参加しないかって誘われたよと。K町が今年コンサートプロジェクトをやることは、イースターの時に聞いたので知っていた。K町の指揮者からも声が掛かることは分かりきっている。というか、参加することはすでに暗黙の了解。O村のプローベはS村と同じ曜日なので、そっちに参加することはできないので、K町のプローベに参加することになる。それでもわざわざ自分で声掛けてくるなんて、よっぽど私達のことが好きなのね。テノールを補強したいんだろうなコンサートの日程はまだ決まっていなくて、さらに演奏する曲目も決まっていないとのこと。しかもクリスチャンは、現代曲を入れたいと考えているらしい。・・・・・私達二人とも、現代音楽アレルギー。しかもオットの方が現代音楽を嫌っているので、とりあえず「曲が決まったら教えて」と答えたらしいなんて偉そうなんだ
July 7, 2012
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歌のレッスン発声練習まずは発声練習から。最近では、言われる前に口を開けたりお腹を使ったりと気を使うことにまで頭が行くようになり、いちいち注意されることはなくなった。そのかわり、高音域から低音域まで音色を変えないこと、そのためには口の開け方に注意することを毎回毎回注意されている。自分では思いっきり口を前に出して空間を広げ、縦に開けるようにしているつもりなのに、それでもやっぱり横に広がっているらしい。でも何度もなっているうちに、口を前に突き出した時の方が、確かに響きは良いらしいということだけは、何となく分かるようになって来た。口を突き出して、空間を広げるのって、今まで日常生活では決してやらない動きなので、ついつい忘れてしまう。だからワン子と散歩に行く時にも歩きながら練習してたりするんだけど、なかなか身につかない。歌の練習相変わらずのヘンデルのアリア、 Allor ch'io dissi:Addioこの曲、本当に難しい。前半と後半でテンポも雰囲気がガラッと変わる。前半はちょっとアグレッシブな感じ。後半は河の流れみたいで、全体的にゆったりと、所々でコロコロと転がっていく感じ。前半部分の最後の方はちょっとイレギュラーなフレーズがいくつも間に入ってきて、これが全然頭に入らない。全体像が掴めてなくて、音符に振り回されている感じ。毎回、ちゃんと家で音取りして来ないと、と思いつつ、最近は何だか仕事に振り回されてて、あっという間に2週間経ち、レッスンで激しく後悔する、の繰り返し。音がきちんと取れてないと、先生にも失礼だし、いや先生はドイツ人で、しかも大人向けの趣味のお教室なので、向こうは別に気にしてないとは思うけど、せっかくのレッスン時間に音取りしてたら、肝心の発声や歌に集中できなくて、そんな自分に非常に腹が立つ。そんな感じだったから、あんまり楽しくもなくって、難しすぎたのかな、この曲はもう止めようかなと、チラッと頭をかすめるんだけど、今日は何歌う? ← 先生も、「この曲はダメかも」と思っているのかもしれないと聞かれるとやっぱり、「あ、もう一度ヘンデルでお願いします」と言ってしまうのだった。前回は後半部分をやったので、この日は前半部分を。このアリアは、音域が比較的低めというか、中音域で、時々E以上が出てくるという、私がもっとも苦手とする構成になっている。高音域から中低音域に下がってくると、どうしても響きが変わってしまうらしい。中低音域から跳躍して高音域に入ると、音が届きにくかったり響きが平たかったりするのは、中低音域でアゴが固まって喉が締まって空間が潰れているせいとのこと。ダメ出しの嵐で、同じ箇所を何度も何度も繰り返した。今日はいつになく先生が厳しいのおテキストの発音はとりあえずどうでもいいから、アゴを動かしながら歌ってみなさいと言われて、やろうとするけど、アゴを動かしながら歌うのって、かなり難しい。私の耳には、響きが平たくなったとか、響きが変わったとかが分からない。分からないからどう直せば良いのか分からない。きっと、ずっとそうやって歌ってきたからなんだろう。何度も繰り返してみたけど、どうもピンと来ないまま、どうしたもんかねという空気になってしまったそれでも、この曲かなり難しいけど、でもすごくいい練習になるねという点で一致した。先生が言うには、最初の頃には多少喉が締まっても良いから、高音域で響きを出すことを優先したんだけど、どうも中低音域でアゴが固まっているのか喉が締まっているのか、力が入っているような感じがするとのこと。それから、跳躍なんかで音が大きく変わる時に、アゴを一度固めてから口を開き直しているのか、音程を調整しているのか、で、音色が平たくなるらしい。それでこの日のレッスンは時間切れになってしまった。のだけど、外に出てからフッと気がついた確かに、アゴで音程を作っているのかもしれない。もう一度考えてみると、アゴを固めて、喉を締めて、音程を作っている感覚がないわけじゃないということに思い当たった。早速、家でお腹からの力で音程を調整するように歌ってみた。確かに喉が楽な気がする何よりも、口が楽に動く。先生によく言われる、「低音部では細く細くボリュームを下げてもいいから細く頭声で、高音に跳躍したらそこで縦に大きく」っていうのが、楽にできる。そうか、コレか、こういうことかアゴが固まっていたので、音が硬くなって明るい響きになっていたのかもしれない。アゴや喉の力が抜けたせいで、暗い響きが出てきたんだろうか?そうかーーーー、これがお腹で歌うってことなんだ~っていうか、私、全然分かってなかったんだな~
July 3, 2012
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アンサンブルの練習3回目。前回の練習の時に、定期的に月1回の練習をしましょうということになり、全員の予定を合わせたところ、全員がもれなく参加できるのが、なんと日曜日の21時だけだった。日曜日の夜に集まって練習しようなんて人達、ドイツでは多分かなり奇異な人達の部類に入るんだろうなあしかも先生まで参加というか、先生がいないとまだまだ自分たちで練習できるレベルではないのだけど。「楽しいし、指揮の練習にもなるから」と言って付き合ってくれる先生に感謝ところが当日になってアルトさんが急遽欠席。翌日に定期検査を控えていてそれどころじゃないらしい。20時半からお教室にいるから、Einsingenしたい人は早めに来ても良いわよというお言葉に甘えて、オットと2人、20時半頃に行くと、来られないアルトさんの代わりにと、先生がアルトパートを練習していた今後の予定などをざっと話して、Einsingenを始めたところに、マークさん登場。ソプラノ2さんは21時過ぎにならないと来られないことは分かっていたので、Einsingenをして、プローベを始めた。前回に引き続き、Too musch I once lamentedを、パートをさらいながら、先生も一緒に合わせてみる。でも結局、自分が歌ってしまうと聞けないから、ということで、先生は早々に離脱。ソロのフレーズや入の音だけを歌ってくれた。しかし、この曲の前半は、ソプラノ2が主旋律の箇所が多いので、ソプラノ2が抜けている状態で合わせるのはすごく難しかった。21時過ぎ、予定通りソプラノ2さんが到着し、軽いEinsingenの後に合わせていった。前回のプローベから少し時間があいてしまったので、出だしの音や入のタイミングなど、各自忘れている箇所がいくつもあったけど、前回よりはまたもう少しマシになって来た。最後には、とりあえず、リピートなしで最初から最後まで通すことができた。本当は、前回のプローベでマークさんが皆に配ってくれた曲、Il est bell et bonも時間があったらざっとやってみる?パッと見、簡単そうだしなーんて、(私が)適当なことを言っていたんだけど、実はこの曲、結構たいへんそう。The King's Singersも歌っている曲で、すごく表情が豊かで面白い曲なんだけど、パートがバラバラに追いかけっこするように歌うので、気が抜けない。マドリガーレってそんな曲ばっかり?さて、次は7月。7月はまあ集まるとして、8月どうする?夏休みだし、と聞いたら、意外にもソプラノ2さんはプローベやりたそうだし、マークさんもまんざらでもなさそうだし、先生はまだわからないけど、いる時は良いわよって感じだし。ここはドイツだから、夏休み中にプローベなんてとんでもないっていう反応が返ってくるものとばかり思っていたので、驚いた。次の予定は、またオンラインアンケートで決定することになった。
June 25, 2012
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歌のレッスン歌の練習は、ヘンデルのアリア。今回は後半部分。注意されることは変わらない。注意されて、直そうとしてもイマイチ分からないままで、進歩がないことを自分で感じる。コーラスみたいに一音ずつ正確にクッキリと歌うのではなくて、なめらかに、レガートで。音が下がってくると途端に響きが失くなって平たくなる。でも、平たくならない様にしようとして奥の後ろの空間ばかりを意識していたせいで、前回は声が前に出ていないらしいということが分かったんだったっけ。音色を変えずにつなぐこと、という事自体がそもそも分からない。音色が変わっているということが自分の耳では分からないのでどう直せば良いのかが今ひとつ分からないという感じ。そうして、色々と試行錯誤を繰り返していたら、中低音域で何だかいつもとは違う低めの響きのある声が出ていたらしい。暗めの声が出てきたわね。やっぱり明るいソプラノかと思っていたけど、実は暗めのソプラノだったかしら?!と先生に言われた。えええええ、暗めの声質、、、うれしいいいいいいいいい響きの空間がきちんと確保されずに押し出していたから、明るい声になっていただけだったんだろうか??
June 19, 2012
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歌のレッスン発声練習今歌っているヘンデルのアリアでは中音域が中心だけど、Gがなんか所かと、Aも1か所出てくるので、中低音から高音までのヴォーカリーゼをやった。やっている途中で、ふと気になって質問喉の奥の上の方に出すの?それとも鼻の前の方に出すの?質問しながら、今まではこの感覚を意思することがなかったんだなあ、と何となく感慨に浸る(笑へ?!いや、鼻に出てるんだけどね、鼻から出さないと、声が出ないから。でも、そうね、高音は喉の奥の上の方、中低音は鼻の方ね。では、と、中低音域では鼻の方に出してみる。そうそう、そうね、そうすると鋭い声が出るわね。ちょっと、奥の方でやってみて。いつものように、とにかく奥の上だけを意識して声を出してみる。すると、声が明らかに小さい、響きが外に出ていない感じがした。鼻の方に息を流すと、声が顔の前に出るというか、鼻先で声が鳴っている感じ。今までは、喉の奥、天井を持ち上げて、という方に意識を集中していたので、声が内にこもっていたみたい、に、私の耳には聞こえる。先生もそっちの方が良いと言ってくれたから、やっぱりそうなんだろう。面白いねえ歌の練習ヘンデルのアリア発声練習に引き続き、鼻に空気を流す感じで歌った。高音域では奥の上方向に広げる感じで、いつもとあまり変わらないけど、中低音域では前に出すように歌ってみた。いつもとはちょっと違う感覚。すると先生が暗めの響きが出てくるのね。面白いわね。へええええええ、そうなんだえ、え、実はメッツォ、とか??いや、それはない(キッパリ) 暗めの響きがある高いソプラノまあそれでも良いや出し方一つで声ってそんなに変わるものなんだなあ。
June 7, 2012
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アンサンブル練習2回目とりあえずは、Too much I once lamentedを、前回止めた箇所から最後までやった。それぞれのパートはすでに音取りも済ませているのだけど、一緒に歌うとなると本当に大変。一つのパートのフレーズが終わらないうちに、残りの2パートが次のフレーズに入ったりすることが多い。先生は、今まで指揮をきちんとやったことがないものの、指揮すること自体には興味があって、時々指揮の講習を受けたり、実践練習用にと男声合唱団の指揮を引き受けている。今日は準備をしていたらしい。1時間ほど歌ったところで、オットが次の約束があるので帰って行った。そこでミーティングが始まった。まず、先生に言われて、私が今後の目標というか、私とオットがレパートリーが増えたらどこかで歌いたいと考えていることを話した。基本的には賛成してくれたのだけど、アルトさんは「今の状態じゃ、不安定すぎてストレスになるから、きちんと歌えるようになったらにしたい」とのこと。まずは、秋の生徒さん発表会で歌えばいいのでは、と。良かった。私と同じ感覚の人がいたこちらは、アマチュアの音楽家がものすごく多く、アマの出番が多いのはすごく良いと思うんだけど、ものすごく下手でも割と平気な顔をしている。出番が決まったからといって最優先で練習するわけでもなく、今の状態を見てもらえば良い、とにかく人前で演奏することに意義がある、人前で演奏して上手くなっていく、と本気で信じているフシがある。聞く方も聞く方で、アマチュアにはひどく優しい。どんな演奏でも、終わると「素晴らしかった」というお褒めの言葉が掛かる。小さな子供ならまだしも、大の大人がそれで良いのか?と思うことも珍しくない。しかし、先生は先生で、プレッシャーがなければ集中して練習しないから、2曲でも良いからとにかく人前で歌う約束を取り付けろとプレッシャーをかけてくる(笑危うく私も調子に乗って出番をセットするところだった。そうして、アンサンブルの今後について雑談みたいに話をしていたら、アルトさんがそう言えば、新しい人を連れて来るって言ってたの、どうなったの?と聞いた。そうそう、それについても話しないと、皆がどう思っているのか、ねえ?と私が先生に振るとあら、それはもう片付いたでしょ?だってほら、あなた達の意見でえええええ、イヤイヤイヤ、別に決断するつもりはなかったですから。私としては、民主的にね、みんなの意向で決定しようと、、、。しかし、先生は先生で、あなたた達はみんな、私のところで歌のレッスンをやってるから歌う技術が同じなの。だから声を合わせやすいのね。でも、色んな先生に習っている人が集まると、それぞれが違うテクニックを使うから、キレイにハモるとは限らない。それぞれが素晴らしいソロ歌手が集まったら、素晴らしいハーモニーが生まれるかって言うとそうじゃないのよ。だから、今の形でアンサンブルやっていくっていうのは、それで良いと思うの。ほら、私もさ、やりたいっていう人に断るのがなかなか苦手なもんだからだから私達に一応振って来たけど、こっちが断ったことで向こうにも断る理由ができて、それはそれでO.K.ってことねなんだかなあ、おい私がウダウダ考えていた時間を返してくれっでもこういうアッサリしているところがいかにもドイツ人らしいでもね、それならソプラノ1の音域の中心が2D以上になる曲を探したら良いと思うわ、高音域なら何の問題もなく通るからと。それはつまり、私は2D以下はダメってことですねそれじゃあ普通の曲歌えないってこと??落ち込むなあっていうか、マドリガルって音域が中くらいの曲が多いんだよねああやっぱり、中低音域を強化したい。
May 23, 2012
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アンサンブル練習の2回目、を前に、日曜日の夜に先生からのメールを発見。連絡事項だけだと返事もくれないことの方が多い人なので、自分からメールしてくるなんて、珍しい。ドキドキしながら読んでみた。先生が市民大学でやっている講座の生徒さんの中に、古典音楽に興味のある人がいる。古典音楽を歌うことは、以前からの彼女の夢だった。彼女が、ぜひ一緒に歌いたいと言ってるんだけど、次のアンサンブルの練習に来ていいよって言ってもいいかしら?それとも、あなたのコンセプトを壊しちゃう?女声が各パートにもう一人ずつ居ても良いかなって、思ってはいたのよ。男声の声が力強いから、彼らに力強く歌わせてあげるためにね。実は、前回の私のレッスンの時にも、チラッとそんなことを言われていた。先生からは、毎回のように、アンサンブルをどんな風にやっていくつもりか、という点について、聞かれていた。はっきり言って、何のプランもコンセプトなく、何となく勢いだけで始まったし、いつもの生徒さん発表会で歌うことくらしか頭になかったんだけど、先生からは遠まわしにプレッシャーを掛けられていた。オットともそんな話をして、レパートリーが5-6曲に増えたら、どこかで歌いたいね教会コーラスで歌っている村のお祭りとか、男声合唱団のコンサートの中継ぎプログラムとかで良いからさなーんて、ちょっと前向きに考えていた矢先に、先生から先手を打たれてしまった、そんな感じがしたこういう時、私はやっぱり日本人なんだなって思ってしまうんだけど、「先生」という立場の人に、「(今の状態は最適ではないから)こうこうした方が良いわよ」と言われると、まず真っ先に、受け入れなければいけないのではないかと思ってしまう。それは、私のやりたいこととは方向性が違う、と思いつつも、「そうですよね」と物分かりの良いふりをしてしまう。特に今回の指摘は、女声と言いつつも、ソプラノ1の私の声が力強いバスとテノールに対抗できないからっていうのがイヤというほど分かっているので、なおさら「ああ、私が不甲斐ないばっかりに」と、罪悪感を感じて落ち込んでしまう。しかしたまたま数日前にその話もオットとしていて、お互いに、「コーラスは他で十分だから、1人1パートのアンサンブルが面白い」という点で一致していた。さらに幸いなことに、今回はメールだったので、ゆっくりと考えながら返事を書くことができる。そこで、・今は5人だけど、それでも全員が揃う練習日を決めることがものすごく大変、これが8人になったらどんなに大変なことかと心配、練習できる頻度が下がる、それに先生のレッスン室に8人入って歌うことはムリなんじゃ?・私とオットはコーラスは他所でいくつも掛け持ちしているので、1人1パートのアンサンブルが面白いと思っているを書いた後で、・でも、男声が「普通に」歌うことができるように、女声を倍にした方が良いのではという意見も理解できる・他の人もそれを望んでいるならば、私個人はそれでも良いが、他の人の意見も聞いてみたいと続けた。その後にオットが続けて、・他の人の意向も聞きたいから、とりあえず次の練習日に呼ぶっていうのは止めておこう(一度来てもらうと、やっぱり断るってことができなくなるから)と付け足してくれた。もうこれだけ書くのでも、小心者の私は、胸がバクバクしていたしかし、ここは、自分の意見はきちんと言えないと、意見の無い人として相手にされなくなってしまう。いつも思うんだけど、ここでは、日本で私が知っているような「先生対生徒」という図式が成り立たない。もちろん、音大の教授と教え子ならば、日本の師弟関係に近いものがあるだろう。しかし、社会人の趣味のレッスンでは、教える側と教わる側が同じ目線で話をするし、先生の方では生徒をお客さんとして、見ていることが感じられる。しかもこのアンサンブルに関しては、先生の中では、私が始めた私のアンサンブルと認識されているようで、いちいち私の意向を聞いてくれる。それでも、アンサンブル自体には興味津々らしく、「次の練習はいつ?」「定期的に集まって一緒に歌わないと、アンサンブルなんて形にならないのよ」「コンサートしないの?」「別に気にしないで、私(先生)抜きで自分たちで集まっていいのよ」とプレッシャーをかけ背中を押してくれている。メールを送った後、「先生怒ったかな、、、」とドキドキしながら過ごしていたら月曜日に先生から返信があった。短いメールで、「確かにあなた達の言う通りだわ」そして火曜日のアンサンブル練習の日になった。
May 21, 2012
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歌のレッスンまず最初に、次のアンサンブル練習の目処をつけようと思い、先生に予定を聞いた。前回の練習の最後に、新しい講座を始めると言う話を聞いていたのだけど、それが6月(Juni)だったのか、7月(Juli)だったのか分からなくなってしまい、まだ候補を上げていなかったのだ。そうよ、どうしたの、あなた達?あの後何にも行ってこないから、どうしたのかと思ってたのよ~結構うまくいったし、みんな喜んでたから、盛り上がっているうちにって思っていたのに~ソプラノ2さんも、個人レッスンの時に「次はいつ?」と聞いてくれていたらしい。あの後、オットが出張することが続いていて、それがいつ終わるのかはっきり分からなかったから、気になりながらもそのままにしていました~前回の練習では、私達もすごく楽しくって、次の練習を楽しみにしていただけに、他の人も同じだったことが嬉しい。6月からは先生の時間を確保するのが難しくなりそうなので、5月中にせめてもう一度はやりたいよね、ということで、大急ぎでメンバーに連絡を取ることになった。発声練習ソ-ド-ソ-ドを、段差ができないように、音を擦りつけながら。go-lu-go-lusで。ga-lju-ga-ljusでド-ド-ド-ド(オクターブ)を、ga-lu-ga-lusやっているうちに、高音から低音へ移行する時に、口の中の状態が変わっていることに気がついた。口の奥の天井が下げて、音を変えている、音を調整している感覚。まるでスイッチを切り替えるように音を出し直している。コレか、さんざん言われてきているのはあ、なんかね、口の中が変わっている、のに、気づいた(今さらですが)そうよ、それよそれを、変えちゃダメなの。口の中の形を変えないように、高音を出している状態のままで低音まで移行するの。頭では分かったつもりでも、これがなかなか実行できない。もっとゆっくり、少しずつ音を下げて、擦り付けるようにやってごらんなさいと言われて、そーっと口の中を変えないように音だけを下げてくると、さっきよりはましになった。音域が下がってくるとやっぱりすごく難しい。上の音で既に口の使い方が変わってしまっているのが分かる。コレか。コレが毎回毎回言われている、口の空間を変えると響きが変わるっていうことなんだ。いや、響きが変わっているかどうかは、自分の耳では分からないけど。レッスンの後、先生が最近始めた歌のレッスンの話を始めた。町の大学から依頼されて、学生相手に歌の個人レッスンを始めたらしい。大学で歌のレッスンが受けられるなんて、羨ましい~その生徒さんの中に、なんとRコーラスの女の子がいるらしい先生の話だと、つい最近入った人で、多分ソプラノ。でも全然高音が出せなくって、すぐに声がかれてしまうことで悩んでいるとか。多分あの子だ。あまり話す機会がなかったから、名前を覚えていなかったけど。前学期に入った子で、私達数人のソプラノに「どうやったら高音が出せるの?」と聞いてきた子がいた。「どうやったら」と改めて聞かれると、よく分からないものの、ああやってみたら、こうやってみたらと、色々と言ったんだけど、結局解決策が見つからなかった。私達では手伝うことができなかったけど、先生のところにたどり着いたなら安心だ。きっと先生が彼女の声を見つけてくれるでも彼女ね、自信がないみたいで、自分の声はものすごく変で、歌い方も何から何まで間違っていて、もう全然ダメだって思い込んでるのよ。あ、それ、分かる~私もそうだったもの。だいたい私、本当は暗めで力強さがあって、温かみのある声の方が好きだもん。今だって自分の声なんて全然イイと思えないけど、でも慣れたよ~(声は変えられないもの、仕方ないよね)でもあなたの声って、高いソプラノの割には、暗めの響きがあるのよねえええええ、そうなの~??それはなんか、とっても嬉しい自分の耳では分からない。高くて細くて明るいだけの声だと思っていたのに。
May 9, 2012
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山小屋合宿2日目の朝は、8時半頃に朝食隊を起こす声で始まる朝食の準備と言っても、ここはドイツ。買物隊が持って来たパンやハムやチーズを皿に乗せてテーブルに置いたり、食器を並べたり、コーヒーやお茶類を入れてテーブルに置いたりするくらい。一番面倒なのは、フルーツサラダの果物を小さく切ることと、カフェオレ・カプチーノ用に牛乳を温めて泡だて器で泡を作ること。3人もいれば十分で、20分も掛からない。その朝食隊を起こすために、、、メンバーの一人が、2-3曲大声で歌いながら山小屋の階段を上がったり下りたりするなんか変な集団だよな~、やっぱりと言っても、朝食隊は自力で起きることが多いので、これで本当に起こされるということは無いと思うけど、時報がわりで便利なのだ。しかも、本気で寝ている人は睡眠を邪魔されることもない9時くらいから徐々にメンバーが集まり、各々朝食をとりはじめる。朝食が終わり、まあ中には片づけが始まった頃に浮腫んだ顔で起きてきて、ゴソゴソと確保する人もいたりして、後片付け隊によりキッチンが片付くと、プローベ開始。土曜日は丸々1日をプローベに費やすことができるので、集中して練習できる。今回は、新人さんが気の毒になるくらいたくさんの曲を、片っ端から歌っていった。読める人は旋律を覚えるだけだけど、読めない人は楽譜を貰うとすぐに、テキストにドイツ語読みを書き込んでいく。ホントに大変そう午前中は10時から短い休憩を間にはさみながら、13時まで。プローベの間に昼食隊が用意していたご飯を食べて、食後は2時間ほどの長い休憩が入る。この時間に大部分のメンバーは、連れ立ってそこいら辺を散歩する。小屋があるのは、狭い谷間に牧草地・放牧地と森林がせめぎ合っている農村地域。今の時期は落葉広葉樹の新緑が眩しいくらいに鮮やかで、針葉樹との濃淡のコントラストが作り出すモザイクに目を奪われる。15時半にコーヒータイムそして16時から20時までプローベ。20時から夕食で、そのあとはまたフリーのお歌の時間このお歌の時間は、とにかく、歌いたい曲のある人がどんどんリクエストをして、片っ端から歌っていくので、まだ知らないレパートリーを聞くことができる。もちろん、知らない曲ばかりが続くといっしょに歌えないのでつまらないのも事実だけど、一度でも聞いたことがあれば、後で歌うことになった時にも入りやすい。それに、まだ歌ったことがないソロ曲をお試ししてみることもできる。いつものソリストがいなかったので、他のメンバーが歌ってみて、良かったので採用、ということが普通にある。基本的にソリストを固定しているわけではない。歌いたいという人がいれば誰でも歌える。実際には、ソロを歌いたいと言う人はほとんどいなくて、指揮者が演奏したい曲に合わせて歌ってもイイよと言う人を探すのが現状だけど複数のソリストがいる方が、コンサートのプログラムが参加できる人に左右されないので、指揮者にとっては便利なのだ。何と言っても盛り上がるのは、居酒屋バージョンを歌う時。レパートリーの中には、飲めや歌えやみたいな曲があって、コーラスの長い伝統の中で出来上がった居酒屋バージョンがある。フレーズで大袈裟に強弱をつけて咆哮したり、サビの部分でテーブルをバンバン叩いたり、グラスを手に立ち上がったり、足を踏み鳴らしたりと、もうやりたい放題コンサートではちょっとできない、内輪の盛り上がり方がある新人さんたち、引いちゃったりしないかなと思うこともあるけど、これで仲間意識が強まるから不思議なもんだこうして今期もまた食べる-歌う-食べる-歌う-食べる・飲む+歌うという至福の週末が終わった
May 7, 2012
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週末はコーラスの山小屋合宿だった。ということは、前回の山小屋合宿から既に半年たったという事。早いの~金曜日、仕事や学校が終わってから、車を出せる人のところに便乗して、大学町から30分ほど離れた村の奥にある山小屋に集合。通常のプローベと同じく、20時から22時くらいまでプローベ。それから晩ご飯。複数のメンバーが持ち寄るサラダと、多国籍料理や創作料理が好きなEが用意してきたデリカテッセンがブッフェーに並ぶ。さんざん食べた後は、そのまま夜の部に突入。この時点で既に23時しかし、ここからが山小屋合宿の醍醐味とも言える今回はメンバーの一人が誕生日ということで、ゼクトを一箱持って来ていたZum Wohhhhhhhl!彼女のリクエストを歌ったあとは、山小屋定番の自己紹介コーナー。以前は新人だけに自己紹介してもらっていたんだけど、最近は全員が短い自己紹介をすることになっている。今回は、各自が名前と「好きな物」を一つ発表。人によって、好きな色だったり、好きな花、好きな政治家、好きなサッカーチーム、、、と色々で、これがなかなか面白い。数人が「好きな人」としてパートナーの名前を上げたり、中には「好きな羊」として実家で飼っている羊の名前(?)を上げたりしていた私は「好きな犬」として、飼っている犬の名前と、日本語の単語なのでその意味を説明した。すると翌日数人からあ、君の犬の名前はね~、、、、、、待って、待って、言えるから、、、、〇〇○でしょ!まさか覚えてくれる人がいるとは思わなかった自己紹介ってすっごく苦手なんだけど、やっぱり知ってもらう、例えどんなつまらないことでも発するって大切なんだなあと、いまさらながら改めて思う。自己紹介が終わると、いつもの懇親会(?)+ お歌の時間。ビールやワインの他に、時にはヴォトカなんかも出てくる誰でも自由に曲をリクエストして、レパートリーを片っ端から歌っていく。ワインやビールやゼクトがどんどん空いて、深夜を過ぎると小腹が空いたと夕食の残りやスナックが出てきたり、エスプレッソがサービスされたりする晩ご飯が終われば自由参加なので、時間が経つにつれて少しずつ人が減っていく。金曜日の夜、私が寝に行ったのは午前2時。その時点で残っていたのは7-8人。最後の人が寝に行ったのは5時半だったらしいそうして山小屋の夜は更けていく いや、日が明けていく?
May 7, 2012
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アンサンブル練習の2回目先週は体調を崩して来られなかったソプラノ2さんも来てくれて、初めて5人全員顔合せになった。アルトさんの顔は2度の発表会で見て知っていたけど、ソプラノ2さんは見た記憶がないなあ・・・。ま、ヨーロッパ人の顔はみんな同じに見えるからな、私は↑ と、ヨーロッパ人に言うといつも大笑いされる。向こうはアジア人の区別がつかないもんね。お互い様先生がパートごと(つまり一人ひとり)に合わせて、軽く発声練習をしてくれてから、いよいよ合わせてみた。ソプラノ2さんは風邪気味とのことで、今はまだ何とかなるけど、明日は多分歌えないわ先週も来られなかったから、と、無理してきてくらしい。5人もいると、全員揃うのも大変だ。さあ、歌いましょうか、という時になって、心なしか先生不安げしかしとにかく、Amor…の最初の部分を全員で歌ってみた。ん~、なんか、ガタガタしてる?一応全員が同時くらいに歌い終わったんだけど、パートごとにリズムやタイミングがズレてたみたい。音は大きく違っていないみたいだけど、混ざらなくって、全然ハーモニーができてなかったまあ、1回目なんてこんなもんでしょう。あ~ソプラノ2さんが悲鳴を上げる。ソプラノ1と2がTerzで並行に歌うところで、見失って放り出されるらしい。しかも、1と2は交差して上下逆になる箇所があるから、上のパートを歌った後に下のパートに入るのがちょっと難しい。気持ちはよく分かる。でもこればっかりは、耳で聞いて覚えるしかない交差するので、ソプラノ2でもFが出てくるんだけど、やはり喉がキツそう。なーんて、人の心配をしていたら、Fで終わるフレーズのところでツッコミがソプラノ1、なんか若干低いのよね。もっと高い響きを出して、コーラスっぽく歌わないで、ソロっぽくすみません、がんばりマス。と、頑張ってみたところ、今のは高すぎ…っていうか、差が全然分かんないんですけど?落ち込むなあ繰り返すうちに、なんとか最後まで通し、続けて歌えるようにはなった。今は、とにかく各パートが落ちずに最後まで歌うので精一杯。でも課題は、部分ごとに新しく始めるタイミングをどうするか。今は先生が一応タイミングを出してくれるけど、本当は自分たちでタイミングを見つけて、息を合わせなきゃならない。あとは曲調、ダイナミックをどうするか。課題はまだまだ残るけど、とりあえずもう一曲の方、Too much…へ。こっちは、前半のリピートでソプラノ1と2がパートを取り替えるので、もっと厳しい。隣でソプラノ2さんがため息混じりにあー、こっちはホント、難しいわあ、まだ完全に入ってないのよねえとぼやくので大きな声では言えないけど、すんごく楽しい先週はオットも2曲目の時にはいなかったので、とりあえず全パートを部分的に音取りしながら、合わせていった。と言っても、掛け合いで成り立っていて、ほとんど常にどれかのパートが歌っているので、途中から始めるがすごく大変。しかも5声の楽譜は見慣れないらしく、先生も混乱しまくりしかし、確認を繰り返しながら何度か合わせていくと、だんだんと一つになってくる。ソプラノ2から始まり、アルトとテノールが入り、ソプラノ1が入り、バスも加わりと、どんどん緊張が高まりながら重厚さを増していくハーモニーがすごい。半円形に立って歌っているので、お互いの声がよく聞こえて、音を体で感じるみたいな圧力がある。すごい、鳥肌立ちそうフレーズを歌い終わって、思わずお互いに顔を見合わせておおおおおおおおおおそんな中、やっぱりとても苦労しているソプラノ2さんコレ、あなたが見つけてきたのよね?あ、う、そう、ご、ごめんあー、違う違うすごく素敵な曲よね、よく見つけてきたなあと思ってソプラノ2さん、良い人で良かった1時間半、結構集中してみっちりと歌った。まだまだ音取りもしながらだったので、2曲で1時間半でも短いくらいだった。それでも段々と形になっていくことが感じられて、終わった時には爽快な達成感があった。それぞれが確実にパートを歌えるようになったら、微妙なニュアンスやダイナミックを仕上げることができる。それでも想像していたよりもすんなりと進んだ(←失礼)ので、もう2曲くらい探しておこうかな、なんてコッソリ思ったりもして次回の約束はまた改めて決めましょうということで終わり。楽しみだな~【送料無料選択可!】楽譜 ミュージカル&映画音楽 ヴォーカルアンサンブル曲集 ~あの名シーンの美しいハーモニーが甦る!~ Vocal Performance Series (楽譜・教本) / ドレミ楽譜出版社 価格:2,520円(税込、送料別)
April 25, 2012
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アンサンブル練習記念すべきアンサンブル練習の1回目。最近にしては珍しく外勤だったオットも出先から駆けつけていた。根性で間に合わせたらしい。絶対ムリだろうと思ってたのにソプラノ2さんは残念ながら欠席。体調が悪いらしい。来週は来てくるとうれしいな。簡単に発声練習をした後、早速Amor…から合わせてみた。まずはざっと各パートの音を確認して、先生がソプラノ2を歌ってくれた。1回目はさすがに変な感じひどく間違っているってわけじゃないけど、音がバラバラでハーモニーが変パートごとに音をもう一度確認して、女声だけ、男声だけ、ソプラノ1とバスといった具合に合わせていった。ソプラノ1とソプラノ2だけは同じ5線上に書かれていて、しかも所々で交差する。そのせいで先生が大混乱珍しくテンパってる様子あー、ダメ、混乱する歌えなくたって仕方ないのよ、歌ったこと無いんだからそして全員で合わせてみる。何となく形になってるんじゃない~どうもハーモニーが間違って聞こえる箇所があると、先生とアルトさん。先生が言ってたけど、このアルトさん、とっても耳が良いらしい。私やオットは、自分が歌っていると他のパートの音程なんてよく分からないから、強い味方だ。と、ソプラノ1の音が低すぎるんじゃない?と注意された。あ、私ですか、すみません高すぎるって言われることはあるけど、低すぎるって言われるのはホントに珍しい頑張って高めに歌ったつもりでも、やっぱりあんまり変わらない。間違ってるわけじゃないんだけど、ほんのちょっと、本当にちょっとだけ、低いのよ。音が低いかどうかは、私の耳には分からないけど、なんか、下に引っ張られて殻を破れない感じ。もう一度、思い切って高めの音を出してみた。すると、殻を破って雲の上の上空に出た感じ。高い響きが出て、他の声の上を飛んでいるような感じに聞こえる。でもちょっと高すぎるような気がするけど。そうそう、今のでO.K.何度か合わせていくうちに、少なくとも最後の音は綺麗にハモるようになった。この時点で既に1時間経過。オットは仕事に戻らなければならないからと帰って行った残された私たちは、もう一方の曲、Too much…を歌った。この曲、ホント大変よね~と、アルトさん。そう、ね(ごめんね~)でも、でも、すっごく綺麗な曲だよね、ねマークさんは、まだこの曲の楽譜すら持っていなかったメールにPDFで添付して送ったんだけどなあしかし、曲自体はYouTubeで聞いてくれたらしい。とりあえず各パートの音を確認しながら、マークさんの音取りをしながら部分的に合わせていった。この曲は各パートが追い掛け合うようにバラバラにフレーズを歌っていくので、区切りやすい箇所が少なくて、一緒に練習するのがなかなか難しい先生がソプラノ2を歌ってくれたけど、やっぱり四苦八苦していた自分が歌ってしまうと聞いてられないから、と言うことで、聞く方に回ったりもしながら、でも最後は一緒に歌ってくれた。前半部分を何とか通して歌うことができた。この曲、いいわ~、すっごく素敵と、アルトさん。でしょ、でしょ、でしょ?あっという間の1時間半だった。次回は来週。ソプラノ2さんが来てくれるといいな。また外勤になりそうなオットも、来られるといいなあ。Gesualdo ジェズアルド / 5声のためのマドリガル集第4巻 アンサンブル・アルテ・ムジカ 輸入盤...
April 17, 2012
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歌のレッスン顔を見るなり、昨夜ようやくYouTubeでアノ曲聞いてみたんだけど、ちょっと、大変じゃないの~と先生。アノ曲、というのは、アンサンブルで歌いたいと選んだ2曲目の方。英語のマドリガル、Too much I once lamented。だから、こっちの曲の方はちょっと大変なんだけどって最初っから言ってるのにしかも、こっちはちょっと大変そうだから、他の人達が嫌だったらボツでもイイよって言ったら、あらイイじゃないの。ちょっとくらいは大変な思いもしないとって言ったの、先生じゃないのでも、すごく素敵でしょ、この曲うんうん、すっごく素敵でもこれは大変だわ各パートがそれぞれに綺麗な旋律を歌うので、パートを覚えるのは多分そんなに難しくない。でも、各パートがバラバラに掛け合うように繋いでいくので誰にも頼れず、それぞれがきちんとリズムを守って、、入りを間違えずに、音の長さも正確に歌って行かないと曲にならない。一人ひとりが責任重大な曲。合えば本当に楽しいんだよね、こういう曲って大丈夫かな~、アルトのAま、やってみなきゃ分からないさ別にコンサートが決まってるわけでもないし。歌の練習ヘンデルのアリア集から、Allor chi'io dissi: Addio以前先生からコピーさせてもらったアリア集の中から、適当に音域だけを見て選んだ曲。YouTubeで探したんだけど、後半部分しかビデオが見つからなかったので、未知の曲だった。音取りしてみたら、もう大変。何が大変って、苦手な中音域が多い。中音域をウロウロしていたかと思うと、いきなり上のAが出てきたり、真ん中のAから上のGに跳躍とか出てきて、歌っているうちに訳が分からなくて混乱してきた。先生は、まあ大人の趣味だし、歌いたいと言えば基本的に何でも歌わせてくれる人。しかし、ちゃんと中低音域歌えないのに、こんな難しい曲歌って意味あるのだろうかとちょっと考えさせられた。私の時間が終わったところで、オット登場。来週のアンサンブル初のレッスンを前に、音取りをするためにレッスンを取った。発声練習では、声の出し方を結構丁寧に手直しされていた。私にはうまく説明することができないのだけど、歌の先生の発声練習を聞いていると、普段のオットの歌声は、こもっているんだということがよく分かる。先生の指導で発声練習をしていくと、秋晴れのようなカラッとしたむき出しの明るいテノール声が出てくる。指導されている内容を聞いていると、やはり上に開く、口の中を縦に広げる、奥の方の天井を持ち上げるということらしい。発声練習の後は、早速曲へ。Amor vittorisoはまあ簡単なので、サラッと通して、Too muchの方へ。Too muchは自宅でもFinaleで一度サラッと音取りをしてきているので、特に問題もなく、サクサク進んだ。ほらね。音取りは別に難しくないんだ。問題は、他の人と一緒に歌うこと・・・楽しみだなあキングス・シンガーズみたいに歌えるようになりたいなあ【CD】アニ-・ロ-リ-:イギリス民謡集/キングズ・シンガーズ キングズ・シンガーズ
April 11, 2012
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S村 ゲネプロGounodのミサ曲。オルガニストに来てもらい、オルガンに合わせて全曲を1回か2回ずつ合わせて行った。最初、どうせゲネプロはあっという間に終わるから、と、ソプラノの後ろ、男声の横に立っていた。いつもは真ん中の指揮者の目の前に立たせられる。狭いし、指揮者からの圧迫感があって歌いにくいから嫌なんだけど、いつもこの位置に立たされる。1曲歌い終わったところで、指揮者から声が掛かった。君の声が全然聞こえない 前に来なさい それとも何か、君は俺がコワイのか?!いや、こわかないけど目の前に人が立ちはだかっていたら歌いにくいっていうのは、普通じゃないのか?!そんなに私の声は小さいのか落ち込むな~結局、またいつもの位置に立たされて、ゲネプロ続行。ゲネプロは1時間もかからずに、あっけないくらいにあっという間に終わった。前回ははじめての曲だったのか、戸惑ってパニクったりもしていたオルガニストも、今回は良い感じだったので、ゲネプロが終わった後でオットとオルガニストさん上手になってたね~すごく練習したのかな~などと話していたら、指揮者がああ、前回はね、テンポが速いせいで戸惑っていたんだよ。オリジナルではもっとずーっと遅いテンポに設定されててね。大きなコーラスなら良いけど、うちみたいな小さいコーラスだとゆっくり歌うのは難しいから。あ、なるほど。確かに、YouTubeで見つけたどこかのコーラスの演奏は、恐ろしいほどゆっくりだった。あれがオリジナルのテンポなのか。ゲネプロの最中、ずっとオルガン演奏を見ていたんだけど、ペダルを使っていなかった。オルガン伴奏用の楽譜なのに、ペダルが無いなんてこと、あるんだろうか??車の中で、自らもオルガン奏者である指揮者に聞いてみた。このミサ曲って、ペダルは無いの?オルガニストさん、ペダルは全然使ってなかったみたいだけど?ん?・・・っていうか、一番低い音をペダルレギスターで弾けば、バスの音が入るし、それを上の鍵盤で弾けば高い音で入るし。ああ、なるほど。ペダルが無いんだったら、私にも弾けるかな~↑楽譜を見る限り、結構簡単そうだった。何?! ソプラノを見捨てるの?いや、だって、ソプラノは十分な人数いるし。6人?7人?↑ バス2、テノール1か2、アルト3か4であることを考えると、どう考えてもソプラノ多すぎ。人数だけを見れば、の話だけど。大体私の声なんて、Cの声にかき消されてどうせ聞こえないじゃん弾きながら歌えるなら、弾いても良しそれはムリ
April 8, 2012
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K町 ゲネプロテノールソリストが来ていなかった。日曜日には来るんだろうけど、今回は一体誰が歌うんだろう。テノールのソリストは、確保するのが難しいらしい。最近、毎回違う人が歌っているどうしても見つからないと、教会区行政のエライ人に頼むしかないその人も仕方なしに歌ってくれるバスソリストのクリスチャンが所々テノールソロの部分を歌っていた。クリスチャンはバス、というよりもバリトンで、かなり高いところまで出る。でもさすがに一番高い音は出にくそうだったこのミサ曲を歌うのももう5回目くらいだろうか。コーラスにとっても、オケの皆さんにとってもレパートリーになったという感じ。バスは助っ人さんと新人さんばかりなので戸惑っていて気の毒だけど。相変わらず、テノールが集中攻撃を受けながらも、プローベ自体はサクサクと進んだ。練習室とは違って、ソプラノの皆さんの真後ろにテノールの皆さんが立っていているので、テノールがテンポを引っ張ったり出だしを間違えたりするので歌いにくいらしかった。隣に立っているおばさまCがだんだん苛立ってくるのが分かる コワイそのうち、歌い終わるたびにテノールが全然いなかった(←落ちた)とか、テノール遅いとか、テノール低すぎとか、小さな声で言ってくる。そんなことを繰り返しているうちに、だんだん可笑しくなってきて、私、オルガンの前にいるから、テノール全然聞こえないけど~とついポロッと言ってしまった。あなた、だからいっつもそんな端っこに立ってるのね?!え、いや、まあ、、、それだけじゃないけどハレルヤ前半の各パートが「ハレルヤ、ハレルヤ」と掛け合っていくところがガタガタだったテノールが遅れて入りテンポも遅いので、その前に立っているソプラノがつられて入るタイミングを逃し、オケと合わなくなって混乱して落ちる、という感じ。この指揮者はコーラスに合わせてテンポを遅らる癖が普段からあるので、コーラスがこうもガタガタになってしまうと、指揮者とオケも合わなくなってしまう。コーラスの皆さんはどうやら楽器よりもパート内や他のパートの声なんかを聞き合って歌っているらしい。オケがあんまり聞こえないのかな? ← ん~、さすがにそれは無いと思うけど。私はいつものごとくオルガンの前、直接テノールが聞こえない場所に立っていたので、2回目はトランペットや弦楽器の音だけを頼りに、他のパートの声はすべて振り切って、指揮者とも微妙にズレながらそのまま歌った(爆いやもう空中分解寸前、ガタガタだったハレルヤは、毎回ほとんど練習しない割には決まっていたので、ちょっと驚いた。正直なところ、こんなにボロボロのハレルヤは初めてかも残念だなあ。その後、テンポを確認して音を確認して、これでもかと数回繰り返していくうちに、まあまあマシになった。1時間ちょっとでゲネプロは終わった。指揮者を待っていたので一番最後の方で教会の外に出たら、外でソプラノのおばさまCと彼女の旦那さんのバスのOと、もう一人ソプラノの人が何やら話し込んでいた。指揮者が出てきたのを見ると、CがOに「言えば?」と振った。そこで指揮者が立ち止まってOと話し込む。私とオットはそのまま足を止めずに車まで歩いたのだけど、Cも一緒に歩いてきて語ったところによると、バスに(も)まったくデタラメに歌う人がいるらしく、その隣で歌うのなんか絶対ムリ、指揮者から言ってくれ、ということらしい。大変だなあ確かに、バスに新しく入った人は、音程が取れないらしい。それは、プローベの時にも何となく分かった。でもこの指揮者は、本人が自ら働きかけない限り、あえて指摘したりはしない。まあ本人が頼めば個人レッスン(と言っても単なる音取り)はしてくれるんだけど。でも、S村の合唱団でも、オットが参加している男声コーラスでも状況は同じだから分かる。音程が取れていない人って、自分が音程取れていないとは全然気づいていない。音の違いが全然聴き取れていないんだ、多分。だから、本人から気づいて頼んでくるなんてことはまず起こらない。相手の気持を傷つけずに指摘するのは難しいだろうし、指揮者があえて触れたくないのも分かる。でも、放っておかれる方は気の毒だと思う。プローベの間は他のメンバーからも指揮者からもまるで存在しないかのようにスルーされるし、そのうち、同じパートの人なんかが耐え切れずに文句を言ったり、飲んだついでに調子に乗った人がからかったりする事態が起こる。えええ、いい年した大人が?!って思われるかもしれないけど、実際に、この指揮者が指揮しているどこのコーラスでも起こっていること。そっちの方がよっぽど残酷だと思う。
April 7, 2012
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K町のプローベ最後のプローベ。金曜日はゲネプロだ。先週の出来はお世辞にも良いとは言えなかったから、どうなることかと、ちょっとドキドキそれは指揮者も同じようで、ものすごいスピードと集中力で(指揮者が)プローベが進んだ。最初っから ガンガンダメ出しが出る。ソプラノは先週まではほとんど興味を持たれていなかったけれど、さすがに細かな歌い方を注意されたりもした。もっとすごかったのは、バス、ではなくて、テノールバスは、先週はまだまだ音が取れていない感じだたったけど、完全では無いものの、なんとかなっていた。もう、歌っている最中から指揮者がテノールに向かってダメ出しの嵐。低い!遅い!!引きずるなっ!こっちを見ろ楽譜見過ぎ、こんなに簡単なテキストなんだから暗記して、こっちを見なさいっ周りが声を出したのを聞いてから歌い始めるから遅れるんだ、リズムを守って!!!これ、実はすべて一人に向かって言ってるんだけど、その人は気づいていないみたい。なまじ張りがあってボリュームある声を持っているだけに、彼がピッチを下げたり遅れたりすると非常に目立つ。しかしまさか名指しで注意することもできないので、テノールの全体責任になるまあ、仕方ないよねフレーズごとに、何度も音を確認し、テンポを確認し、歌い直し、歌い直し、、、、彼があそこまで興奮してダメ出しをするのを見たのは、初めてだ普段は(少なくともコーラスのプローベでは)温和な印象なので、驚いた。全力疾走でミサ曲を全曲通し、ヘンデルのハレルヤも1度通して歌って簡単に確認だけしたら、金曜日Karfreitagのミサで歌う曲を歌った。こちらはもうン十年も歌っているスタンダードナンバーなので、1回ずつサラっと通しただけ。というよりも、ミサ曲がまだまだ時間が必要だったので、練習の必要がないスタンダードナンバーが選ばれたのだ。そして、怒涛のようなプローベが終わったプローベが終わった後、指揮者がオットに悪かったね、テノール、テノールって、何度もやり直しさせて。と謝っていた金曜日がゲネプロ。どうなるんだろうなああ注)実際にはもう終わってます。いつものごとく、過去の日記です。
April 4, 2012
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S村でPalmsonntagのミサPalmsonntagはキリストがイェルサレムに到着日で、それを歓迎することを象徴してか、ミサは教会の外で始まる。毎年、参列する人は、ツゲやコニファーの枝やシダの葉を束にしたものに、色紙で作った花などを飾り付けたものを作って持ってくる。子供たちは、2-3mくらいのカバノキやトウヒなどの若くて細い木の、枝先に十字や丸い輪にしてツゲの枝などをつけたものに、これも鮮やかな色とりどりの紙やイースターエッグなどで飾りあげたPalmenを用意してくる。こんな感じ ← Googleが別窓で開きます教会も、トウヒなどの枝を用意していて、司祭が祝福したあと参列者に分け与えられる。まずは外でTochterZionを歌って、キリストの到着を歓迎してから、教会の中へ入り、いつものようにミサが始まった。このPalmenは、若い枝に緑の葉、色とりどりの紙やイースターエッグと色彩がとても鮮やかで、家の中に閉じこもりがちだった暗く寒く長い冬が終わって、ようやく春がやってきたことに対する山間部の人々の喜びや、再び活発に活動し始める自然の生命の鼓動を感じさせる。
April 1, 2012
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先週くらいから、急に陽気が春めいてきた。朝晩はまだまだ冷え込んだりするものの、天気が良いおかげで日中はパーッと気温が上がる。サマータイムが始まったこともあり、日が暮れる時間が遅くなった。午後4時だとまだまだ太陽が高くって、そうでなくともダブルコートで寒さに強く、まだその冬毛に包まれた我が家のワンコには、暑すぎるくらい。それで散歩の時間を少し遅らせて出かけた。我が家は町外れにあって、道路を渡るとそこはもう農地町なかに住む人達がわざわざ車で犬の散歩に来るような場所だ。コースの途中何箇所かに、ウン袋やゴミ箱が設置してある、市公認(?)の散歩コース。いつものようにいつものコースを歩き、ベンチとゴミ箱が置いてある場所に差し掛かった。ベンチでは初老の男性二人が、機嫌よくおしゃべりをしていた。目があったので、挨拶。ハロー!ハロー! 喉乾いてますか?突然のことだったので思わず聞き返した。はい?!喉乾いてますか?ビール飲みますか?よく見てみると、二人ともビール瓶を手にしていた。それでご機嫌なのかきっと車にもっと積んであるんだろう。いえいえ、結構です。でも、どうもありがとうございますすると、うちのワンコ、話しかけられたものだから大喜びして、しっぽフリフリおじさま達の方向へ行ってしまった。あああー、でも君は飲みたいよなあみたいですねえ春みんなニコニコしてオープンで、楽しそう
March 31, 2012
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K町のプローベこの日は指揮者の気合が違った。それもそのはず、通常の練習は残すところこの日と翌週の2回だけ。でもバスの助っ人さん達がまだまだ音を取り切れていない。テノールでは相変わらずD氏が音程を引っ張り、テンポを引っ張りで悪戦苦闘。一部分歌うたびに、バスの音取りをして、テノールの音取りをして。フレーズを歌い終わるごとに、バスだけもう1回!!テノール!どうした? テノール、低い! テノール、遅い!ダメ出しの嵐テノールだけを歌わせると、オットの声が突き抜けて聞こえてくる。それに対抗するように、その下を行くD氏オットは明るくて高い響きのあるハリのある声で、D氏は暗めの響きがあるボリュームある声、どっちも通る目立つ声なんだよなあオットも所々不安定で、気を抜くとつられてピッチが下がる歌っている最中も指揮者はバスとテノールに完全に神経が集中している。本番ではオケが入るのでもう少し楽に歌えるはずだけど。ソプラノとアルトは待ち時間が長いせいで、おしゃべりに花を咲かせている。スズメのお宿って感じバスの助っ人さん達は、長年男声合唱団で歌っている人たち。歌うことには慣れてから簡単なはず、と思うと、実はそうでもない。普段フォークソング(民族音楽の方の)ばかり歌っているから、勝手が違っていて戸惑っているみたい。宗教音楽はハーモニーの付け方が違うし、ラテン語のテキストも馴染みがないから覚えられないんだろう思う。まだまだ練習が必要な雰囲気。どうなる、イースター?!
March 28, 2012
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歌のレッスン早めについたので、まずはアンサンブル練習日を決めるオンラインアンケートの結果を見せて話をした。ほとんどの人が時間が取れる日が2日あって、しかしその両方共マークさんだけが?だった。すると先生があなたの後でマークが来るから、二人でプレッシャー掛けてみましょうま、まあ、これだけの人数が一度に集まるってやっぱり難しいから、一人を除いてO.K.なんだから、とりあえず良しとしましょう発声練習HだとかCだとかアッサリと出る割には、中音域では少し暗めの響きがあるのね。面白いわね最近、これを何度か言われている。もともと、日本にいた頃は、声は低い方だと思っていた。小学校では決まってアルトに入れられたし。ま、小学生の音域なんてみんな大して変わらないだろうと思うけど犬みたいにハアハアやってみて。・・・できません。何度やっても、どうもスムーズにできない。っていうか、どうしてそんなに速く出来るんですか?そういうものなの??どうも、筋肉を張りすぎ、力入れ過ぎなのではないかという結論になった。横隔膜を柔軟に動かす練習になるから、普段でもやってみるといいわよ。ヴォカリーゼを続けていたら、またダメ出しが入った。背中をまっすぐに伸ばしすぎ。もう少し体を柔らかくして、体を使って。どうも、背中をやたらとまっすぐピンっとして立つ癖があるのよね。あ、これは自覚ある。子供の頃から、背中を反らせ気味に立つ癖があって、そのせいで長時間立っていると腰が痛くなるのだ。何年も前に、ヨガの先生とか、ベリーダンスの先生にもさんざん「姿勢がHohllkreuz気味になっているから意識してまっすぐ立ちなさい」と言われた。しかも座っている時はもっとひどくて、背中が丸まって猫背になっているか、背中を反りすぎているかのどちらかだもう少し柔らかく、前かがみ気味にした方が、筋肉を柔軟に使えるから。筋肉は張り過ぎてると、柔軟性がなくなるから声が響かないのよ歌の練習この日は、もう一度ヘンデルのアリアをお願いした。コロラトゥーアをスムーズに歌えるように、きちんと練習はしないんだけど、何度か歌って、とにかく音符に振り回されないように、音や曲の流れとコロラトゥーアの形を入れてた。音程を正確に押さえようとすると力が入ってレガートから程遠くなってしまうので、できるだけ軽く、イメージとしては持ち上げながら歌うように気を使った。すると、やっぱり途中飛ばしてしまう音やなでつけてしまう音があったりして、自分としては何となく気持ち悪さが残る。あら、いいじゃないの~そうですか?!最初のフレーズはもっと弾むように中低音域の音はできるだけ小さく、口を開きすぎないように、上に行ったら開く感じでその感じをつかむために、v-oのヴォカリーゼで歌ってみた。中低音域はvで上の方だけ口を開いてoで歌う。このヴォカリーゼ、よく音取りの時に使うんだけど、実はすごく苦手だった。Vで歌うというのが難しくって、何のためにそんなことをやるのかよく分かっていなかった。でもこの日やってみて、初めてその意味が分かった。上の歯を下唇に当てたまま声を出そうとするので、自然と口の中は広がる。だから、下の方では口をあまり開かずに、ボリュームは小さくてもいいから響きは上の方と同じで、上の方に行ったら口を開いて、という先生の狙い通りの歌い方になった。ヴォカリーゼで出来たからって、テキストをつけても同じようにできるかというとまたそれは別問題なのだけど、何となくの感覚だけは分かった。最近はの散歩の時とか、町を歩く時に、口の中を縦に開く練習をしているおかげで、最近ようやく中低音域でも高音と同じように口の中を開いて、という感じが少しわかるようになってきた。分かるようになったからといって、出来るわけでは無いのだけどそれに、散歩中にを呼ぶ時に、お腹から発声する、口の中を広げて声を出すことを意識してみる。そうすると、無理をしなくても声がポンっと響くのが分かる。の耳にも届きやすいらしい私は普段、響きとか支えっていうものを一切使わずに話しているんだということがようやく少しずつ分かってきた、そんな感じ。やっとスタート地点に近づけたかな?って感じでしょうかでもまだまだレースには参加できそうにない感じ。フレーズの最初はいいのに、途中から響きが潰れるので、支えを持続するように。それともアレかしら?あなたの場合は、力入れすぎて柔軟さがなくなってるのかもしれないわね。ちゃんと所々で緩めなきゃダメなのよ。高音から入ると箇所では、まず口をしっかり開いて空間を確保してから声を出すこと。開き方が足りないと、音程が届かない。先生は良いじゃないの、形になってきてるわって言ってくれるんだけど、どうも声がぜんぜん出て無い気がする、というか、私の耳には非常に小さい声に聞こえる。しっかりと支えないととてもじゃないけどついていけないので、体はとても疲れるんだけど。こんなんで、例えば発表会とかで歌って、座ってる人に聞こえるんだろうか??そうこうしているうちに、次にレッスンが入っているマークさん登場。来るなり先生にねえ、この日ダメなの?あなただけよ?来られるでしょ??ご、強引ですねえ、あ、そうなんだ。あ、うん、じゃその日でいいよあ、いいんだ(爆優しいんだなあ、マークさん。と、いうわけで、アンサンブルの練習日が決まった。めでたし、めでたしイースターが終わった後、先生のところで全員が揃って、初めて合わせてみる。楽しみ~コレクション:イギリスのマドリガルと歌曲集(ヘンリー8世の時代から20世紀まで)
March 27, 2012
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K町のプローベイースターまで1ヶ月を切ったところで、K町のプローベに参加した。本番まではプローベ3回、ゲネプロも合わせて4回。歌うのは、モーツァルトのスズメのミサ曲とヘンデルのハレルヤ。このミサ曲もハレルヤも、歌うのはもう4回目か5回目なので、音は入っている。練習室に入ると、「ああ、来たわね」という感じで迎えてもらえる。バスのメンバーが大きく変わっていた。体調なんかの関係で2人辞めてしまったので、スズメのミサ曲を歌うために助っ人を頼んだらしい。男声合唱団から3人も来ていた。バス5人、テノール6人、アルト7人、ソプラノ8人。人数だけ見ると、普通の合唱団に比べて男声が異様に多く、ソプラノの割合がやけに少ない。発声練習も準備運動もなく始まり、いきなりハレルヤを歌ういつものことなので、もう何とも思わなくなってきた。発声練習をやるとしても、簡単なヴォカリーゼを2つほどおざなりにやるだけなので、正直言って意味は無い。指揮者がバスだからなのか、高音を出すために体を温めるとか緩めるとか言うことに興味がないらしい。バストテノールを重点的に、フレーズごとに音の確認をしていくのだけど、それ以外のパートがビックリするほどおしゃべりに夢中になっていた。特にソプラノ。まさしくスズメの集団といった感じで、オットもつられてしゃべりっぱなし指揮者が何度も何度も皮肉を言うんだけど、しゃべっている本人たちは気がつかないらしいさすがにムッとした指揮者がじゃあ、おしゃべりに夢中になってるソプラノと、最高音Aが出てくるフレーズを歌わせようとした、ら、ちょっと、それは意地悪なんじゃないの~そこで文句いう度胸がすごいよねしかし指揮者もそうか、じゃあここじゃなくて、、、あ、引き下がるんだいや、もう、なんていうか続いて、スズメのミサ曲。Kyrie、Sanctus、Agnus Dei一度通し、部分的にパートの音を確認し、ハーモニーを確かめていった。バスの助っ人さん達はどうやらミサ曲を歌ったことが無いらしい。慣れないラテン語のテキストや旋律に苦労している。いつもは歌い終わるたびに遅い、低い、とダメだしされるテノールだけど、この日は調子が良かったっぽい。あと2回の練習でゲネプロ、本番。
March 21, 2012
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S村のプローベPalmsonntagに歌うO vos omnes、O Hauptを歌い、先週歌った新しい曲(と言っても、教会の歌本の中には入っているのでメロディは耳慣れている)と、去年も一昨年も歌っているやたらと低い曲もざっと通した。その後は、Gounodのミサ曲。これも部分的に音を確認しながらざっと通しただけ。そして、5月にあるMaiandachtで歌うミヒャエル・ハイドンのSalve Regina。この曲は去年から時間がある時にボチボチ音取りを続けてきた曲で、まだ本番で歌ったことがない。晴れやかなメロディとキレイなハーモニーの曲で、歌ってて楽しい。曲の最後で、全パートが音程がグッと下がって消え入るように終わる。こういう曲ってあんまりないので、それも面白い。ソプラノもHくらいからDくらいまで飛び石みたいに落ちるしかし、この普通じゃない終わり方が、どうも覚えられないらしく、何度やってもソプラノさん数人がFくらいでハモる。これがもう、見事なくらいにハモって終わる。そこ、ハモっちゃいけないんだけどなあいけないと思いつつ、ついついウケてしまうイースターに歌うミサ曲は大体できてるし、その前のPalmsonntagに歌うのはいつもの曲だし、と気が抜けているせいか、なんだかダラダラと締まりのないプローベ。本当なら、音取りができて初めて合唱らしい音楽的な味付けをしていくのだろうけど、そんなレベルではない。とりあえず各パート音が取れていてハーモニーが大体合ってればそれでO.K.たまにpやfを意識して歌うように言われるけど、まあその程度。つまらんの~それなら新しい曲の音取りでも始めればいいのに。
March 20, 2012
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歌のレッスン自力で音取りをしてきたマドリガーレの曲を歌ってみることにした。発声練習では、高音域よりも、中低音域で丁寧に声を出していった。中低音域で響きを潰さないように、ボリュームはいらないから響きを持たせて、上に引っ張りながら、と、いつもと同じ注意を受けながら、試行錯誤を繰り返した。歌の練習家で音取りはしておいたので、特に問題はなく、逆に先生が楽譜を読むいい機会になった先生はピアノの前に座り、ソプラノ1の音程を追いながら、「あ~あ~あ~、助けて~」と悲鳴を上げる。いや、そんな大げさなモノではないのだけど、ソプラノ1と2は同じ5線上に書かれていて、途中何度も交錯するので、初見だとちょっと分かりにくい。私も、Finaleに入力する時になって初めてマジマジと眺めて、「うわ、コリャ大変だ」と焦った。でも歌ってみると実はそんなに複雑でもなく、イレギュラーな跳躍はほとんどないので、割りと簡単に頭に入った。少なくともソプラノ1は。2曲あるうちの英語の方、Too much I once lamentedの方が少し複雑で、前半のリピートの後、ソプラノ1と2が入れ替わる。それも先生にも確認してもらいながら、通して歌った。それぞれのパートが割と追いかけあうように歌うので、それぞれのパートが自立して歌い続けなければならなくて複雑といえば複雑。でもパートごとに分かりやすい旋律が当てられていて、一見バラバラな旋律がとてもきれいなハーモニーを作り出す。この曲が歌えるなんて、すごくうれしい。アルトさんもめでたく決まったらしく、これで5パート全員揃った。そこでもう一度、「アンサンブルって一緒に歌わないとダメなのよ。近いうちに皆で一緒に歌う日を作ったら?」という話になった。大体、いつまでに覚えてこいってプレッシャー掛けないと、みんな覚えないわよ。と言われ、それもそうだな、と。他の人のメールアドレスをもらって、オンラインのアポイントカレンダーサイトを使って、アンケートを取ることにした。女声合唱のための イギリス・マドリガル曲集
March 13, 2012
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S村合唱団のプローベそろそろイースターまで1ヶ月。緊張感が高まってきたかな?と思いきや、全然だったまずはイースターの最初の日曜日、Palmsonntagに歌う曲から。O vos omnesとO Hauptvoll Blut und Wunden。どちらも、不協和音を歌うアルトさんやバスさんが音取りで苦労しているので、その箇所を取り出して音の確認。その後、アルトとバスだけで合わせてみる。パートだけを聞いていても難しそうだけど、この2パートだけが取り出されると更に凄まじいソプラノやテノールと合わせると、それでも中和されてしっとりと落ち着く旋律が、アルトとバスだけになるとただでさえうんざりするような旋律な上に、お互いの音がぶつかっている。これは難しいだろうなあと思う。音がぶつかっていると、自然とハーモニーを作り出す音に擦りつけてしまうらしい。普通の音感を持った人の自然なリアクションだろうと思う次にイースターのミサで歌うGouondのミサ曲。この曲は去年一年間で実に4回も歌っているから、どのパートもほとんど音が入っている。だから緊張感なんてものがかけらもない。一つのパートが音取りをしている横で、他のパートの数人が常にお喋りをしている。指揮者もなんだかごきげんで、一応注意らしき言葉発するものの、半分笑いながら軽口の応酬になっている。この時間がイヤなんだ歌うなら歌う、やる気ないならいっそのことプローベは止めて、1時間半喋り倒せば良いのに。前もって言ってくれれば、私は家にいるからさとりあえずGounodのミサ曲をKyrieから順にO salutaris hostiaまで、部分的に音を確認しながら、歌った。それにしても、なんか低い。毎回ミサ曲を歌うたびに、コレ、、、やけに低くない? なんかおかしい いや、だいぶ低いでしょ?と思っているのだけど、この日は更に低く感じた。ゼッタイに1音以上低いと思う。帰りの車の中で、指揮者を責めてみたに聞いてみたねえ、練習室のピアノ、調律メチャクチャ狂ってるよね??1音以上は低いでしょ?ん?? いやあ、アレはね、前回調律した時に、わざと半音低くしてあるんだよああ、それなんだか以前も聞いた覚えがあるないやだってさ、ソプラノがいっつも(音が)高い高いって文句言うもんだからさいやでも、教会で歌う時は正しい音程で歌うんでしょ?!いやいや、だからコレは高すぎるかなーって時には、半音低い音で歌ってるんだよそうか。ミサ曲以外は、常に低い音で歌っているのか。だから、ミサ曲以外では違和感を感じないんだ。でもGounodのミサ曲はオルガン伴奏で歌うから、教会では結局正しい音程で歌うことになる。しかも、Finaleに入力してあって、たまに気が向くと家で歌ってみることもある。だから、その音程の違いに違和感を感じてるんだ君、絶対音感あるの?いや、ないけど。ただ楽譜上の最高音がFやGで、実際に歌っている音がせいぜいEだと感覚で分かるの、あれこれは絶対に違うぞっていうのが。だって、体の感覚がぜんぜん違うもの。最後にピアノを調律したのはもう何年も前のハズ。あのズレ方は絶対に絶対にゼッタイに半音どころの騒ぎじゃないと思う。だって、半音くらいなら気付かないも~ん一応合唱団なんだからさ、調律しようよ
March 6, 2012
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アンサンブルレッスンが思っていたよりも早い時期に実現しそうな予感に、早速マドリガーレの音取りを始めた。まずは、楽譜をFinale PrintMusicに入力した。曲は、マークさんが音取りを始めているAmor vittoriosoと、お気に入りのToo much I once lamented。Amorの方は短いのであっという間だった。Too muchの方は、楽譜をよくよく眺めてみると、ソプラノ1とソプラノ2が前半部分のリピートの後、パートを入れ替えている。2度目はソプラノ1が2のフレーズを、ソプラノ2が1のフレーズを歌うようだ。単純なリピートではないので、パートを入れ替えてコピペで後ろにつなげたらページ数が増えた。入力が終わったところで、音取りを開始した。コーラスのヴォーカルという設定で楽譜を作ると、デフォルトで人の声に似せた音があてられる。この声が非常に気持ち悪いそれにパートの区別がつかないので、いつもの楽器に変更する。ソプラノ1にフルート、ソプラノ2はクラリネット、アルトにオーボエ、テノールがガイゲ、バスはコントラバス。合唱団で歌う曲はソプラノが主旋律のことが多いのだけど、マドリガーレでは主旋律が次々とパートに受け継がれる箇所が出てくる。しかも、フルートの音は聞き取りにくくて、ガイゲやクラリネットの音にすぐにかき消されてしまう。そうなると自分の音取りも怪しくなるので、各パートのボリュームバランスを変える。フルート以外のパートのレベルを80くらいまで落とすと、フルートがよく聞こえてくる。実際に音取りをしてみると、思っていたよりも多くの箇所で、ソプラノ2が上を行っていて戸惑った。CDをボケーッと聞いていただけなので、一番上を行く旋律が頭に入ってしまっていて、うっかりすると楽譜を見ながらでもソプラノ1とソプラノ2を行ったり来たりしながら歌ってしまうキレイなメロディで気持よく歌っていてアレ?と思うとソプラノ2になっているこの曲本当にキレイで楽しい各パートがそれぞれの音域で似た旋律を歌っていき、追いかけっこのようになっている部分があって、気が抜けなし、ハーモニーがすごくキレイすべてのパートがリズムや入りをキチッと守っていかないとすぐにグダグダになる危険が高い。難しそうだけど、本当に楽しそう。この曲、何とか歌いたい。【送料無料】 King's Singers Madrigal History Tour: Rooley / Consort Of Musicke 輸入盤 【CD】
March 3, 2012
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歌のレッスン発声練習今歌っているヘンデルのアリアもこれから歌いたいマドリガーレも中音域が中心で低音域も出てくるので、ここ数回の発声練習では中音域の練習に重点がおかれているみたい。下がってきても同じ響きで。ボリュームが下がっても構わないから、響きをキープすること、結局はその方が声が遠くまで運ばれる。同じ響きをキープするように声を出すと、私の耳にはとても頼りない弱々しい声しか聞こえてこない。でも、外に出ている声の大きさはあまり変わっていないらしい。歌いながら自分の耳で確認することができないので自信がないけど。しかも体はすごくキツイ。口の奥の天井を持ち上げながら、それでもテキストをきちんと発音しようとする動作は、どうにも矛盾していて歌いながら頭が混乱する。日本語ではそういう発音なのかもしれないかもしれないけれど、言葉をはっきりと発音しようとするあまり口の中の空間を狭めているのよね。発音はちゃんと出来ているから、それは一旦忘れて、響きの空間を確保することに気を使って。何度同じことを言われているんだか、考えてみるとイヤになる。それでも最初の頃は言われている意味さえよく分からなかったけど、最近は多少は自覚があるので、少しは進歩しているんだろうか。歌の練習Haendelのアリアをもう一度。この曲、コロラトゥーアがそりゃあもう激しくって、今回は家で何度もYouTubeで曲を流しながら練習してきた。声楽的に練習するわけではないけれど、少なくとも音がきちんと取れてメロディを歌えるようになっていないと、さすがに先生に失礼だろうと、いつもよりもまじめに、、、と言っても2日に一度くらいだけど、練習した。でも、YouTubeで見つかるビデオはどれもテンポが速くて、とてもじゃないけど一緒に歌うことはできなかった。それでもゆっくり目のビデオを見つけて、ごまかしながらもなんなくはついていけるようにしレッスンに行った。そして歌ってみると、音を押さえすぎ、コロラトゥーアの部分はそんなに階段を上がり下がりするみたいじゃなくて、レガートで歌うようにと指摘された。実は家で練習している時も、すごく気になっていたんだ。フレーズを正確に歌おうとするあまり、一音一音押さえようとそこに神経を集中してしまう。まずはフレーズをv-oなんかで歌ってみて、レガートで歌う感じを掴んでから、もう一度テキストをつけて歌ってみた。テキストが付くと途端に階段になるなんだろうこの敗北感は段差を取ろうと思うと、音と音が融け合ってグダグダになって、音程が制御不能にしまうんだけどレガートで歌うって、こんなに難しいものなのねとりあえず、真ん中辺りから最後まで通して終わった。3分もないような曲なのに、全曲通すことさえできなかった。どうも、低音域の声の出し方が今ひとつ分からない。中低音域で口の中を広げる感覚が掴めない。高音域ではその音に届かせるために自然と口の中を広げている。口の奥の部分の天井を持ち上げているらしいということは最近はうっすらと感じるようにはなった。でも中低音域ではそんな事しなくてもとりあえず音は出せてしまうので、わざわざ口の中を張り詰めたりしない。すべて自然にやっていることなので、直そうと思ってもどうも直せない。低音域で意識して口の開くという動作がどうにもピンと来ない。なんて話をしたら、じゃあそれは次回にということになった。最後に、これからどうやってアンサンブルの練習をして行くかという話をした。マークさんは順調に音取りと練習をしているみたいな印象。私もオットも、音取りを始めてもいない。まあ私はいつもの如く一番簡単なパートだし、短い曲だし、CDで何度も聴いているし、いざとなったら一時間くらいあれば自力で音取り出来ると思うけど。ソプラノももう一人に楽譜を渡してくれたとのこと。でもまだアルトが決まっていない。アルトらしいアルトさんって、ドイツでも割りと少ないらしくて、ほとんどの人はアルトよりのメゾかソプラノよりのメゾらしい。先生の生徒さんの中でもアルトらしいアルトは1人くらいしか思いつかないらしく、その人に声を掛けてくれているんだけど、仕事が忙しい人で良い返事がもらえていない。マークさんは、アルトが決まらないうちは先生がアルトパート歌えばいいじゃないと軽く答えたらしい実はそれ、私も思ってた先生もメゾだけど、暗めの暖かい響きのあるアルトよりもメゾ。でも先生が歌ったら私の軽い薄い声なんてぶっ飛ばされそうだなどうしたい?コンサートでもやるつもり??いえいえ、コンサートだなんて、考えてもいませんでしたって秋の恒例の発表会で歌えればいいなあって、そんな低~い志だったんですけどアンサンブルって、一人ひとりが練習しててもダメで、定期的に一緒に歌わないと上手くならないのよやっぱりお互いの声を聞くことが大事だからそりゃそうだ。というわけで、近いうちにアンサンブルレッスン入るかも楽しみ~
February 29, 2012
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S村のプローベ先週はカーニバルでプローベがなかった。練習室に入ってみると、、、少ないいつもよりも5人少ないと、もともと小さなグループなので小さな練習室もなんだかガランとしている。まずは、国際女性デーのミサの練習。毎年、国際女性デーの前後にミサが行われるのだけど、年ごとに祈りを捧げる国が変わり、その国の賛美歌を原語やドイツ語で歌う。が、当然ドイツ人には知られていない曲が多いので、前もって合唱団が練習しておくのだ。平日なので、このミサに参列したことは一度もない。全曲をひと通り歌った後は、日曜日に歌うための2曲を通して歌った。1人のメンバーの義父が先月亡くなった。葬儀が平日だったので、合唱団としては参列しなかった。そこで、次の日曜日に追悼のミサが行われ、そこで歌う。曲はいつものレパートリーなので、ざっと通しただけ。次に配られたのはPalmsonntagに歌うO vos omnes。なんだかボリュームが無くって迫力がない。アルトでは難しい不協和音を作り出す音が数カ所出てくるので、アルトさん達が音取りに苦労している。そしてイースターのミサで歌うGounodのミサ曲。その中からO salutaris hostiaをサラっと通した。プローベ開始から1時間経ったところで、早くも終了。メンバーの1人が誕生日だったらしく、ケーキやゼクト、ワインを持って来ていた。S村では、誕生日を迎えた人がケーキなどを持って来てお祝いする懇親会が多い。歌うことよりも、メンバー同士の交流を大切にしている。その懇親会の中で、1人が指揮者に何かしきりに働きかけていた。耳を澄ませて聞いてみると、指揮者がオルガン奏者として関わっているS村2の合唱団からバスの助っ人を頼めないかという話だった。S村のバスは1人が少し離れた村に引っ越してしまい離脱したために先月から1人になってしまった。しかし彼も高齢者で、毎回欠かさず来るわけではない。彼がいない時には指揮者がバスパートを歌ってその場をしのいでいる。だから、助っ人を頼めないかという話だった。S村2の指揮者は女性で、割りと意欲的に色々とやるのだけど、かなり厳しくて、ヒステリックに怒鳴り散らしたりもするという噂だ。指揮者はあまり気乗りのしない様子で相手になっていたけど、さあどうなる??
February 28, 2012
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あれは中学校か高校の国語の教科書だったと思う。植村直己氏の単独での犬ぞりで北極点踏破の手記の一部だったような気もするんだけど、詳しいことはほとんど覚えていない。とにっかう、たった一人、犬ぞりで極寒の地を横断した男の話だった。水面の上の、厚さの足りなさそうな氷の上を通過しなくてはならない。そこを避けようと思うと、大幅に遠回りをしなければならないくて、食料の関係か、天候の関係か、体力の関係かで、それは無理と判断する。一か八か、思い切って、そこを通過することにする。運を天に任せ、ソリは犬に任せ、振り落とされないように体をソリに沈めて、犬を走らせる。突然犬の足が止まり、恐る恐る目を開いて回りを見てみると、危険な場所はとうに通り過ぎていた。ソリを引いていた犬たちは、司令塔が何もしないので立ち止まって、一息ついてリラックスしているような雰囲気さえあった。あくまでも、私の記憶の中では。そうか、犬ってやつは、その足の裏で直接氷の厚さを感じており、危険な場所には近づかないんだ。というような内容だったと思う。文明生活の中で感覚を鈍らせてしまった人間と違って、犬って、動物の感覚ってスゴイんだなあ、大自然の中で生き抜く能力なんだなあと、心のそこから尊敬の念を抱いた。我が家のワン子は、寒さに強い。北方系の犬の血が入っていると見え、毛自体は細くて柔らかいけれど、ダブルコートでびっしりと生えている。雪が降れば、文字通り大喜びして走りまわるし、雪も降らないような冷え込みの時でも元気いっぱい。-9℃の日だって、いつもと変わらず平気な顔をして小川に入り、水を飲んだりする。水から上がってきて、数歩歩いてから、ふと立ち止まって「なんか足冷たいんだけどっ」って顔をしたりする。今年は、1月も2月もやけに温かくて、雪はほとんど降らず、このまま春になるのかと誰もが思っていた。そんな、2月末、突如として寒波が訪れた。気温は毎日下がり続け、先週は12℃くらいあったのに、1週間後には-14℃くらいまで下がった。途端に、小川の岸がバッチリと氷ついた氷で流れが狭まるために、水が溢れてレベルの低い牧草地がまたガビガビに凍った岸の凍りが徐々に流れの中心に向かって広がっていき、流れの上で屋根のように凍った。水が氷のトンネルの下を流れていて、所々で顔を出している。そうして流れが狭まっているせいか、いつもよりも水流が激しく、勢い良くゴオゴオ流れている。そうでなくても小川の大好きなワン子は、凍りついた池や水しぶきが凍っている小川の岸にも興味津々。氷の屋根の縁近くまで行って流れを覗き込んだりしていた。氷を踏み外して水に落ちて、流されて、トンネル部分に引っかかったりしたらいくら犬でも溺れるなと、少し不安を感じた。が、まあ、犬だから危険なところには行かないだろうとたかをくくっていた。雪が降った山の山頂付近や霜が降りて白くなっている農地の景色は美しくて、ワン子がはしゃいで小川の岸をタカタカ歩きまわっているのを横目で追いながら、冬景色に見とれて歩いていた。すると、ザザッという不穏な音と同時に、目の端で捉えていたワン子が一瞬で姿を消した落ちた!驚いて、名前を叫びながら駆け寄った。でも、姿が見えない。必死で名前を叫んでいるのに、返事もしない(いや、普段でも返事はしないけど)直感で、その先の下に居ると思い、もう一歩足を踏み出した。ら、体が50cmくらい一気に沈み、小川の流れの中に立っていたもしも流されて、奥の方で引っかかってたら、どうやって助けたらいいんだろう、水流に飲まれていたら早く助けないと溺れちゃうと、嫌な想像が驚くべき速さで頭の中を駆け巡る。急いで、ココだと思う氷のひさしの下を覗いてみると、ワン子がひさしの下で流れを避けて立っていた。体が半分濡れて、ショックで(?)呆然として(?)恐怖で(?)、立ちすくんでいた。良かった、無事だった、と思った。もうそれだけ。抱き上げようとして、ワン子の方に一歩踏み出したら、長靴の上から冷たい水がザーッと入ってきた。急いでワン子を腕に抱えて岸に立たせ、自分も岸に上がった。救出されたワン子は、興奮が収まらず、グルグルグルグル、辺りを駈け回っている。一方、私の長靴は水でいっぱいしかも雪止め水だから半端無く冷たい。すぐに足が痛くなって、とてもじゃないけど歩けなくて、仕方なく切り株に座って靴を脱いだ。しかし、防寒のために分厚いフェルトが入っている-35℃でもO.K.というウィンターブーツは、水を吸ってしまっていて、逆さまにしても水は出てこない。さらに、びっしょり濡れた靴下を履いている足は-10℃の外気にさらされて、凍るかというほど、ますます冷えたあほか、私は。仕方なく、もう一度ブーツを履いてとにかく家の方向に歩き出した。我慢して10mも歩いているうちに、自分の体温で水が温まってきた。それと同時に、アドレナリンが駆け巡って高ぶっていた気持ちが少し落ち着き、混乱して錯綜していた思考がようやく交通整理されて動き始めた。っていうか、落ちるじゃん、犬植村さーーーーん、ウチの犬、氷を踏み割って落ちましたーーーーーーしかも立ちすくんで動けなくなってるし北極でソリを引く犬だから、北極圏で生まれ育っていて周囲の環境も熟知していただろうし、当然若い頃から訓練もしている。隣の国で保護されてドイツへやって来て、一日中ソファやベッドでぐうたらしている我が家のワン子では足元にも及ばないのは当たり前か。
February 23, 2012
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Rコーラスの総会だった。いつもはメンバーが自宅を提供してやることのほうが多いのだけど、今回は大学町にある学生が集う居酒屋の一室だった。地下にある居酒屋で、多分隣り合う数軒の建物の地下部分をぶち抜いてつなげたのだろうと思われるちょっと複雑な構造になっている。予約してあったのは、奥の方にある簡単に区切って個室のようになっている空間だった。それも喫煙席ドイツでは何年か前に法律が改正されて、飲食店での喫煙が基本的に禁止になった。特に居酒屋やバーなど、喫煙者を閉めだすと商売にならない施設では、壁で完全に仕切られて空調設備を取り付けてある喫煙席を作らなければならなくなった。今回、私も初めてそういう喫煙席に足を踏み入れたのだけど、ガラスで完全に仕切られているために、ドアを開けて一歩中に足を踏み入れただけで、タバコの臭いが部屋中に充満していて吐き気がするほどキツイ予約席に行くと、手配してくれたMがすでに席にいて、気が引けたのであえて口にはしなかったんだけど。このコーラスは喫煙率が結構高くて、指揮者を筆頭にメンバーの1/3強くらいは喫煙者。でも残りの非喫煙者は大のタバコ嫌いばかり ←まあ、どこでもそうか。入ってくるなり嫌煙者達がわざわざ聞こえるようにブツクサ文句を言っていた。ちょっとコレ、冗談でしょ?!喫煙席なんて久しぶりに入ったこんなの信じられないもう帰ろうかな、、、知ってたら来なかったのにっしかもこの文句を言った人達がまあ見事にソプラノさんばかりこれが噂のソプラノ気質か来学期のプランについて説明があった。新学期が始まるのは4月末で、通常のプローベが1回あった後にすぐ山小屋合宿、そしてその翌週には出番があるらしい。それはまたなんて間の悪い、、、最初のプローベ直後に山小屋があると、まだお試し気分でプローベに来てくれている新しいメンバーが合宿に参加してくれない。その後出番があっても、時間が短すぎて新人さんが一緒に歌えない。もっとも、ドイツでは10月が学校の年度の始まりなので、夏ゼメでは新人さんもそんなに来ないのでまあ問題ないでしょう、と。学期が始まってから出番までのプローべがほとんどないので、春休みは臨時プローベをやります、とのことだった。臨時プローベは大賛成しかしよくよく話を聞いてみると、プローベがないのは翌週だけで、その次の週から毎週プローベがあるとのこと。これからイースターまでは、K町の雀のミサ曲のプローベに行くつもりだったんだけどなあ、、、同じ日の同じ時間にプローベがあるので、何をどう頑張っても両方は出られない。雀のミサ曲は何度か歌ったことがあるから、音取りは必要ないけれど、だからプローベ行きませんってわけにはいかないよなあく、くやしいいいいいいい即日発送可輸入楽譜:モーツァルト:ミサ曲 ハ長調“雀のミサ” KV220(196b)(コーラス)
February 15, 2012
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歌のレッスン発声練習いつもは高音域を中心なのだけど、この日は珍しく中低音域も念入りに声を出した。そのうち練習に入るであろうマドリガーレは、高音域が出てくる曲を選んではいるけど、中低音域が中心の曲が多い。今やっている曲(ヘンデルのアリア)は、高音域もあるけどそればっかりじゃなくて結構中低音域が出てくるからね。以前は発声練習と言えば高音を中心やっていたから、歌う曲によって必要な音域の発声練習をしてくれているらしい中低音域ではマスケラの響きを使う。ソプラノはマスケラの響きはほとんどなくて、ほとんどが後ろの方を開く上に向かう響きだけど、中低音域ではマスケラの響きを使っていくように、とのこと。前歯を見せて鼻にシワを寄せるそうすると、声がこもらずに外に出てくるように聞こえた。響きも多少明るくなっているみたいだった声を出しながら、響きの良い場所を見つけるために鼻や上顎を動かしてみろと言われてやってみるけど、これはいまいち良く分からない。あなたの声は高いけど、中低音域では暗めの響きが出るのねおお、そうなんだ。それ前にも言われたね。なんか嬉しいでも中低音だからって押して出した暗い響きじゃダメなのよ。その区別がいまだにあんまりつかないんですけどね。歌の練習ヘンデルのアリアの後半、でも最後まではいかなかった。コロラトゥーアがコレでもかと出てくる。旋律自体は難しくないけれど、低音域から中音域、たまに高音域に手が届くくらいの音域で上がったり下がったりを繰り返すので、体が大変。それに、次々と型の違う旋律が出てくるので頭も体も置いて行かれる。音取りがちゃんと出来ていないから、とにかく楽譜について行くのに必死。音程を追うことに夢中になって歌っていたら、中低音域と高音部で声質が全然違うと注意された。私の耳にはいつも通りで特に違和感はなかったから、コレがやっぱり私のクセなんだなと思う。中低音域は話し声に近い声になるので、響きがなく平ぺったくなるまずは曲を頭に入れないと、口の開け方や響きまで神経がいかない。次回までにとりあえず曲を覚えてこないと。でもコロラトゥーア、楽しい【送料無料】『ああ、我が心よ!』ヘンデル・アリア集/コジェナー(マグダレナ)[CD]【返品種別A】...
February 15, 2012
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歌のレッスンに通うようになって早くも2年近くが過ぎた。大人の趣味として楽しく歌っているだけなので、上達しているのだかどうだかも良く分からないのだけど。基本的に家で声楽っぽい練習はしない。ただコーラスの練習と同じで、メロディがちゃんと入っていなかったり、テキストが乗ってなかったりすると歌えなくてつまらないし、前回やったところのメロディや歌詞が入っていないのはさすがに先生に失礼だろうと思うので、曲を覚えるために次のレッスンまでに、前回歌ったところを最低1回は歌ってみる。でも本当にメロディと歌詞をさらうだけで、発声練習もほとんどしないし、きちんと歌うことはしない。ただ単に怠け者だからというのもあるけれど、レッスンを重ねれば重ねるほど、自分の歌い方が間違っていることを思い知らされ、1人で歌うのが怖くなってきたというのもある。歌いたい気分の時に、気持よく楽しくガンガン歌ってしまって、気づくと声がかれてしまったりする。力を入れて息を押し出してしまうのだろうと思う。高音域だけではなくて、自分の耳に気持ちよく歌えるように、低音部分でも喉を締めているかもしれない。中低音域の歌い方がポップスっぽくなっていることに自分で気づくこともある。そんなわけで、レッスンを受け始めた最初の頃はそれでも次の練習の前に数回は本気で歌ってみたりしていたけれど、最近は本当にやらなくなった。メロディやテキストを確認するだけのために軽く歌っているつもりでも、喉に違和感を感じるとすぐに止めてしまう。そこでムキになって修正しようとしてもますますドツボにハマるのが目に見えているのだ。どうせ方向性が間違っているのだから、歌い続けても意味はない。その後はひたすらハミングでメロディだけをさらって行ったりする。Ombra mai fuを歌っていると、自分のダメダメさが本当によく分かる。最高音はG、本当ならなんてことはない音なのに出ない。なぜか。YouTubeでいろんな人のビデオを観ていて、一番の盛り上がり部分でブワーッと声が広がっていくイメージが刷り込まれているから、そんなつもりでムキになってブワーッと大量の息を強く押し出してしまうのだろうと思う。それに、下の方では息を多めに送っていて、そこから上がってくるせいで、高音域に入っても息を送りすぎているらしい。あとは、曲の大部分が中音域にあるので、体が中音域用にセットされていて、一音だけ出てくる高音に対応できていない。つまり、中音域で体が怠けるクセのせい。わかっているんだけど、ちゃんとやってるつもりなんだけど出来ていない。歌うことって、もう、本当に難しいなあとつくづく思い知る日々。本当に進歩してるんだろうか?
February 14, 2012
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さて、時間になり、こんな寒い日に果たして人が入っているのだろうかとドキドキしながら会場に入ると、、、満員とまではいかないまでも7,8割方埋まっていたコンサートが始まって歌い始めると、、、なんか違うあれ、何だろうこの違和感は、なんだか声が全然出ていない・全然響いていない気がする。おかしいなと思いながらもプログラムは進んでいく。何かが違うと思いながら歌っていて、数曲終わったところで気がついた。人が入っているせいで響き方が変わったんだそうだ、人が入ると音が吸い込まれるんだった。毎度のことだけど、こんなに響きが変わるんだ~今回は建物の音響に助けられてか、いつもなら2音や3音下がる曲も珍しくほとんど下がることなく歌った。もちろんズルズル下がった曲もあったけれど。指揮者のお気に入りの曲があって、とても美しいハーモニーのゆっくりなテンポで長い曲で、キレイに歌えばため息が出るほど美しいんだけど、キレイに歌わないとグダグダになってしまう危険な曲。毎回のようにコンサートの候補曲には上がるものの、その時のパートのバランスや出来で歌うことが少ない曲だ。その曲を今回は歌った。この日は、昨年亡くなったメンバーの夫人が観客として来てくれていて、彼の一番のお気に入りでもあったことの曲を、彼のために歌った。しかも、全然下がらなかった 奇跡もう、自分達を思い切り褒めてやりたいコンサートが終わり、Jに確認した。どうだった?うん、合ってたまあ細かいこと言い出せばキリがないけど、でも合格点だったよ次の火曜日は、学期の総会。毎回学期のコンサートが終わると総会を行う。フィードバックをしたり、問題提起があったり、次の学期の大雑把な予定や計画を話し合ったり。そしてひと通り話し合いが終わると懇親会になる。 【取寄品】もっと知りたい 世界の民族音楽
February 12, 2012
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土曜日のコンサート。会場は町外れのプロテスタント教会で、集合は開演時間の1時間半前だった。集会室でワイワイやっていると、指揮者が到着し、すぐにリハーサル。バランスを見ながら歌う時の並びを決めて、数曲のサワリだけを歌っていった。本当は先にEinsingenしたいんだけど、時間の関係でいつもリハーサルが先になる。Pちゃんが第1ソロを歌う曲も通して合わせてみた。Pちゃんの声を意識して聴きながら、自分の声を一番後ろの列まで届けることにも気を使って歌った。多分、合っていたと思う。思った、っていうか、思いたいそれにしてもこの教会、ものすごく音響が良いガランとした空間は音の跳ね返りも多くて、指揮者が話している内容は聞き取りにくかった。でも歌ってみると跳ね返りはほとんど気にならないし、声がキレイに隅々まで響いているのがよく分かる。これは歌いやすいあまりボリュームの無いソリストの声もコーラスの伴奏から抜けて聞こえると、指揮者も太鼓判を押した。今までコンサートをやった中で一番イイかもしれない。音響はどんな建物でも建築する時に一番気を使う部分だろう。しかし実際にはコントロールすることがものすごく難しいらしい。どんなに精密に設計してこだわって建設してみても、出来上がってみないとその効果のほどは分からないのだ。世界的に有名な建築家が最先端の技術と知識を総動員して大金を投入しても、造ってみたらいまいちだったということが本当に多い。コンサートハウスや劇場はもちろんのこと、有名なところだとペルリンの連邦議事堂なんかもそう。建ててみたらば狙った通りの音響効果が得られずに、さらに大金をつぎ込んで後付けで装置を足したり、音響が悪いからと使用を敬遠されたりする血税で建築するとあって、市民を納得させるためにこれでもかというほど重要性や有効性を宣伝するだけに、建った後では必ずといって言いほど「ものすごい大金を使ったのに、単なる無駄遣いじゃないか」「ドブに捨てたようなもんだ」と非難を受けるのだ。リハーサルをざっと済ませて、控え室でEinsingenをしようという時、Pちゃんが話し掛けてきた。もう1回この間みたいに練習しない? もうなんだか自信が無くってただでさえソロを歌うのは緊張するのに、この間のプローベでJに面と向かって音程が届いていないとか言われたんだから、不安になっても無理はないと思う。それに不安なのは私も一緒。やろうやろうということで、Jにも付き合ってもらって控え室の外側の通路で練習をした。通して3度ほど歌った。最後にはJからO.K.をもらって、ちょっと安心した。長くなったので、またまた続く【送料無料】 世界の民族音楽辞典 / 若林忠宏 【辞書・辞典】
February 12, 2012
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土曜日は今学期2回目のコンサート、学期締めのコンサートだった。外気温は朝で-14℃、日中は-9℃くらい気温はそんなに低くないのにやけに寒く感じる。寒いよ~意外なことにこちらでこんなに気温の低い日が10日も続くなんて結構珍しい。この辺りはドイツの中でも平均気温が比較的高い地域で、雪も少なく、実は北海道よりも冬は暖かい。場所は大学町の外れにあるプロテスタント教会。新興住宅地内の教会だから古い教会であるはずがなく、高度成長期以降の建築ならば暖房や断熱もそれなりにちゃんとしているはず、とかすかな望みがしかし油断はできない。プロテスタント教会はカトリック教会とは違って「集会所」なので、使わない時には閉まっている。つまり暖房が入っていないそれに対してカトリック教会は「神の家」なのでいつでも開いていて、祈りを捧げたい人が日中ならばいつでも入れるようになっているので、建物が多少は温まっていることが期待できる。古い教会は天井が高いし石造りだったりするので、やっぱり寒い。うん、教会は寒いEinsingeはいつもの通り開演1時間半前。これでもかと厚着をしているのに寒い。頬が突っ張るさすがに6時半だともうだいぶ暗い。電車の都合でだいぶ早く着いてしまったので、まだ誰も来てないよなあと憂鬱な気持ちで教会の前に着くと、なんともう10人以上のメンバーが集まっていた。最近集まりが良いなあ 以前は待ち合わせギリギリか遅れてくる人の方が多かったのに。どうしたんだ一体??寒いよ、寒いよ、まだ入れないの??と言い合っているところに、教会関係者が鍵を持って登場。中に入ると、暖かかった前もって暖房を入れておいてくれたらしい。いい教会だなあ現代建築のプロテスタント教会は、見た目ははっきり言ってお世辞にも美しいとは言えない。場所がそもそも新興住宅であるだけに、コンクリート等のみすぼらしいごく質素であっさりとした外観であることが多い。しかしこういう教会良いところは、内部の施設がしっかりしていて使い勝手が良いこと。前述のとおりプロテスタント教会は「集会所」なので、教会に隣接して集会室が作ってあることが多く、トイレもある。その集会室を控え室として使わせてもらえるので、便利だ中に入ると、隣接する集会室を開けてくれた。意外なほど大きな部屋で、片側が前面窓なので昼間は自然光で明るいんだろう。前方に小さなステージがあり、フリューゲルまで置いてあった。子供達のクリスマス劇やコンサート、パーティなどをココでやるんだろう。外観からは想像できないほど使い勝手の良い居心地の良い空間があった。長くなってしまうので、続く【送料無料】世界名歌曲全集
February 12, 2012
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Rコーラスのプローベプローベに行く時、階段を登っていると目の前にメンバーのJがいた。彼は正確な絶対音感を持つ人で、彼が一緒に歌ってくれればキーボードなんかを使わなくても音取りができてしまうので、指揮者にも頼りにされている。さらに練習室のドアのすぐ前で、指揮者もちょうど通りかかった。と、指揮者が私とJに話し掛けてきた。ソプラノのメンバーPちゃんが第1ソロを歌った曲で、私が第2ソロを歌ったんだけど、その部分がどうもしっくり来なかった、と指揮者。何が違うのか彼女には分からないんだけど、ハモリにどうもなんだか少し違和感を感じたので、プローベの最中に私とPちゃんとJで場所を変えて確認して欲しい、と。第2ソロが入るのは最後のほんの4小節くらいの短いフレーズだけなんだけど、もちろんココがこの曲のハイライトでもある。彼女の声をちゃんと聴きながら入ったんだけどなあ、気付かなかったなあプローベが始まり、簡単な準備体操と発声練習の後、講義室の前面にコンサートのように並んで、プログラムから何曲かをざっと歌った。プログラムは、先週の土曜日のものからほとんど変えないつもりだとのこと。しかし、先週のコンサートには来たけど今週は来られないというメンバーとその逆パターンが居て、またバランスが変わってしまった。困ったことに、今週末のコンサートではメゾがたったの二人になる可能性がメゾパートがない曲も幾つもあるのだけど、パートが分かれる曲ではソプラノとアルトが10人近く居るのにのに対してメゾ2人。そのうち一人は新人さんで、全曲歌えるわけではない。さらに女声が4声に分かれる曲もあるプログラムを変更するかどうかの短いディスカッションになり、結局ソプラノから有志が急遽メゾパートを覚えることになった。私も一曲で第2ソプラノを覚えることにした。席についてから、簡単に先週末のコンサートのフィードバックがあった。ドイツではアマチュア音楽家やサークルで良くあるんだけど、このコーラスはコンサートの入場料を取らないかわりに任意の寄付金を集める。土曜日に集まった寄付金が、450ユーロを超えたらしい。会場が町から離れたところにある小さな村の小さな教会だったことを考えると、コレはすごい。教会に支払う会場代が100ユーロくらいなので、コーラスの収入が350ユーロくらい。先週のコンサートには、約50年前、学生の頃にこのコーラスで歌っていたという男性が二人観客として来ていてくれて、コンサート後の打ち上げにも一緒に来てくれた。その二人が何度も何度も褒めてくれたことを、指揮者がもう一度全体に伝えた。かつてのメンバーが聴きに来てくれて、喜んでくれることほど嬉しいことはない。そして、プローベ再開。 私とPちゃんは指揮者から促されて、プローベ前に予め言われていたとおり、Jと一緒に練習室を出て階段室へ行った。そこで一旦3人で通して歌ってみた。歌い終わったところでJから言われたことはうん、なんか合ってないなえええええ、ホントにーーーーー?? すっごく気を使って入ったつもりだったんだけどなあ。私が入る音は、Pちゃんと同じ音で、そこからズレて行ってハモるのだけど、二人がキレイにハモらなくてはいけない音の間隔が微妙にズレているらしい。Pが下がってる。で、君(私)がそこで音程を上げてるえええええええ全然意識してなかった。Pちゃんの音程が安定していないのはもちろん気づいていたけど、合わせてハモるようにしてたつもりだったんだけど。一応私のフレーズをJと一緒に歌ってみて確認し、もう一度3人で歌ってみた。またちょっとズレた。PのFの音が少し低いんだ。で、そこで君(私)がパニクって音を上げてるええええええ、いや、パニックなんてなってないしだってPちゃんが音を下げたの、気付かなったもの、全然と、そうか、私、彼女の声をちゃんと聴いてないのかもしれない。入りの音だけはキチンと合わせるけど、その後は自分なりの正しい音程で歌ってて、フレーズの途中で彼女が下がるということを想定していなかった。難しいものだなあいや、っていうか、合わせられないだろ、それその後、練習室へ戻り、コーラスと一緒に1回通した。と、今回は上手くいったらしい。何よりもPちゃんが全体で半音しか下がらなかったらしい↑全曲アカペラで歌うんだけど、全音下がるくらいはもう当たり前の世界。というよりも、全音くらいなら合格なんです。ひどいと2音くらい平気で下がるからねよしよし、コンサートでも上手くいくと良いなあ。注:コンサートは週末に終わりました。いつもいつもアップが遅くてすみません。
February 8, 2012
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福島の原発事故の後、去年の夏前だっただろうか、どこで緑茶を買っているのかとコーラスの年配のメンバーから質問された。家で、特に彼の奥さんが緑茶を良く飲むのだけど、いつもお茶っ葉を買う町のお茶屋さんに在庫がなくなってしまった。日本から緑茶の輸入がストップして全く入ってこないのだという。恥ずかしいことに、その時までお茶の産地と言えば静岡、宇治、八女くらいしか知らなかった。だいたいにおいて、こちらのお茶屋で手に入る緑茶は、一番高い「1級品」であっても、茶葉の大きさも色もそしてもちろん味も日本でいつも飲む緑茶からは程遠いものだ。だからてっきり同じ品種を他所の国で作らせて「Japan-Sencha」という商品名を付け売っているのだと思っていた。こちらの来たばかりの頃に一度試してみて驚いて、それ以来買ったことがない。長い船旅の間に色や味が変わるはワインと同じでどうしようもないが、日本国内ならば一番安く得られそうなランクの商品が、運送料や関税や輸入の手数料が加わり、高級茶葉として高く販売されているのか。そう考えると、産地の人がこれを知ったらショックと怒りで卒倒してしまうのではないかと心配になってくる。それとも、こちらの文化に合わせてわざと茶葉の製法を変えてあるのだろうか?こちらの人は緑茶も紅茶やハーブティーと同じようにポットに茶葉を入れて、そこにグツグツと煮えた熱湯を注ぎ、短いと数分、長いと10分近くも置いてから飲む。きちんとしたお茶屋さんならばお茶の淹れ方として、沸騰してから少し冷ましたお湯を注いで1分程度、と教えてくれる。しかし、聞いているような顔して聞き流している人が驚くほど多いし、習慣というのはそう簡単に変えられないものらしい。そして、緑茶は苦いばかりでちっとも美味しくないと言う。だから、わざと味や香りが出にくく苦味を抑えるように加工しているのかもしれない。とにかく、この茶葉の産地が東北大震災とそれに続く原発事故で大打撃を受け、茶葉の輸入がストップし、再開の目処がつかないらしい。そんなことがあり、ちょっとした親切心から、秋に一時帰国した際に西の地域の高級茶を一袋お土産に持ち帰った。こちらで手に入る緑茶が気に入っているならば、日本で売られている緑茶は口に合わないんじゃないかとさんざん迷ったんだけど、まあ何でも試してみるもんだと割り切った。高級茶で新茶だったし、真空パックしてあるとは言っても鮮度が一番大切だろうと、戻ってすぐにその人にあげた。こちらで売られているものとは味が違うし、だいたいにおいてこちらの人の煎れ方では美味しく飲めないので、丁寧に茶葉の量から湯の温度、煎れ方までを書いてつけてあげた。もちろん産地もアルファベットで書き、それだけでは絶対に分からないだろうからと、県名や地域名も付け加えておいた。そして以前こちらの友人にお茶を出した時に、ほうれん草の匂いがすると言われたことがあるので、それも含めて、こちらで売られている緑茶とは全く違うものだからとしつこいくらい注意書きをしておいた。それ以降、彼からお茶について聞くことはなかった。どうだったか聞いてみたい衝動に駆られたこともあったけれど、そもそも緑茶をと頼まれたわけではなく、私があげたかったからあげただけだし、飲みたくないならばそれでも良いと思っていた。そして先日。コンサートの日に話しかけられた。ようやくガイガーカウンターを入手してね、測ってみたんだ。全く検出されなかったよ。それで安心して飲ませてもらったんだ。素晴らしいプレゼントをどうもありがとう。言葉が出なかった。チェルノブイリ原発事故の後で、葉物野菜の販売禁止や森でのキノコや野草・ベリー類を採取禁止・摂取禁止を体験してきた人達だから、恐怖を感じる気持ちは分かる。実際、森での採取・摂取禁止はいまだに公式に解禁になったわけではないらしい。そんな事お構いなしに集めて食べている人の方が多数だと思うけれど、用心深い人は今日でもまだ口にしないしているとも聞く。加えて彼らは夫婦揃って開業医だし、健康に対する関心が高いのも当然だろう。特に彼の奥さんは、身体の自然治癒力を高めて治療を行う分野に関心が高くて、その延長線上でヨガを始めとするアジア文化に対する興味が強い人だ。初めて喋った時には、私が日本人だからというだけで、ヨガや太極拳や鍼灸をやっていてベジタリアンに違いないと思い込んでいたくらいだ。 ←どれも当たっていないんだな、これがまたアジア人にしてみれば、なんでそうなる??と頭を抱えてしまう発想だけど、このタイプの人々がドイツにはいまだに結構な割合でいる。さらに困ったことに、こういうタイプは一度思い込むとなかなか修正がきかない(人の話を聞いていない)場合が多い。だから彼女も今でも信じているかもしれない。彼らは決して悪い人たちではないし、悪気がないこともわかっている。例えどんな形であっても、アジアの文化に関心を持ってもらえるのはうれしいものだ。安心するためにガイガーカウンターで測ってみるというのは当然なのかもしれない。見えないモノだからこそ怖いというのは私にだって分かる。それでも、何もそれを私にベラベラと嬉しそうに話してこなくっても良いのにとガッカリしている自分がいる。まあそれこそが、悪意のない証拠なのだけど。それを言ったら私だって、最初に緑茶の話をした時に、「日本で売られている緑茶とは全くモノが違うからこちらでは買わない」と、こちらで売られている茶葉の質が低いことをわざと暗に指摘しているのだからお互い様か。味が違うね。青野菜みたいな、ほうれん草みたいな香りがする。まあ、彼らにお茶を持って行ってあげようとは、もう二度と思わないだろうな。
February 6, 2012
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