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オリジナル小説・赤鼻のトナカイ


ゆれゆれ


赤鼻のトナカイ 

真っ赤なおっはっなーの トナカイさんは

いっつもみんなの 笑いもの

でもそのとしの クリスマスの日

サンタのおじさんは 言いました

暗いよ 道は ピカピカの

お前の鼻が 役にたつのさ

いっつも泣いてた トナカイさんは

こよいこそはと 喜びまっした


         壱・イジメ


「今日私、用事があるの。代わりに掃除してくんない?」

気の強そうな彼女が言う。その言葉の返事を返そうとした主人公―秋咲 李

紀(あきさき りき)

髪は二つ縛りでおとなしそうな子。

「えっいやっあのっそれは自分でやった方が―・・」

【いいですよ】そういおうとした彼女の言葉をさえぎったのは同じクラスで

さきほど掃除を頼もうとしている―直純 春香(なおずみ はるか)

「あらっそーやってくれるの。じゃあね!」

「えっあのっ」

そういってでていった。春香だけではない。他のものもいない。一人で掃

除。こんなことはいつものことだ。そう思い李紀はさっさと掃除をし始め

た。掃除はあっというまにおわった。なれているのだろうか?

「終わったぁー。はぁー。・・ふいていいかな?」

そういうとなにやら笛みたいなものを取り出しふく。

フルートのようにもみえない。しかしきれいな音だった。

ガラッ

「!?」

ふっとふくのをやめた。誰かが入ってきたのだ。それは―桐沢 秦時(きり

さわ しんじ)

「秋咲…?」

「桐沢さん!?」

「さんは付けなくていいよ。…今ふいてたのって…」

「わっ私じゃないです!」

「え」

うそをついた。生まれて初めてうそをついた。李紀はすごいドキドキしてい

た。桐沢とは結構元気な男である。

「そう…か」

少しガッカリした様子である。李紀もほっとしていた。

ガッカリしていた秦時が気付いたことは…掃除がやってあり他には誰もいな

いということである。

「一人でやったのか?」

「いえ。みんなでやったんです」

少し笑いながら微笑んだ。

「そ。俺帰るけど…秋咲は?」

「私は新くんがいるので…」

新…(あらた)新とは李紀といつも登校し下校する男。同級生で結構人気な

のだ。しかし新は秦時と違いそんなには笑わないし喋らないのだ。

「そっか。仲いーよな。何で?」

即答に聞いてくる秦時。李紀もちょっと困った。何でか自分でもわからな

い。

(そういえば…どうしてだろう?)

考え込んだ。いつの間にか仲よかった。幼い頃から。小学生の時も中学校の

時も。

「どっどうしてでしょう?」

「プッハハ。自分でもわかんねーの?ハハ」

何か笑っている。どうして笑っているのかはよく分からなかった。

そんな会話をしていると秦時は帰ってしまった。

李紀も早く校門まで行かなければならない。

新がずっとまっていてくれている。

「あっ新君!ごっごめんなさい」

「いーよ。毎日誤らなくて。また掃除…だろ?」

うなずく。

「ったく。俺が手伝うっていっても一人でやるっていうしな」

「だって…新君はクラス違うから…」

またもやため息をした新。李紀は下を向いたままだった。

「行くよ」

そういうとささと歩く始める。新たは李紀の歩く早さに合わせてくれている。

しかし…会話は一向にしない。

「あのっそれではっ私こっちなので」

「ああ」

ととと。と、かえっていく李紀。でも家は隣同士。


朝。五時。早い時間におきる李紀。起きたらすぐご飯をつくる。

そして新の家に持っていく。弁当も作る。李紀は一人暮らし。

新は弟と二人暮し。二人とも早くに親が死んだのだ。

施設にいこうという話もあったがお互いに逃げだしてそれからいろいろ勉強

をしたりしたのだ。

「できた…ふいていいかな?」

独り言。でもふく。きれいな音色。そんなこんなで7時。

もうすぐ新が来る。弟も。

ピーンポーン

「はーい。新君!雄君!おはよう」

雄。それは新の弟の名前。二人ともおはようと返事をしてくれた。

「はい。お弁当」

「サンキュ。お前…微妙な敬語だよな」

そういわれ李紀は赤くなった。

「すみません」

「李紀。あれ、吹いて」

雄がいう。呼び捨て。李紀はそんなことにはなれている。あれとは…

「いいですよ」

にこりと微笑んでいう。雄も微笑んだ。新は真顔であった。

あれとは昨日教室でふいていたもの。♪~♪…きれいな音色。

しかし時間はその分過ぎてしまう。それに気付いたのはもちろん新なのだ。

「おい。時間がないぞ」

それに気付くと李紀は急いでふくのをやめた。雄はちょっと不満なのかいや

な顔をしていた。

しかし新はそんなのおかまいなしであった。

「まぁ!紀野様!!!」

紀野(きの)―…それは新の名字。何か変な名前かと思うけど。

しかしその新の名前を呼んだのはあの、直純 春香。

「あっ直純さん…おはようございます」

「何であなたまで一緒なの!?毎日、毎日―!!」

「何でいけないの?」

そういったのは雄。春香はひるんだ。

「あのっ雄君。早く学校にいきませんか?」

雄はため息をついた。そしてうなずいた。春香はとても悔しそうだ。

そんなことをしていると次は秦時がきた。

「あ、桐沢…さん。おはようございます」

秦時は気付かなかった。通り過ぎてしまった。李紀はちょっとガックリき

た。そんなこんなで雄は中一―…なのでお別れ。新と李紀は二階に。手を握

って。李紀はよく迷うから。当たり前なので誰も驚かない。

しかしクラスは違うからお別れ。

お互いにクラスにはいっていく。

ガラッ

「アハハ。あら、貴方誰?どちら様?アハッ。クラスの間違いかしら?」

その声はクラスの女子から。男子はいなかった。

どこかにいけといわれたのだろう。

李紀はその言葉の意味がよくわかなずバカ正直に答えた。

「あっ私は秋咲 李紀です」

みんな目が点。そして一気に笑い出した。

「アハハ!バッカじゃないの!?」

「なにこの子?人間?」

そんな言葉が一気にたくさんでてきた。李紀は少しずつわかってきた。

李紀は泣きたいのを我慢してにこりと笑いいった。

とても悲しい笑顔だった。

「人間ですよ」

みんなはまた笑い出した。李紀もかすかに笑いクラス―…教室を出て行っ

た。急に涙がでてきた。李紀は一生懸命ふいた。そんなとき声が。

それはとてもなつかしい…安心できるような声。新?いや、新ではない安心

できる声。李紀はそんな声にとても聞き覚えがある。

新よりは安心できないが―…

「どうした?」

秦時だ。李紀はできるだけ笑顔でいるようにした。そして走り出した。

「おい!…なんだ?」

そして教室に入った。そして李紀のことを聞いた。男子がいないのはなぜか

も聞いた。しかしみんな答えようとせず。「わかんなーい」とかいってい

る。女は男よりイジメは恐ろしい…。

「あ・そ」


         弐・助け


李紀は家に帰ろうとした。でも一人の少年に見つかってしまった。

秦時ではない…

もう一人安心できる人の声。

「李紀?」

そう、新。教室にいるはずでは?

「どうした?」

李紀は笑顔でにこりとわらい首を横にふり言った。

「何でもありません」

しかし新はじーっと李紀を見る。李紀はずっと笑顔でいる。

そして新は教室に帰っていった。李紀はほっとして帰ろうとしたところまた

教室から誰かが来る感じがした。

李紀はすぐ振り返った。

「新…君?」

帰るようにかばんを持っている新の姿。新は李紀のために帰るようだ。

「何してる、帰るぞ」

李紀はうなずいた。そして学校を出たら窓からその光景を見ていたものが二

人。―…秦時と…春香…。

「なんであいつら外にいるんだ?」

なぁ?と女子に聞いた。


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