Over The Moon.

Over The Moon.

2011年10月01日
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カテゴリ: *能関係の日記*
第6回目の、師匠の会。

思えば第0回のときから、続けて仕舞を出していたけれど
今回初めて仕舞をお休みする。


お弟子さんA「五月さん、今回仕舞出されないんですね~」

私「はい、そうなんです」

お弟子さんB「師匠からちらっとお聞きしたんですけど・・・
   おめでとうございます!」

私「ああありがとうございます」

A「もう本当におめでたいことで・・・お腹もちょっと分かりますね~」



そういや、結婚してから出るのも初めてだ。
何かこそばゆいような気分・・・(笑)


B「こんな受付に立ってないで、無理しちゃ駄目よ!」
A「お腹は冷やさないようにね~
 あと根菜類を食べてね、お菓子は和菓子がいいの~、それから・・・」

大先輩方からのアドバイスを、ありがたく拝聴しつつ

私「舞囃子たのしみにしてます」

A「いやぁぁ~も~言わないで」
B「大丈夫なのよこの人は!私はもういっぱいいっぱいで・・・」

舞台の応援をし、楽屋にご案内する。


師匠のお弟子さん方は年々増えて

『紅葉狩』『鶴亀』など、また新たに始められる方々もいらっしゃって
番組構成はとても賑やか。

ただ時間的にもキツキツになってきたので
来年からは東京と京都、2カ所で2回に分けるという話もあるようだ。


・・・それはさておき、まずは今年の舞台を頑張らねば。




番組はいつものように、現役や若手OBの仕舞から始まる。
熊さん(仮名)の『野宮』や、鴨くん(仮名)の『熊坂』も前半。

新入生「緊張します・・・」

合宿直前に入ってくれた新入生も、初舞台。


午前中は人も少なめなので
見所の見やすいところを陣取って、鑑賞。


「さればほとけもいましめの~」

新入生の『紅葉狩』、作法で戸惑っていたけれど
ちゃんと一通り舞えていた。
初舞台はいつだってめでたい。



「熊坂思うよう・・・」

鴨くんの長刀さばきは
「稽古不足だ」と、本人は何度も言っていたけれど
見応えは十分にあったように思う。


終わって拍手が響くころに
お腹の子どももぼこんぼこんと動いたので

「おとうさんかっこよかったね~

と、一緒に拍手(という都合のいい解釈 笑)。


そこで はたと
そうか今日の舞台って、私は子どもと2人で出るんだなぁと思う。
こりゃめったにない経験だ。

「がんばろうねぇ」

おかあさんは頑張るよ。
稽古・・・不足だけど(汗)。



熊さん「太い声。低く。しっかりとね」

私「はい」

そして連吟『天鼓』。
切戸のところで、昨日やった最後の稽古を思い出す。

毎度のことだが、私は一発目から調子を合わせるのが苦手で
よほど気を付けないと声がうわずってしまう。
(そんなの、気を付けて出来るんならよほど気を付けろ、という話であるが)

ワキだからって軽くなり過ぎず。
しっかりと謡うのだ。


「「よろしくお願いします」」



ワキ「急ぐ間これははや内裏にてあるぞ・・・」

あー微妙な出方かなー と正直思った声だけど
昨日の稽古でうわずっていたよりは、マシというか。
意識しよう。意識して。

ワキ「・・・急いで仕り候へ」

と思っている間に出番はあっけなく終了。
あとは地謡のみとなる。


声を出す、一瞬一瞬で
最高のパフォーマンスを保つのはやはり難しい。
その確率を引き上げるものは
やはり稽古しかないのだけれど。



熊さん「昨日の稽古で、良かったのを10としたら
    今日は7かな」

私もそんなもんだと思います。

あーおかあさん、稽古不足だったよ、うん。
でも皆で謡うのはたのしいよ。やっぱり。



舞台が終わって後席では

師匠「それでは初舞台の方、前へ」

初舞台の方、舞囃子の方など
何人かがピックアップされ、壇上でコメントをされる。


その一方で

私「来年はどうされるんですか」
猫さん(仮名)「どうしようねぇ」

今年の舞台を境に
来年からは、京都を離れる方も何人かいる。

猫さんは、ご実家近くへ転職され
熊さんも、なんと数年、日本を離れることが決まっている。


かくいう私も、もし子どもを無事に産むことができれば
それこそ子どもにかかりっきりで、
稽古をするのは難しくなるだろう。


・・・今年と来年
たった1年違うだけなのに
みんなが何かの節目を迎えて、いろんなことが様変わりする予感。


私「・・・どうして同じタイミングなのかなぁ」

みんな、そろえたように一緒じゃなくてもいいのに。

鴨くん「そういうもんだと思うよ。同じ世代だし。
    同じだけの時間を生きてきたんだから」

・・・そうかぁ。



ひとつの節目を迎えて
新たな環境に身を置くことになったとしても
いつかまた集まったり、また始めたり
どこかでゆるやかにつながっていられたらいいと思う。

あくまで節目であって、これまで積み重なった長い時間が
断ち切られるわけではないのだから。




今年の舞台もいい舞台だった。
来年の舞台も、また常に新鮮で
いい舞台になるといいな。





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Last updated  2011年10月02日 00時24分07秒
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