>GyaO事業はこれまで赤字続きだった。利益が出なかった要因をどう分析しているか。
宇野氏 理由は一つではない。まず,GyaOは広告だけが収益源の事業モデルだったが,サービスが広告商品として十分な完成度に至らなかった。また,広告クライアントに商品価値を理解してもらうのにも時間がかかった。さらに違法コンテンツを掲載する動画投稿サイトの人気が高まるといった,サービス開始当初想定できなかった環境変化の中でサービス展開しなければならなかったことも要因の一つだ。ただこうした要因は,ヤフーと設立する共同出資会社では,より力を入れて解消していけるのでないかと考えている。
井上氏 ヤフーも動画配信事業単体では儲かっているとは言い難い状況だ。コストを削減して早期に事業を黒字化させたいという希望は,両社が目指す目標の一つだ。
>ヤフーは動画投稿サービスの「ニコニコ動画」とも連携サービスを提供している。動画投稿サービスに対する後ろ向きな意見があったが,今後ニコニコ動画との関係に変化はあるか。
井上氏 動画投稿サービスの存在そのものがまずいと思っているわけではない。そうしたサービスは,自分で撮影したビデオを共有するのが本来の目的で,こうした使い方に問題はない。ただし,テレビ番組やDVDの映像を投稿するといった違法な使い方が普及すると,コンテンツを作る人に収益を分配できなくなり,コンテンツが作られなくなる。違法投稿については厳しく対処するべきだ。一方,きちんと権利処理した動画サイトで利用者がコンテンツを視聴する環境が育っていないことも違法投稿が後を絶たない理由の一つだ。今回の協業により,権利者がきちんとインターネットでビジネスができる場を提供することで,積極的にコンテンツが提供されるようになれば,違法に動画を投稿・視聴する理由がなくなる。そうしたいろんなプレーヤーがビジネスとして動画配信に取り組めるプラットフォームを目指したい。
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