江戸っ子が斬る!! 感情的起因からの論理思考

江戸っ子が斬る!! 感情的起因からの論理思考

2010年01月22日
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カテゴリ: マンガ
火の鳥 DVD-BOX

なんとなく読んでみた

そもそも俺って手塚作品好きじゃねーし

マンガの神様とかマスメディアが持ち上げて、子供達にも手塚のマンガなら安心みたいな馬鹿げた事を吹聴してたけど、そいつらってアトムやレオとかをキャラクター的にしか知らない奴ら

手塚のマンガって子供たちが楽しい感じの面白おかしいものでもなんでもないし、
殆どがむしろ重苦しい悲劇だぜ

アトムやジャングル大帝の最終回知ってれば、小さな子供達にとか馬鹿な事は誰もいわんだろう

鉄腕アトムComplete BOX 2

ジャングル大帝レオ

だからドラえもんやアンパンマンのようにはなれない

ともあれその陰鬱な手塚作品というのに加え、ライフワークとか言われると、クソ長い印象があってアニメや映画はチラホラみてきたけど、そっちの出来もあんまりな内容のが殆どだったので、更に原作は忌避してきた

なんだけど、たまたま読む機会があってみてみて知ったのだが

本数とかからしても、話の数とかだったらアトムやブラックジャックとかのほうが全然多い

とはいえ結局、これも陰鬱で救いが少ない話なんだが

奇しくも当時に未来という事で描かれていた、宇宙探検や深海の基地とかがある世界は2010年ということで、良くも悪くもそういう未来は来なかったというのを感じた

そして、この太陽編が火の鳥の中でも、手塚が死ぬ前の一番新しい作品というのを調べて解って、まあそうだろうなあというのは、構成の工夫とか、白村江の戦いや、壬申の乱とかの歴史背景下敷きの仕方が割と手塚っぽい古臭さを感じなかったから

何より、自分的に思ったのは、これを発表された当時じゃなくても1990年代に読んでれば、俺のメガテンTRPGでのDMはもっと話を膨らませることができたなあと思った点が、早く読んどけば良かった、損したという感じがしたところ

真・女神転生TRPG覚醒篇改訂版

壬申の乱での宗教を背景にした政治的権力の思惑と
霊界の戦争=中国からの侵略者である仏教と産土神の戦いというのが割と面白いプロットに思えたからだ

この辺はメガテンの嘗ての分類だとアジアの多神教の神々はカオスサイドで、その中でライト、ニュートラル、ダークに分けられているのだが、それらの衝突とか奥深いマルチゲーム性が出せるからなあ

アニミズムとか形の無い自然をあがめてた文化の所に、人間の形をした仏像持ち込んで崇めろってやった所で、そりゃあ文化衝突起きただろうなという事と

鎌倉の仏教改革の頃までは、仏教や僧兵の宗教の使い方の中には年貢を納めないと地獄に落ちて焼かれるぞみたいな洗脳もあったってのは文献で知られている所だし

しかも、明治になれば廃仏毀釈とかで、仏教はやっぱり外国から来たものだとかってんで追い出そうとして、地蔵をぶち壊して回る奴等が出たりとか



しかも確かにファラオ時代から現代に至るまで、進化した猿でしかない自分の事を神様だとか言う奴には禄なのがいっこない

それとココで荻野真の夜叉鴉が想起されて、ラストにとある人物がボス敵として出てくるんだけど、確かにアイツは日本に外国のものを持ち込むことによって、政治的に利用した人物であることは間違いないしなあと

夜叉鴉 1~10巻完結

最近の孔雀王 曲神紀は面白くはないけど

孔雀王曲神紀(11)

退魔聖伝の打ち切りでの唐突中途なラスト頃から荻野のスタンスが、嘗ては退魔師=妖怪退治だったのから、物の怪擁護側のスタンスにシフトしてみえるのは気のせいではないだろう

孔雀王退魔聖伝[文庫版]全巻

その辺も、盆暮れ正月、ハロウィン、クリスマス、追儺の名残の豆まき、甘茶でカッポレと海外から入るものに対して滅茶苦茶な日本という国に対しての反動としてオリジンを少なからず広める動きのようなものを感じたりはする



最後に、このシリーズ単話で読む前にそれぞれ、人物は手塚のスターシステムとか含めて繋がってたりはするんだけど、火の鳥「異形編」は先に見ておいた方がいい

火の鳥 [復活編][異形編]





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最終更新日  2010年01月23日 19時35分17秒 コメントを書く


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