おつきさまにこいをした

おつきさまにこいをした

2006年12月13日
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“with 郡山”

「どないしたん、なんか元気ないやん。」
「あー・・・ちょっと嫌な夢を見まして。6時間目に。」
「いや起きとけや!」
「あはは・・・まぁ自業自得なんですけどね」
「ふーん・・・どんな夢やったん?」
「・・・夢の中で、私は崖から落ちそうになってるんです。なんとか片手でしがみついてるんですけど、だんだん力抜けてきて。下は真っ暗で、どれくらい深いかもわからないんです。それで、『ああ、もうだめだ』、と思った時。・・・河本先輩が、現れたんです。」
「ふむ?でも助けてくれんかったとか?まさか突き落とされた!?」
「いえ・・・最初、先輩は駆け寄ってきてくれたんです。けど、先輩がしゃがもうとした時、『助けて』って・・・声がしたんです。」

「聞いたことない声だったけど、私は、それが誰だか知っていたんです。・・・・・・先輩の、彼女。」
「・・・それで?」
「で、横を見たらその人も私と同じように落ちそうになっていて・・・後はもう、わかりますよね。」
「・・・」
「先輩は少しだけ迷ってから、『ごめん』と言って彼女の元へ。そして残された私は・・・悲しくなって、掴まっていた手を離したんです。・・・それで終わり。」
「・・・そっか。」
「たかが夢ごときでこんなヘコむのも情けないってわかってはいるんですけどね。ていうか、何で今更、って感もあるんですよ。」
「うーん・・・ちょっと待ってな・・・」
「・・・?郡山さん?どしたんですか?」
「・・・よしっ!」
「うわぁ!びっくりした!」

「へ?・・・いや、いませんでしたけど・・・」
「いや、おってん。お前の死角に。そんでな、河本は彼女に気付いた後、俺にアイコンタクトしてん。『しょーへー、神原を頼む!俺はあいつを!』『よっしゃ、まかせとき!』ってな。」
「・・・『ごめん』ってのは?」
「あー・・・それはアレや、俺に言ってん。『ごめんやけど二人同時は無理やから一人頼むわー』的な。」
「・・・なんかものすごい舞台裏だったんですねぇ・・・私の見えないところで・・・」

「・・・あははっ、強引なハッピーエンドですねー」
「ええ終わり方やろ?」
「まあまあですかねー。・・・でもすっきりしちゃった!」
「よし、完璧やな!」
「はいっ!じゃあ、今日も勉強がんばるぞっ!おぅ!」
「おー、どんどん質問きいやー」
「はーい」


「郡山さん。」
「ん?」
「・・・助けてくれて、ありがとうございました。」
「・・・どーいたしまして。」


浮雲ラプソディー






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最終更新日  2006年12月13日 21時07分53秒
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