おつきさまにこいをした

おつきさまにこいをした

2008年02月25日
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――もっと、もっときれいにならなくちゃ。

――そう、思ってた。


『ホントは、こんな結末なんて望んでいなかったのに。』


「宇和井!!」
「お義母様!!」
狩人と白雪姫が駆け寄った時には、もうお妃様は息をしていませんでした。
狩人は膝をついて、そっとお妃様を抱き起こしました。
「宇和井…」

「お義母様…」
お妃様は、返事を、しません。
その瞳は閉じられ、動かぬ体はまるで人形のようでした。
「どうして、こんなことに…」
震える声が、雫とともにお妃様に落ちました。
「俺のせいだ…俺の…」
ごめんな、という狩人の言葉も、お妃様には、もう届きません。
騒ぎを心配して出てきた小人たちも、その光景に涙ぐんでいました。



「…あ。」
声を漏らしたのは、涙を零す愛花を宥めていた九澄でした。

(俺…なんとかできるかもしんない。)





エムゼロ。
それは魔法を消す魔法。



(…なら、)


「…なぁ、八条さん…つったっけ?」
「……なんだ…?」

「そうだが…」
その答えによし、と頷くと、九澄はお妃様に近付きながら、金色に光るプレートを取り出し、しゃがんでそれをお妃様の胸に当てました。
「何を…」
「…物語の終わり方を、知っているか?」
「え…?」
怪訝な顔をする八条に、九澄はニマッと笑ってみせました。
「めでたしめでたし、だよ。」
エムゼロ、と九澄が呟くと、金色の光が辺りを包み込みました。







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最終更新日  2008年02月25日 12時13分12秒コメント(0) | コメントを書く


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