2010.03.26
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カテゴリ: 誘惑のシャドウ
一升瓶的愛車寓話 Part5 子供の頃からリトラ萌えの巻・前編





現在の日本人と異なり、

当時の日本人の多くは、夢や希望を持って生きていた。

以前は考えられなかった事が、ある日突然現実となる。

そんな事が毎日のようにおこっていた時期だった。

夢が現実になれば、更に新たな夢を描いて

そうやって大人になって行く。

だれもがその軌跡を辿って行った。



当時小学生だった私は、練馬に住んでいた。

小学校三年生、今まで小学校の校舎から見える景色は

灰色のグラウンドだけだったが、

その年に新しい校舎が出来、

廊下から小学校の横を通る国道が見下ろせる様になると

私は休み時間に国道を疾走する車を眺めるのが

無上の楽しみになった。



当時はスポーツカーの宣伝をテレビでも頻繁に流しており、

現在まで語り継がれる多くの名車が生まれた時期でもある。

スカイライン ・ フェアレディー ・ コスモスポーツ ...

家に車が無い私にとって、時折轟音の上げて突っ走っていく

これら名車を目で追いつつ、大人になったら乗ってみたい...という

思いを抱かせていたのは、今となっては時代の必然だったと思う。



ある日、今は亡き弟と石神井公園で遊ぼうと

自転車で国道の脇を走っていると

いつもは何気なく通り過ぎていく空き地に

自動車販売店がひょっこり出来ていた。

よくよく見てみると、いつも学校から見下ろす自動車ではなく

今まで見たことが無い不思議なスタイルの車ばかりだった。

今で言えば前衛的・近未来的・レトロ調等、

テレビCMに出てくる最新式国産車とは大いに趣の異なる

その姿・かたちに、奇妙な感動を覚えた。



察しのいい皆様ならお気付きだろう。

そう。この自動車販売店、 外車専用の自動車販売店 だったのだ。

店は左右の展示スペースに分かれており、

右手がベンツとBMWのみ、左手はあまり記憶が無いが

アメリカ車やその他の外車だったように記憶している。

私がお気に入りだったのはこちらの多国籍車のコーナーで、

車の側面が木目だったり、オレンジのストライプに塗装されていたり

国産車では見ることの出来ない極端なデザインが強烈な印象を放ち、

この日を境に、国道を走る国産車に対して

少しずつ興味をなくしていった。

その反面、この外車販売店の車を見に行く機会は

反比例して増えていった。



この自動車販売店。家からは相当の距離があったので

平日は行くことが出来ず、土曜の朝にまるで通勤でもするかのように

決まった時間に兄弟で、あるいは車好きの同級生を伴って通うようになった。



そして、その日は何の前触れもなくやってきた。

そう、既にその頃より40年近く過ぎてしまった今でも

全身に戦慄が走るような、その衝撃的な車と対面する日が。




え~、ムチャクチャひっぱってすいません。

その車(買おうとしている車じゃないよw)とは

コレです!




↓



↓



↓



これぞ“THE AMERICA”

Chevrolet Corvette Sting Ray(C3)



この外車専用自動車販売店を通じて

多少外車のエッセンスを嗅ぎ取っているとはいえ

このスタイリングは 余りにも衝撃的 過ぎた。

当時放映されていた特撮物のジェット機でも

こんなカッコイイスタイルは無かったと思う。

(コレみた後にウルトラマンに出てくる ジェットビートル 見て

なんてダッセ~格好しているんだろうと、つくづく思ったもん)



うねるようなスタイリングに

トラック並みのでっかいタイヤ。

コクピット(このコクピットって言う言い回しもピッタリ♪)の

前方の長さと相反するそのテール部分の短さ。

車の床部分から翼が出てきて、ジェット拭きながら

そのうち飛ぶんじゃないか(おおげさすぎますなw)と

思えるくらい、そのスタイルは当時のハナ垂れ小僧(私の事ネ)には

衝撃的だった。



覚えてはいないが、その日家に帰って

父母にきっとねだったのだろう。

あの車を買って、みんなで乗ろうと。

しかし当時赤貧の我が家では、車はおろか

カラーテレビも買えない有様。

第一コルベットは二人乗り。

家族全員が乗るにはムリがあった。



続く






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Last updated  2010.03.26 06:43:25
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