2014年02月27日
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第十二の使徒編 第32話


予定通り、遠峰の話に移りましたが、これはまた… 何という展開なのやら。
普通、予想外の展開が来ると、ワクワクするんですけど…
なんだか、違う。
違和感ばかりが残って、しっくり来ません。


すべてがチグハグ。
全く噛み合っていない感じがします。


まぁ、ラス・カーズがアルツハイマーに効くってのは、「そうだったら良いのにね」という思いを込めて流すとしても。





人にワインを飲むように勧めておいて、自らがそれを飲んだ瞬間から、勝手に自分の感想を一方的に語る。


そして、妊娠すらしていない状態から、唐突に出産宣言してしまう女性。


そんなグラグラした不安定な土台の上で、雫たちと全く同じ位置に立っているような、雫たちの話の続きを受け継ぐような台詞が「ポン!!」と湧いて出る。
まるで、上半身ハダカで、ジャグリングしながら、鳩を出すくらいの、高度な技です。


たぶん、作者の中では、雫の話と、遠峰の話を混同してしまっているんでしょうね。
辿り着く先は同じでも、二つの話は完全分離で、独立進行させないと、面白くありません。


そもそも、雫の話も、遠峰の話も、骨格が全く同じなのが気に入りません。
病気に起因して、男女間の「愛」をモチーフに、「永遠の命」というテーマを描く。
このステレオタイプの権化のような展開を同時に2つ、恥ずかしげもなく並べてしまうなんて…
もしかしたら、作者がアルツハイマーなのではないかと、疑いたくなるほど見事な厚かましさではないでしょうか。


複数の話が同時進行して、最終的に一つに繋がる手法は、よくある手ですが…

加えて、飲んでいるワインまでそっくり。


「永遠の命」へ結びつけるにしても、平均的世代の女性が死に向かう設定。
それが、老齢期のカップル設定に何故出来ないのでしょう?
生まれ来る子供との親子愛ではダメなのでしょうか?
その二つだって、あるあるネタでしょうけど。

なんとでもなったような気がしますけどね。


それに作者は二人組なんでしょ?
雫と遠峰、両者別々に話を担当して、すり合わせを行えば、絶対こんな状態にはならないはず。


そんな「第十二の使徒編」も、遠峰の活動はいよいよ最終段階。
と、書いてあったので、「ほ~、ここから一気にまとめるのか!?」「やっぱり最後の詰めは描けないんだな」なんて思いながらも、よく読みなおしたら、京都での活動が最終段階… ってことは、他へ行くのか!?遠峰!!


今までの32話分がボルドー編で、これから待ちに待った、ブルゴーニュ編が始まるってか?
使徒探しは1本あたり、一年掛けるルールでしたっけ?(笑


「神の雫」は、作者が飲んだワインを自慢する場所だそうですので、作者にとっては、全て全く問題ないのかもしれませんが。 飲んだワインをそのままリニアに並べて来るあたり、ホント、全くやる気を感じないのですけど…。


第十二の使徒、今回までのまとめ。

雫側
ボルドー産ではない。

遠峰側
ボルドー産を集中的に飲むが未来は無い。



次号は3月6日発売です。



今週登場したワインは。

● シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ

● シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン





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最終更新日  2014年02月27日 09時14分17秒
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