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心理の専門家として、
学校や自治体と契約しながら、
専門性を提供するお仕事をしています。
心理職って、
カウンセリングやコンサルテーションなどの、
直接的支援が主流だと思われがちですが。
その専門性を如何なく発揮するのは、
多くは、アセスメントやアドバイザーの場面だと思います。
心理職は、多くの情報から、
その方の問題の背景、状態を把握し、
今後の展望を捉え、
適切な支援や支援体制について検討する、といった役割を担っています。
心理職としての多様な知識、洞察力といった専門性、
ものごとを統合して捉える力、見通しの能力などが、
そういった役割で活かされるわけですね。
それらは、心理職に付く人が、そもそもそういった感受性が高く、繊細で、
洞察力の鋭い人が向いている、という背景もありますし、
多くの機関に網羅的に勤めることで、
経験を積みながら培った能力だ、ともいえます。
そうやって日々、困っている方々について、
総合的に捉えながら今後の支援を組み立てる役割を担う中で、
だいじなことはたくさんあります。
が、とくに気を付けていることがひとつあります。
それが、「主訴」と「ニーズ」という観点になります。
「主訴」とは、字のごとく、主だった訴えですね。
相談の主体がどこかによっても、内容は少し異なりますが、
たとえば、「不登校状態を改善したい」、「学習の不安を軽減したい」、
「コミュニケーション能力を高めたい」、といった感じになります。
相談の主体の方が捉える、一番困っていて、
なんとかしたい、と感じている要素であり、こうしたい、こうなりたいといった、期待や展望でもあります。
相談というのは、本人が主体でこられることは少なく、誰かにすすめられたり、付き添われたりすることがあります。
そういう場合の「主訴」は、
周りの方が考える、困り感や、こうなってほしい、という思いである場合があります。
カウンセリングもそうですが、相談というのは、本人の主体性が大事です。
カウンセリングは、ご本人が自分自身を「客観的にながめ」、
問題を「自己理解」し、
その内容を「自己洞察」した上で、
今後について「自己決定」し、行動に移していく過程とも言えます。
ご本人にアプローチできない場合は、
支援者など周りの人へにアプローチも行いますが、
最終的には、ご本人へのこういった働きかけが必要になります。
そこで大切なのは、ご本人の「主体性」。
ご本人自身が、困っていることをなんらか表現しながら、
こうなりたいという展望をもち、
行動変容させていく必要があるんですね。
そのため支援には、
ご本人の「ニーズ」を捉えることが大変重要になります。
ご本人自身が、何に困っていて、どうなりたいか。
どうなるといいと考えているか。
そのために何が必要で、何ができるか。
何は必要ないと考えているか。
それが「ニーズ」になります。
これは、周囲が考える「主訴」と、
必ずしも一致するものではありません。
前述のように、家族が「不登校状態を脱して、学校に行かせたい」、と考えていても、
ご本人は、「ホームスクールで学んで、通信制高校に行きたい」、
と考えているかもしれません。
先生が、「学習の不安を軽減したほうがいいだろう」、と考えていても、
ご本人が、「勉強はそこそこできればいい。得意を生かして将来を考えたい」、
と思っているかもしれません。
学校に行った方がいい、勉強ができたほうがいい、というのは、
周囲のステレオタイプであって、
必ずしもm本人が望むものとは限らないのですね。
そのため、本人の「ニーズ」をしっかりとらえながら、
周りとの調整や、周りの理解を深めることも、
支援者の役割となります。
保護者が子どもの育てにくさ、扱いにくさで悩んでいたり、
保護者自身に考えの偏りがあり、子どものニーズに寄り添えない場合などは、
「ペアレントトレーニング」などを施しながら、
本人の「ニーズに」寄り添う支援体制を目指します。
「主訴」はなにかな、」「ニーズ」はどうかな、と日々考える中で、
わたしたち支援者がステレオタイプに陥らないように留意することも、
寛容だといえます。
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