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以前、記憶の話題に関連して、
「展望的記憶」とうものがあります、とお話ししました。
記憶はおもに、認知心理学で研究されている事象です。
多くの興味深い研究があり、
人間の脳機能の理解がすすめられています。
記憶とは、
過去のものに関係していると思われがちですが。
「展望的記憶」という未来の記憶に関しても、
研究がすすめられています。
「展望的記憶」とは、
未来にやることや行く所についての記憶。
たとえば、土曜日に友達と渋谷のハチ公前で待ち合わせ、
みたいなかんじです。
もっと身近でいえば、15時に取引先に電話する、
みたいなものもありますね。
「展望的記憶」の特徴は、
①タイミングよくそのことを思い出さなくてはいけない、
②その内容を思い出さなくてはいけない、
というところにあります。
あれ、15時になにかしなくてはいけなかったけど、
なんだったっけ、なんてこと、
ありますよね。
その2つの要素がそろってこそ、
記憶が役割を果たしたといえます。
脳は、日々日常多くの処理をしており、
上書き上書きされています。
その中で、短期記憶は、忘れるという処理をなされ、
長期記憶は、記憶バンクの奥の方に入れられていきます。
何かの拍子に思い出すことはあっても、
自主的に思い出すことが難しい場合も。
(テストのときがそうですね)
しっかりと記憶に定着させるには、
テスト勉強のような、特別な処理がいるようです。
一方、刺激の強かったものなどに対しては、
忘れたくても忘れられないという事態もおこります。
事故や災害などのときがそうですよね。
フラッシュバック、というものもあります。
脳はなかなか、自由意思でのコントロールが難しい。
自分の一部なのに、
勝手に自動化されたり、書き換えられたり。
コントロールしている感の、乏しい部位ですね。
「展望的記憶」も同様、必要なときにすぐに思い出せなかったり、忘れてしまったり。
それに対し、わたしたちができることは、
どこかに書いておいたり、メモをとったり、ですね。
わたしはよく、家族に、
「きょうガソリン入れるから、覚えといて」、などと話します。
そのねらいは、ふたつ。
非常に記憶力のいい家族がいるので、
覚えていてタイミングよく言ってくれないかな、
という淡い期待。
もうひとつは、言葉にして発しておくことで、
自分の「展望的記憶」への定着をねらう、
という期待ですね。
最近は、そう発した後に、
自分自身にそっと、
”これで展望的記憶への喚起はばっちりだね”、などとつぶやいたりします。
そうやって、自分の行動を意味づけることで、
”楽しく、生きやすく”を実践しているわたしです。
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