京の散歩道 ~パティシエお取り寄せスイーツ~

京の散歩道 ~パティシエお取り寄せスイーツ~

PR

×

Profile

シャ@リオン

シャ@リオン

Freepage List

Archives

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06

Keyword Search

▼キーワード検索

2009.04.15
XML
現在、京都・高島屋で開催されている
「 上村松園・松篁・淳之 三代展 (~4月19日)」に行って来ました

今回の展は、高島屋美術部創設百年を記念して、日本画の正統ともいうべき
上村家三代の画業を一堂に展観しています

格調高い 美人画 を描き続け、女性初の文化勲章受章者となった上村松園..
100年を越えて三代に受け継がれる、
「 真・善・美
混迷する現代に、日本人としての凛とした誇りを呼び覚ましてくれるかのようです

今回は松伯美術館の所蔵品を中心に京都市美術館、姫路市立美術館、
東京富士美術館、そして個人所有など60余点が出品されます
これだけ一堂に見られるのは珍しく、
感心の有る方は是非行っておくべきかと..

花がたみ

代表作「 花がたみ 」「鼓の音」「 楊貴妃 」「新蛍」など..
実際、美術館での展示より作品との距離が無く
眼の前で筆の流れを観る事が出来ました..
とくに、「花がたみ」「楊貴妃」は作品の大きさに驚き、緻密な描写、

創作意欲を湧き経たせてくれました..

また、松園の中では異作と推されている「 焔 (ほのお)」はオリジナルの劣化が激しく(蜘蛛の巣に使われている銀染が酸化して黒くなってしまっている)
今回の展には下絵(下書き)とオリジナルに忠実に模写したと言う複製画が展示されていました..残念ですね

焔

松園の作品には作画タッチにより三期の変化が見られます..

描写表現も甘く細部への書込みも少なく筆の流れにもまだ確立されていない迷いが感じられます..

第二期は1900~1935年頃、
この時期が松園の最盛期であり画筆に確率した時にあたり、特に1910年代は松園自身が最も乗っていた頃と思われ、筆運びが素晴らしく流暢で色気さえ感じさせてくれます..

ぼかしの上に書込む細線の力強さ、四隅まで妥協しない書込みの細かさ、ひとつひとつ揺るぎなく表現されるリアル感、
そして、透かしの描写..それは、簾であったり、水面であったり、几帳であったりと..
通常ここは透かさない所を敢えて透かして書込む..
たとえば「楊貴妃」の侍女がそうですね..侍女をあえて透かしの奥に書く事で楊貴妃が惹き立ち自然と視線が行ってしまう..

楊貴妃

この画風は後の画壇に多大なる影響を及ぼしたに違い有りません..
松園以外には思い付かなかった描き方..
もし、松園が存在しなかったら未だにこの技術は世に出ていなかったかもしれませんね..

第三期は1935年以降~1949年(晩年)、
ここでは、細かな描写が少なくなり濃淡の柔らかさ、必要な線を活かして書込み過ぎないタッチに変わってきました..
はっきりとした違いは髪の毛の部分を比較すればよく分かると思います

小野小町

私個人としては、第二期..1910年~1925年代が好きですね..作品の好みは有ると思いますが一番輝いていた頃ではないでしょうか..


上村三代展と言う事で、松園のご子息である松篁氏、淳之氏の方々の作品も見る事が出来ました..

ですが、母である松園の描写力・画力の継承は受け継ぐ事が出来無かったようですね..
日本画によく見られる桜の描き方も松園の場合、花びらを薄い色から濃い色へと奥から手前へと濃淡の差を付ける事で遠近感を表す..勿論濃淡を使わない描写方法も有ります..が上村家としてこの技法を伝承して欲しかった..

花鳥画と言うモチーフの違いも有ると思いますが、ぼかし、透かし等の描写方法は両氏の作品にはその技量が見受けられません..大変残念ですね..

母があまりにも偉大すぎた影響かも知れません..すぐ近くにいて間近で技法を見ていたはずなのに..美人画でなく花鳥画への道を選んだのもその理由なのでしょうか..

「上村松園・松篁・淳之 三代展」は 4月19日 まで開催されていますので、
京都近郊の方は、是非見に行っていただきたい、
オリジナルの美しさを実感して下さい..





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.11.09 00:24:53
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: