書くことの意味

書くことの意味

2004年06月28日
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 いくら眠っても、まだまだ眠れる気がする。自分の中で、圧縮されて閉じ込められていた眠気が漸く、解凍されたような状況。午前10時ごろ、自分を叱りつけるようにして、のろのろと起き上がる。朝を自分の味方につけているひとを、つくづくと尊敬する。

 今日もまた、「The Bell Jar」と向き合う。調子が出てくるまでがしんどい。最初の数ページは、英文がまったく、頭に入らず、何度も読み返す始末。自分には、英語がすらすらと理解できる日は永久に訪れない・・なんて、絶望的な気持ちになるのだから情けない。

 作家野沢尚さんが自殺したというニュースをインターネットで知って茫然となる。書くことを突き詰めていくと、どうしても苦しくなって、自殺の誘惑に駆られるのか。それとも、この世の成り立ちがすべて自明になって、生き続ける理由が無くなったのか。自分はもしかしたら、そうとは知らずして、底なし沼に自ら、近づいているのかもしれない。今、スムーズに先に進まないのは、自分でひとつひとつ、クリアする力を身につけることによって、いざ、自殺の誘惑にさらされたときに踏みとどまれるようにするためなのかもしれない。

 わたしたち生きとし生けるものがみんな、ぬか床に漬けられた野菜だとしたら、ぬか床に値する大いなる存在が必ず、存在するはずである。しかし、わたしたち野菜に、ぬか床の存在ははっきりとこの目で見えない。様々な出来事を通して感じるだけである。かつて、電子顕微鏡の発明によって、微生物の存在が明確になったように、将来、何かの発明によって、ぬか床に相当するものの形や仕組みを、明確に把握できる日が来るのだろうか。それとも、そういった日は永遠に来ないのか。

 易占いの卦の配列を考えると、非常に興味深い。64卦あるうち、63番目に来るのが「水火既済(すいかきせい)」。既に何かが完成して、あとは衰退するだけという状態を表す。そして、最後に、「火水未済(かすいびせい)」で、未だ終わらずという意味である。未完成な状態は、完成された状態より、夢があり、上昇する力を備えている。だからこそ、ひとは進歩し続けるという意味なのだろう。

 わたしたちが、ぬか床に相当するものの存在を明確に把握できないまま生を終わりにするとすれば、生きること自体が、永遠に未だ終わらずの状態であることにつながるだろう。そういう意味では、あえて無理に、大いなる存在の成り立ちを追求する必要はないのかもしれない。その成り立ちが自然と分かった段階で、死が訪れるのかもしれない。けれど一方で、わたしたちが避けて通れない曖昧さに直面すると、途方に暮れてしまう。

 中学生の時の同級生が自殺して以来、繰り返して考えるのは、もしかしたら彼女は、大いなる存在の全容がはっきり見えたがために、生き続ける必然性がなくなったのではないか・・ということだ。今日、野沢さんのニュースを知ったときも、そう思った。

 この謎が解けるとき、きっと、わたしにも死が訪れるのだろう・・・。





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最終更新日  2004年06月28日 23時51分21秒
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