書くことの意味

書くことの意味

2004年10月22日
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 昨日、一昨日と、違う友人の悩みを夜遅くまで、聴いていた。ふたりとも、内容は異なるのだが、最後は自分の生き方に帰結する。悩みに対する向き合い方が、同じぐらい誠実だからではないか・・と、聴きながら考えていた。ふたりとも、込み入った事情を抱えていて、糸がどうしようもなくこんがらがっている有様を想像する。きっと、どこからほどいたら良いのか、検討もつかなくなっているのだろう。記者時代、取材先の方々のお話を伺っている時もよく感じたのだが、どうして、ほかのひとびとはこんなに複雑で充実した(とわたしからは見える)人生を送っているのに、自分の人生は単純で密度が薄いのだろう・・と二日間続けて、思った。

 今でも鮮明に覚えている方がいる。仙台時代、知り合った50代の女性で、初対面のときから、雰囲気のある方だと思った。仙台市内に生えている桜の木のマップを作りたいと考えていて、有志を募って、じかに歩いて木の種類を確かめながら、少しずつ、地図にデータを書き込んでいた。

 ある時、「何がきっかけで桜の木のマップを作りたいと思ったのですか?」と質問したら、泣きたいような笑いたいような、何ともいえない複雑な表情を浮かべた。「・・実はね、2年前に長男をバイク事故で亡くしているの。あの子は本当に桜が好きで、よく二人で花見に行ったのよ。あの頃を追体験したいのかもね」と話してくれた。

 残酷だと思いながら、その彼女に後日、ある質問をしたことがある。「こういう結末を迎えると分っていたら、お子さんを産んでいましたか?」彼女は「もちろんよ」と即答してくれた。それはわたしの予想を裏切るもので、ひそかに衝撃を受けたのだった。

 リスクを回避しようと思ったら、誰とも結婚せず、子どもも産まず、ひとりでシンプルに生きるのが一番手っ取り早いだろう。自分の心配さえしていれば良いからだ。しかし、それでは、伴侶や子どもを得たことで味わう、様々な苦しみや喜び、感動とも無縁になってしまう。何かを得るということは、何かを失うリスクも同時に手にすることにつながるけれど、それでも、初めから何も手にしないよりは、得た方が、はるかに人生が豊かになるだろう。記者時代も、そして昨日、一昨日も、ずっとそんなことを考えていた。

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 話は変わりますが、日記のリンクを張らせていただいている岸見一郎さんの講演会が、11月7日(日)の午後1~5時まで、東京・千駄木の「東京アドラーギルド」というところで開かれる予定になっています。

http://homepage2.nifty.com/tokyo-ag/tag/

 岸見さんの日記を拝読すると、日々の生活で起こる出来事に対して、ひとつひとつ丁寧に、哲学の思考で、その意味を解釈なさっており、いつも、感心させられます。東京で岸見さんのお話を伺えるまたとない機会・・と喜んでいたのですが、明後日の25日までに申込者があと8名集まらないと、開催されないそうです。わたしも参加するつもりです。どうか、ご興味のある方、ぜひ、

メールアドレス tokyo-adler.nishigaki@nifty.ne.jp

へ、ご連絡していただけないでしょうか。なお、参加費用はおひとり、4,200円となっています。





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最終更新日  2004年10月24日 23時54分49秒
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