2005/04/29
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テーマ: 週休4日生活(100)
●会社とわたし(1)~上京ものがたり~

2005年の5月末で、5年8ヶ月在籍した会社を退職します。
これにて職業ライターに終止符。
主にBtoBの企画やコンセプトづくり、
ライティングを手がけてきた企業ものライターとしての活動を終え、新たなフェーズに入ります。
6月からは会社に所属はせずに、文筆活動を行うことを決めています。
この決断ができたのも、会社での経験があってのこと。
本当にありがたいことです。

飽きっぽくて自分本位な私が、あろうことか5年以上も同じ会社で仕事を続けられるなんて。

入社してから現在まで現在進行形でお付き合いがあるのはN社長だけですが、
退職したりSOHOスタッフになったりした他のメンバーとも交流を続けさせていただいています。
さまざまな出愛や経験をさせてくれた場所。
会社には言葉にはできないくらいお世話になりました。

大変失礼ながら、私は長い間「何でこの仕事を自分がしているのか分からないな~」と
いう疑問を抱えながら働いていたのです。
美術館の学芸員を辞めて、「文章を書くしか芸がなくて」今のライターの仕事に就いたものの、
絶対にやりたくて始めた仕事というわけではありませんでした。
タイミングのよい出愛が重なって、大きな流れに乗っていたとしか言いようがありません。
なぜか自分の意思とは別のものに導かれて続けてきた会社での文章修行は、
やるべきこと、やりたいことに気が付くための修行期間でもありました。


高知の山奥で目がイッちゃったおじいさんに鎌を持って追いかけられたことも、
雑誌の仕事で行ったこともない温泉の記事を何十件も書いたことも、
重い一眼レフカメラと三脚を担いで四国のあちこちを取材してまわったことも、
大企業の社長にドキドキしながら話を聞いたことも、
今ではすべてがいい思い出です。


2度とも社長が大きな理解を示してくれたおかげで、結果的に仕事を辞めずに続けることができたのですが、
これも不思議なご縁だと思います。
東京行きというのは、結婚と同時に東京へ来たときに、当時愛媛にあった会社を辞めずに社員を続けられたこと。
今考えるとよくそんなことが言えたなあと思うのですが、
入社して1年経ったころ、「彼が上京するので一緒に東京へ行きたい。でも仕事も続けたい」と
社長に打ち明けたのです。
社長の答えは「今のままでは役に立たないので、あと1年修行してからだったら東京在住の社員として仕事を出す」。
私はその言葉通り、1年後の2002年1月に入籍&上京して、在宅で仕事を始めました。

インターネットとメールの発達により仕事環境としては問題なく実現したものの、
当時はまだライターとしての実力が伴っていなかったので
SOHOスタイルの仕事はなかなかうまくいきませんでした。
それもそのはずで、それまでは上司が私の文章を書き直さなければ製品にならなかったのです。
おまけに、わいわいと話せる仲間もいない孤独な環境では、仕事のモチベーションをあげることは至難の業でした。
「体調も悪いし、自分が役立っている感覚も薄い。どうしたらいいんだろう…」
ストレスが原因で便秘が続き、金属アレルギーによる発疹が全身に出たのもこのころです。

こうして結婚式や結婚披露パーティ、親戚への挨拶などをこなしながらの
東京生活がようやく落ち着いてきたころ、
会社は本格的な東京進出を視野に入れるようになり、
東京事務所をオープンさせることになりました。
2002年の秋のことです。
ある会社のフロアに間借りし、机一つからのスタート。
私は仕事とプライベートのメリハリがつきにくかった自宅勤務から解放され、
五反田の事務所に通う生活が始まりました。

運動不足の解消になったり、
人と出会うチャンスが増えたりと事務所開設の恩恵はいろいろとありましたが、
一番ありがたかったのは社長と話すチャンスが増えたことです。
拠点を得た社長の東京出張が増えるにつれ、私の心理状態はみるみる落ち着いてきました。
このことは、どんな環境で仕事をするのが自分に向いているのかを考えるいい経験になりました。

(続く)





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最終更新日  2005/04/30 02:55:14 AM
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