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2005/05/24
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カテゴリ: 漢字の知識
 前回3回にわたって漢字の字体や筆順と、間違えて覚えてしまっているかもしれない漢字を特集しました。今回は漢字の字形のお話。

 ここでは、字体は、漢字を表記するためのあるまとまった体系、字形をそれぞれ1つ1つの漢字の形(例えば「良」の上部の点はどちら向きに打つかなど)と考えてお話を進めます。

 小学校のうちから、漢字テストのあるたびに、「先生、どうしてこの漢字を書いたのに×なの?合ってるやん。」というやりとりがあります。「こことここがくっついていない。」とか、「ここは突き出ないとダメだ。」とか、どなたでも先生とやり取りをして悔しい思いをされた経験が一度や二度はあるでしょう。最近はかなりうるさいことをいう先生も少なくなりましたが、生徒が学校のテスト答案を持ってきて「どうして×なの?」と聞かれ、「これは許容範囲でしょう。」と思わず言いたくなることもあります。(いいませんけど。)

 書き順であれば、学校の指導は、今も『筆順指導の手引き』(昭和33年 旧文部省)に則って(のっとって)指導されていますが、一般に認められている漢字の筆順と学校で指導される漢字の筆順とはまるで違うことが少なからずあります。美しい字を書くために習字やペン字を習った経験のある人はなおさらでしょう。要するに、学校で指導される筆順はあるが、絶対に正しい筆順なんてないということです。前々回正しい筆順を特集記事にしておいて、なんだ!と叱られそうですが、あくまでも「学校指導の筆順」だということを、一応ちゃんと説明しておかなければいけないと思った次第です。

 また、字形についても、学校のテストは楷書とはいえ、常識的にきちんと書けているものは正解として認めてもよいのではないかと思うことがあります。「目」という字の横画が全部くっついていないから×にされたと怒っている子がいました。
判読できない、あるいは誤解のおそれがある字は正解とはできませんが、まず生徒の利益を考えた採点をしたいものだと考えています。しかし、前回取り上げたような間違って覚えてもらっては困るという字もあって、そこは譲れません。

 どういう字形が許容範囲かというと、インフォシークで「漢字 許容範囲」と検索をかけて頂ければ、ヒットした大手の塾、通信添削、書写教室のコンテンツで実例入りの字形が説明されています。参考になさって下さい。やはり、これらのコンテンツを拝見しても、さまざまなパタンがあり、結論はどんな字形を丸とするかは指導者の判断に委ねられるという印象を持ちました。

 最後に。いつも、漢字テストってその場の結果が出て、ハイおしまいというものではないなあと感じます。ちゃんと後からフォローが必要です。また、普段から字形については注意点をちゃんと言っておかないといけないと思います。「てへん」は、「はねる」、「きへん」は、「はねない」等、明確にそれぞれ担当の先生が基準を示しておかなくてはいけない。最低なのは大量の漢字プリントだけ与えておいて、テストだけでチェックするやり方です。言葉を教えるときもそうですが、文字も指導者が書いてみせる、子どもの書いたものをみるというやり取りで伝えるものだと思います。



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Last updated  2005/06/03 01:32:35 AM


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