受験国語の目安箱

受験国語の目安箱

PR

Calendar

Profile

xenoゼノ

xenoゼノ

Comments

中学2年@ Re:連用修飾語(副詞)の働き(06/10) こんにちは。とてもよくわかりました。私…
紗小枝 @ 勉強になりました 検索から来ました。 創造の対義語は破壊…
今日9729 @ トラックバック 貴重なページにトラックバックさせてもら…
xenoゼノ @ Re結んで開いて♪ T-T.Nさん、書き込みありがとうございます…
T-T.N@ 結んで開いて♪ はじめまして。(^^) T-T.Nと申します。言…

Keyword Search

▼キーワード検索

2005/05/26
XML
カテゴリ: 漢字の知識
今回は漢字の筆順に続いて、漢字の部首についてのお話。

 分数の計算と同じく、漢字を覚えるのだけは苦手だというお子さんは結構いらっしゃいます。しかし、複雑な漢字も、その一部となるような基本的な漢字や部首をいくつかしっかり身につけておけば、認識できるという発想があります。前回、漢字の成り立ちでお話したとおり、会意や形声で成り立つ文字は結構たくさんありますので、そういう意味で漢字の部首は早い段階で覚えておくと楽だとも言えます。ただし、漢字の形がぱっとわかるというのは本当はすごいことで、私たちが当たり前のようにやさしい漢字だと思っているものも、子どもたちにとっては、形をとらえることはなかなか難しいのだと分かっている必要があります。例えば、以前お話した「夢」という字は活字からはどう書いたらよいか判断しがたいですし、「競う」という字も左右対称ではありません。私などは今でも年齢の「齢」の字の左右が入れ替わってしまう癖があります。

 今回の記事のためにネット上で役に立ちそうなものを拾って見ました。

 商業用途のみ連絡要とあった『学習アニメの館』(部首のなりたちをアニメで見ることができます。受験にすぐ役立つとはいえませんが、ほっと一息。)→ 『部首のなりたちアニメ』トップページ へジャンプ

 『部首カルタ』(部首をカルタで覚えてしまおうという遊具が世の中に存在するそうです。私も四字熟語カルタや俳句カルタは持っております。)→ 楽天ブックス『部首カルタ』紹介のページ へジャンプ  コメント欄にも新着情報があります!


 『漢字の説明』(手間をかけて漢字の説明を行う工夫があるサイトなのですが、このサイト内の掲示板によると、どうやら管理人さんがサイト自体を放棄してしまったようです。更新もずっと止まっており、もったいないサイト。幽霊でも出そうで少し怖い。)→ 『漢字の説明』TOPへ へジャンプ 



 さて、漢字の部首の勉強するときに気をつけておかなければいけないことがあります。上記の『漢字の説明』サイトにあった例題ですが、次の漢字の部首を正確に言えるでしょうか。

例)開 閉 聞 問

すべて「もんがまえ」でしょうか?「開・閉」は「もんがまえ」でいいのですが、意味をよく考えると……。確認しに行ってみてください。こうしたことは私の経験でも、子どもたちと漢字遊びをしていて気がつきました。

 「今日は体の一部を表す漢字を集めてみよう!」と「にくづき」を使って漢字を検討させたとき、前もって漢和辞典を持ってくるようにいってあったのでいっぱい出てきました。

脳のう 肩かた 脇わき 腕うで 肘ひじ 脈みゃく 胸むね 肺はい
腹はら 胴どう 胃い  肝きも 腸ちょう 肌はだ 股また 脚あし
膝ひざ 背せ  臀しり 膿うみ 脂あぶら 服 ふく(?)

 「最後の『服』は体の一部じゃないだろ。それは『つきへん』。」「なんで“つき”なの?」「……。」絶句。

 辞典で調べてみると、「服」の着物の意味はあとになってできたもので、最初は「服従」「屈服」「服役」などの意味で用いられる「したがう」が、原義(もともとの意味)で、「月の動きに従う」というところからできたのだそうです。どうして今の着物の意味になったかは手持ちの漢和辞典ではわからないままです。

 また、「利」の部首はなんでしょうか。左側の「のぎへん」?それとも右側の「りっとう」?正解は「りっとう」です。植物の実りを「刈り取る」ことから「刀」を表す「りっとう」の方が部首になります。

「初」も、うっかり「ころもへん」としてしまいそうですが、「かたな」の方が正解で「布を断ち切るところからものごとの初めとした」ということです。以前に「夢」の部首は「くさかんむり」ではなくて「夕・ゆう」だと説明したことがありましたね。



 「漢和辞典は漢字をよく知っていないと使いこなせない。」とよく言われますが、子どもに漢字遊びをさせようとしたら、漢字をよく知っていなければいけないということです。漢字の原義までさかのぼって部首の名前を考えなければいけないなんて、小学校の先生方は国語だけを教えているわけではありませんから大変です。こういう突っ込んだ中学受験の部首の問題があったりするのはあまり正当だとは思えないのですが……。

 そのほかの漢字の部首についての注意するところを見ていきましょう。漢字の部首は大きく分けて、へん(偏)・つくり(旁)・にょう(繞)・あし(脚)・たれ(垂)・かんむり(冠)・かまえ(構)があります。 

にんべん  休 仲 作 住  人に関係する
ぎょうにんべん 行 往 後  道を行くという意味



さんずい    海 湖 泳 河 水に関係する
にすい     冷 凍     氷に関係する

「さんずい」と「にすい」の意味の違いに注意しましょう。ちなみに「次」は「にすい」ではなく、右側の「あくび」が部首。「あくび」は「大きく口をあけること・不足する・欠ける」という意味。「にすい」と間違われる部分はもともと「二」で並んでいることを表す。二つあわせてつぎつぎと休むということからできたということです。

しめすへん  神 礼 祈 祝 神様に関係する
ころもへん  補 被 裸 複 ころも・着物に関係する

「しめすへん」と「ころもへん」はしっかり区別できるようにしましょう。
「チョン」がつく「ころもへん」の書き順は「衣」の書き順がそのまま残っています。最後に「チョン」をつけるのではありません。書き順サイトなどで確認してください。  

   【参考】旺文社 漢和辞典                つづく。

【今回の記事が役に立ったと思う方はクリックお願いします。】
人気ブログランキングバナー  と にほんブログ村 教育ブログへ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005/06/03 01:30:03 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: