受験国語の目安箱

受験国語の目安箱

PR

Calendar

Profile

xenoゼノ

xenoゼノ

Comments

中学2年@ Re:連用修飾語(副詞)の働き(06/10) こんにちは。とてもよくわかりました。私…
紗小枝 @ 勉強になりました 検索から来ました。 創造の対義語は破壊…
今日9729 @ トラックバック 貴重なページにトラックバックさせてもら…
xenoゼノ @ Re結んで開いて♪ T-T.Nさん、書き込みありがとうございます…
T-T.N@ 結んで開いて♪ はじめまして。(^^) T-T.Nと申します。言…

Keyword Search

▼キーワード検索

2005/06/30
XML
カテゴリ: 語句の知識
 昨日見つけた故事成語の元の意味を要領よくまとめたリンクフリーのサイト『ことばのレシピあははっ』を【常設参照サイトリンク】に追加しておきました。さて、昨日の問題の解答をしましょう。

【昨日の問題の解答】

 次の四字熟語の読み方を答え、意味をあとの記号から選んで下さい。意味は一度に並べると読みにくいので4問ごとにに分けて選んでもらえるようにしました。

1 蛇足(だそく)       イ 余計なつけたし
2 矛盾(むじゅん)      エ つじつまの合わないこと
3 蛍雪の功(けいせつのこう) ア 苦労して学問すること
4 背水の陣(はいすいのじん) ウ 決死の覚悟で戦うこと

 「蛍雪の功」のお話自体は参照サイトにもありましたが、これは「蒙求」(もうぎゅう)という中国の本が出典です。著者は唐代の李澣(りかん)という人です。「蛍雪の功成る」などと使います。勉強することの大切さを説いたものなのですが、江戸時代、武士の子弟は、儒学の「論語」を勉強する前に、この「蒙求」(もうぎゅう)という本を読んでまず漢籍に触れるということが広く行なわれていました。

 「蒙求」は「少年用の教科書」として広く使われていたわけです。江戸時代には「○○蒙求」などといって四字熟語のいわれを集めた本が多く編纂されました。これを、素読(すどく)といって、意味もよくわからないまま何度も繰り返し音読するのですね。「読書百遍意自ずから通ず」というやつです。今のご家庭で「蒙求」などを子どもに読ませたりすることはまずないと思うのですが、戦前までは「蒙求」は漢籍の中でももっともポピュラーなもので、まだ結構使う人がいたりしました。日本人の精神文化に大きな影響を与えていた本として知っておいてもよいと思うのです。私はほんの一部しか目にしたことはありません。

 明日は夏目漱石の名前の由来でもやろうかな。



5 四面楚歌(しめんそか)   ク 周りを敵に囲まれること
6 虎の威(い)を借(か)る狐 カ 権力者の影に隠れていばること
7 良薬は口に苦し       キ よい薬ほど苦いものだというたとえ
8 朝三暮四(ちょうさんぼし) オ 結局変わりのないことに気づかないたとえ


9 臨機応変(りんきおうへん) シ その場に応じて適切に対処すること
10 助長(じょちょう)     サ 成長を助けてかえって害をまねくこと
11 完璧(かんぺき) ケ 欠点のないさま
12 株を守る(守株) コ 昔からのやり方にこだわって変えないこと

 完璧の「璧」は「壁(かべ)」ではなくて下の部分が「玉」と書くのだということは以前にも注意しました。「株を守る」の「株」は「かぶ」という読み方と「くいぜ」という読み方で「くいぜをまもる」という読み方もあります。同僚講師が教えてくれました。参照サイトにはちゃんと両方の読み方が載っていましたね。略して使う「守株」は「しゅしゅ」と読みます。

13 画龍点睛(がりょうてんせい)ソ 最後の大切な仕上げ
14 疑心暗鬼(ぎしんあんき)  タ 疑り深くなること

16 温故知新(おんこちしん)セ 古いものを学んで、その中に新しいものを見つけ出す

 「画竜点睛」は「がりょうてんせい」とも「がりゅうてんせい」とも読むのでした。また「睛」は「晴れ」という字ではないことも注意しました。

 さあ、どうだったでしょうか。全部知っていましたか。もっとも有名なものばかりを集めたつもりです。さらに進んで、もう一歩詳しく学んでくれる人が出てくることを期待します。

まあおもしろかったと感じていただける方はをクリックしてください。
人気ブログランキングバナー にほんブログ村 教育ブログへ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005/07/01 01:54:07 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: