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2010.11.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「あたしはこの学校の話をするね……」
 ミチルの白い顔に髪がかかって、そこに青い光。
「麻衣、旧校舎の話、 ビブラム 5本指
知ってる?」
 あたしを振り向く。あたしは首を振る。
「知らない。
 旧校舎って、あれでしょ、グラウンドの反対側にある木造の建物。半分崩れた」
「……そう。
あれは、崩れてるんじゃないの。 5 本 指 シューズ

「なぜ……?」
 ミチルは幽霊《ゆうれい》みたいな笑顔をつくった。
「たたり……」
「たた――り?」
「そうよ。……そもそも……。
 あの校舎を使ってる間、この学校には変なことが多かったんだって。毎年、先生が死んだり、生徒が死んだり……。おまけに、 ビブラム 5本指 火事とか事故とか、本当にイヤなことだらけだったのよ……」
 旧校舎、あれを見たのは入学してすぐだった。半分崩《くず》れた古い建物。割れたガラスや壁《かべ》にから ナイキ スニーカー
まったツタ……。たしかに、気味の悪い建物だ……。
「新校舎ができたのが十年ちょっと前。
 そのとき、旧校舎を取り壊そうとしたん mbt 通販

 病気、けが、事故……。
「それで、工事はいったん取りやめ。 mbt 通販 長いこと西側がすこし崩れたままで、放っておかれたの。
 それからだってイヤなこと続きだったわ。近所の子供が旧校舎の中で死んでいたり、中に入った先生が三日後に自殺したり……。
 ……体育館を立て直すんで、旧校舎を取り壊そうと工事が再開されたのが去年。でも、旧校舎の半分を壊しただけで中止に ルブタン

……げー。
「一度なんか、工事のトラックが急に暴走して、グラウンドで体育の授業をしてるところに突っこんだの。あのときは、二人が死んで七人が大ケガ。新聞にも載《の》ったくらいよ」
 ……これは……イヤだなぁ。
 ミチルは、低い声でさらに続ける。
「クラブの先輩の友達は、旧校舎で人影を見たって……。
 白い人影が、旧校舎の二階から、 モンクレールダウン
のぞいてたんだって。夜、学校の近くを通って……ホラ、旧校舎の塀ぞいに道があるじゃない。あの道で犬を散歩させてて、視線を感じたんだって。振り向くと、半分壊れてる教室の窓に白い影が……」
「うそぉ……」
 恵子が声をあげる。
「ホント。……で、その人影が、手をあげてね、手招《てまね》きするんだって。
 それを見たとたん、旧校舎の中に行かなきゃ、って気になって、フラフラと歩き出していたんだって」
「そ、それで……?」
「それだけよ。歩き出したら、急に犬がすごい勢いで鳴き出して、それで我《われ》にかえったんだって。 UGG クラシック ショート 5825
あらためて見たら、もう人影はなかった……って」
「ひゃー……」
「……消すよ」
 ミチルが静かに言う。部屋の中はまた、しんと静まりかえった。
 かすかに音がして、ミチルのペンライトが消えた。あたりは闇《やみ》と雨の音に包みこまれる。
 恵子が闇の中でかすかな声をあげる。
「いち……」
 声は震《ふる》えている。 UGG クラシック トール 5815
こうして怪談をしながら明かりを消していって、最後に数を数えると、ひとりふえると
言う。ふえたひとりは霊なんだと。
 祐梨の声。

「にぃ……」
 あたし。
「さん」
 ミチルの声は低い。
「し……」
 あたしたちは全員で四人。五人めの声が聞こえるか。
 あたしたちは耳を澄《す》ました。雨の音。雨の……。
「ご」
きゃああっ!!
 あたりは悲鳴の渦《うず》になった。周章狼狽《しゅうしょうろうばい》、阿鼻叫喚《あびきょうかん》。
 な、なによーっ! 今の声はーっ!!
 恵子たちがしゃにむに抱きついてくる。
「いやーっ、いやーっ!」
 そのとき、パッと暗い明かりがついた。
 部屋のドアの近くにある非常灯だ。
 小さなグリーンの光の下で見える、無愛想な机の群れ。学校の地下にある視聴覚教室。 あたしたちが振り向くと、ドアのところに背の高い男のコがたたずんでいるのが眼に入った。
 壮絶にキレイな顔。夜よりも暗い髪と、闇《やみ》よりも深い眼と。似合いすぎる黒い服。薄明かりの中、闇にとけこむようで、顔と手だけが月光のように白い。
 制服じゃない。転校生だろうか。
 恵子が声をあげた。
「い……、今『ご』って言ったの、あなたですか?」
「そう……悪かった?」
 静かな、よくとおる声。
 ミチルが浮かしかけた腰をおろす。
「あー、おどろいたー。腰がぬけるかと思ったぁ……」
「失礼。明かりがついていないんで、誰《だれ》もいないと思ったんだ。なのに、いきなり声がするから、つい……」
「そんなぁー! いいんですよー!」
 恵子が黄色い歓声をあげて、
「転校生ですか?」
 彼はすこし間《ま》をおく。
「……そんなものかな……」
 なんだ、この間は?
「一年生?」
「……今年で、十七」
 妙な答え方をするやつだ。
「じゃ、あたしたちより、一年先輩ですね」
 そう言う恵子の声ははずんでいる。……こいつってば、メンくいだからなー。
 たしかに見てくれはいい。背は高い。足も長い。再度言うが、顔もいい。
 ……しかしあたしは、 UGG ベイリーボタン1873
なーんとなく不穏《ふおん》なものを感じた。単なるカンだけど、こいつとは気が合わない。
カンだけどね……。
 ミチルも、おとっときの笑顔をつくっている。
「こっちこそ驚かせてゴメンナサイ!
 ……あたしたち怪談をしてたんです」
「へえ」
 彼は言って、それからわらった。
「仲間にいれてくれない?」
 みんながうれしげな悲鳴をあげた。
「どーぞ、どーぞっ。すわってください」
 ミチルが彼の腕を引っ張った。





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最終更新日  2010.11.30 19:57:10
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