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善信

善信

2006.06.02
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カテゴリ: 道場
しばらく無断欠席していたK練習生が来ていました。


今日は開始時刻直後から続々と練習生が集まり、1名がかなり遅れてやってきて4月以来、久々の全員出席でした。

長拳の初級套路までを終えているM練習生が自身の練習の傍ら入門套路を学習中のT練習生やE練習生に助言したり、やって見せたりしています。こういうのは助かります。困るのは、出来もしない者が口先だけで偉そうにものを言うこと。そして、教わる側が戸惑うほど異なった動きを教えてしまうこと。

途中難解な動作で躓いていたので、K練習生を相手にその動作の実用例を示しながら解説をします。

E「へぇ、意味があるんだ。」
善信「ダンスじゃないですから。」
E「へぇー!」

N練習生(7歳)が腕立て伏せの格好で固まっていました。まだ、1回も屈伸できませんが、以前よりは腕の力は付いているようでしたので、まず褒めた上で、難航している弾腿の回身式を演示、さらに、平衡の姿勢を2、3示します。呑み込みが早くがんばり屋なので、教え甲斐があります。


さて、M、E両練習生が各々の練習を一生懸命行っていると誰も相手にしてくれる人がいないので、Tは練習中の母親をからかったり退屈そうにしていたりしています。そこで、今夜は久々のパンチングミットの登場です。
まず、始める前に約束事を言い聞かせます。
善信「では、これから、ミット打ちをするから、奇声を発しないように。」
T「イターイ!」
善信「キエー、とか、イターイ、とか言わないこと。」
T「…。」
突きを打たせながら徐々に修正。突きの軌道も、打撃力もまだまだ全然駄目。しかも、すぐに飽きてしまう。
飽きたらそこでおしまい。それ以上は無理強いしないで、自分は他の者のところへ向います。

K練習生の動作中の前傾姿勢を訂正してから対練を教えます。対練套路ではなく一式での往復なので、数秒で覚え、しばらく部屋の縁に沿って行ったり来たりしながら打ち合います。2ヶ月近く前に同じものを定歩で行ってみた時にはまだふらふらしていたのですが、今回は活歩にもかかわらずそれほどのふらつきもなく上達を物語っています。

さて、T練習生から難問を出されました。
どうして、套路の中に前後、左右と闘う動作があるのかと。

T「後ろから来るのは卑怯だ。」
この意見を聞いて、質問の主旨が分かったので、こんな風に答えてみました。
善信「相手が一人とは限らないし、前から来るとも限らないよ。」
T「卑怯だ、卑怯だ。」
善信「武術だからね。」

善信「格闘技と武術は違うよ。」
T「どう違うの?」
これまた、難問です。
善信「うーん、格闘技は戦う場所や時間が決まっていて、審判がいる。ルールがあるし、たいてい一対一じゃない?でも、武術の場合はそうじゃない。」
T「えー、卑怯だ。」
善信「だからね、卑怯な攻撃に遭っても自分を守り、生き残るのが…」
武術なんだよ、と言いたかったのですが、もう、納得したようで人の話を聞いていません。

N練習生に今まで習ったものが充分覚えられたかどうかと、新しい動作を覚えることができるかどうか確認してから、弾腿の三つ目を教えてみます。
数回演示し、見よう見まねで行っている姿を見ると、そこそこ出来ていると思っていたのです。
ところが、です。
一回りして戻ってきてみると、なんと目をウルウルさせて鼻をグジュグジュさせながら練習しているではありませんか!
N練習生の母によると、本人が納得していないためであるとのこと。
ああ、そうなのか…。
自分は小さい子だし初回だからこんなもんだろう、と、ハードルを下げていたのですが、推察するにN自身はもっと高いところを想定していたのでしょう。
申しわけない気持ちで一杯になりました。そして、自らの甘さと大雑把さを大いに悔やみました。





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Last updated  2006.06.03 16:46:15
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