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善信

善信

2006.09.09
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カテゴリ: 講座
まだ、誰も来ていないだろうと思いながら、開始時刻より十数分早く会場へ着いたところ、既に中学年の数名がきていて騒いでいました。今日はいつもよりかなりテンションが高いようで、結構、話しかけてきます。

一人の少年が窓を開けて転落防止用のバーにしがみつきながら外をしきりに気にしています。空は秋晴れで爽やかな風が入ってきます。それに気が付いてもうひとりが同じことをし始めました。打ち所が悪くなければ、落ちて死ぬほどの高さではないにせよ、怪我は免れないでしょう。喉元まで出かかった決まり文句みたいな台詞を飲み込んで歩み寄り、黙って彼らの間に立って外を眺めます。すると、最初の少年がこんなことを言いました。
「外で練習したい。」
なるほど、そういうことか。
さらに、続けて、
「屋上で太極拳がしたい。」

う~ん、確かに気持ち良さそうです。
善信「あぁ、いいねぇ。したいねぇ。」

でも、1人が2人ならまだしも、この集団を連れてそれはできません。

すると、2人目の少年が許可を取ってきてくれと言います。それに対して、出張のため今日は夜遅くならないと帰って来られないので無理だと説明してとりあえず諦めてもらいました。と、いうよりも物分りのいい連中で内心ほっとしたというのが本音だったりします。

この講座も次回を以って終了ということもあって、練習のほうはいままでの分の反復練習と若干の手直しのみで軽く流していきました。

一区切りついたところで、小休止していると、中学年の子が突然話しかけてきました。
「あと1回しかないの?」

「うん、あと1回だよ。」
と、答えると
「まだまだ続けたいな~。」
なんて、嬉しい言葉が返ってくるではありませんか!

ところが、
「じゃあ、続けてみる?」
と、尋ねると、数秒考えた後に、

という意表をつい返事。
どうもよく分からない子です。

ほかにも数名が前向きな意見を言っていましたが、実際に本格的に始めるには他の習い事などとの兼ね合いもあり、やはり厳しいようです。もともと勧誘のために行っていたわけではありませんが、結構、センスのいい子が数名いたのでちょっと残念な気もしました。

でも、本当のところは、ここでの体験を、今後、なにかの機会に思い出し、なんらかの形で活かしてくれればそれでよいと思うのです。その中で、やはり本格的にやってみたい、という気持ちが湧き上がればそれは本物の気持ちでしょう。その子が当方の会へ来るか、他の優秀な指導者のもとを訪れるか、そんなことはどうでもいい話なのです。この辺の思いについてはいずれまた日を改めて述べたいと考えています。

終了時刻5分前に皆を集めて、次回で最後となること、学習した内容を発表したいという希望があればその機会がつくれるということを話して解散しました。





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Last updated  2006.09.24 07:01:44
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