もうすぐ午後の営業開始です。
午後の一番は少し程度の悪い腰痛のお客様がいらっしゃいます。
どの程度かというと・・・ 痛みで足を引き摺るくらい。常に痛みに悩まされ気が狂いそうだと言う話でしたね。
こういう腰痛は通常の鍼灸院の場合次のような処置をとることが多いです。
これだけだと『はりきゅう専門』としては芸がないわけです。
さて、では『 はりきゅう専門 泰心堂はりきゅう院
』ではどういう治療をするか?
画一的にコレをやれば良いというものはなく、やはり一人ひとりの状態に応じてどの技を使うかを選ぶべきです。もちろん通電する方法も局所に多鍼する方法も良い点があります。
体格、顔色、所作、動作、問診、触診、経穴診・・・様々な情報をもとに体力と耐性、あるい鍼や灸との相性などを診た上で必要に応じた処置を取るべきです。
さて、こういう痛み疾患に対しては経験的に次のような治療が即効的です。
個別の解説はのちのちするかもしれませんね。
それぞれ経験的に判断出来る情報があるのですが、経験に基づく勘のようなものがあるので詳細の判断基準については割愛します。
刺絡は熱を伴う場合、実症状・・・この場合は常に痛みがある(何もしなくとも痛みがある=自発痛)場合によく、急性・慢性の症状のどちらにも使えます。ただし、非常に疲れるので術後はしっかりと休むことが大事。
火鍼はその名の通り焼いた鍼を経筋(経絡的なつながりを持つ筋群)に対して瞬間的に打っていく技法で鍼のちくんという刺激とその後のお灸をしたようなだるさが特徴的です。『痛を以って兪と為す』というように痛みのあるところツボとして処置して行きます。こちらは『火』を使うのでイメージとしては冷えを伴う症状に使うことが多いような気がします。
大鍼は通常のディスポの鍼が直径が0.10~0.25mmくらいがよく使われますがこれは0.30mm時には0.8mm、1mmなどという鍼も在ります。普段使う鍼に比べて質量が何倍も在りますのでその分影響力が強いのですが、一方で非常に刺入し辛いので当院ではあまり使いません。(丁寧に打つために非常に時間が掛かるのでこの一本で効かせる!という気合を以って使うことがあるくらいですね。)
長鍼はその名の通り長い鍼です。普段使いの鍼が鍼部分の長さ8mm~4cmのものが主流の当院では7.5cm(2寸5分程度)~45cm(1尺5寸くらい?)を長鍼のカテゴリーに入れています。がぶっちゃけうちの『代名詞』のような扱われ方をしています。た・だ・し、頻度は実は少ないんですよね。痺れなど慢性症状のひどいものにしか使いません。腰痛の場合は比較的出番が多いかもしれません。
特徴としては、長くやや太めなので質量が桁違い。点ではなく線あるいは面で刺激が出来るので、よく整体とかで「曲がってますね~」とか「歪んでいますね~」などと言われる背中の状態をまとめて適度な状態に戻すことが出来ます。
刺すときに少し「ぷつっ」と音がしますが、入ってしまえば何回も刺したり貫いたりしないので痛みが実は少ない。皮一枚のところを通していくので実は非常に安全。鍼を刺している部分からググっと波紋のように影響力が広がるのが特徴です。
いずれも鎮痛・回復促進に効果のある技法ですが、長鍼を使えるところは数が少ないようで近隣には私のところだけ!。
ある意味切り札的存在ですね。
これらの複数の技術から一人ひとりにあった技術を選択できるのが『はりきゅう専門』ならではの強みですね。
長鍼を使った例では次のような例が在ります。
40歳代女性 30歳のころに腰痛発症。徐々に悪化し痺れを伴うようになる。来院当初は常に激痛があり、台所に10分立っているのもつらいくらい。歩行もきつく、駅から大体5~7分の当院までの道のりを20分かけて歩いてくるくらい。病院で手術を勧められたので最後に『泰心堂はりきゅう院』で治療を受けてから考えるつもりで来院。
病名 『坐骨神経痛』(整形外科)治療歴 某整形外科9年(当初慢性腰痛→坐骨神経痛)、接骨院4年、鍼灸院4~5院で合わせて3年
立位姿勢、座位姿勢ともに痛みをかばうように偏りあり。背部診では椎骨の配列を見たが大きく歪み在り。(※生活に即したゆがみは最適化のために生じるもので病気では在りません)
いくつかの方法論をお話し、長鍼を使った治療の同意を得る。治療間隔は週二回。VASはVirtual Analog Scaleの略で痛みを10cmの数直線上に表したもの。
当日の状態をVAS10として変化の様子を診る指標とした。全体的な回復具合とは別でそれは別記。
キーワードサーチ
コメント新着
フリーページ