All The Things You Are

April 24, 2006
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テーマ: Jazz(2024)
カテゴリ: カテゴリ未分類
ジャズは、クラシック音楽と同様に芸術音楽と言われています。
しかし、ジャズは、もともとは売春宿の酒場の音楽から発生し、
長い間、ダンスの伴奏音楽であり、それはアメリカの唯一の大衆音楽(ポピュラー・ミュージック)で、
そのころはまだ鑑賞するという芸術音楽の域に踏み込めずにいたものです。
それを、チャーリー・パーカーや、ディジー・ガレスピーといった人たちがジャズを芸術の域にもっていきました。

だからといって、私は「ジャズ以外の音楽は低俗で聴く気がしない」と思ったことは一度もありません。
デューク・エリントンも言っているように、私は、世の中にはいい音楽とよくない音楽(但し自分の好みにすぎない)しかなく、
それは結局、自分が好きな音楽か嫌いな音楽かというものでしかないと思っていますから、
音楽のジャンルというものは聴く上でも演奏する上でも全く関係のないことです。


それらはジャズ・ロックとか、エレクトリック・ジャズとか、クロスオーヴァーとか呼ばれ、
のちにフュージョンと言われるようになって、そういうサウンドが一種のブームになっていきますが、そうなってくると、
これは芸術音楽としてのジャズとは言えないのではないかという意見がでるようなものが多くなってきました。

フュージョンがブームになった1980年頃、
ジャズ評論家の油井正一さんが来日公演をした秋吉敏子、ルー・タバキン夫妻と対談したときの話で、
油井さんが「フュージョンはジャズの一部かどうか」ということを尋ねると、それに対して次のような見解を示したと言います。

「ジャズは芸術音楽、フュージョンはポップス、だから当然分類は違ってくる。
最近アメリカのレコードショップでは、ジャズとフュージョンは別に区分けしてディスプレイしている。」

すると、そこに同席していたジャズ評論家の岩波洋三さんが、「ウェザー・リポートはどっちの分類に入るんですか?」
と聞くと、ポップス(フュージョン)の分類に入るのだそうです。
「では、チック・コリアは?」と油井さんが聞いたら、「グループ(リターン・トゥ・フォーエヴァーなど)のものはポップスで、

彼らはどうもエレクトリックサウンドが聴こえるものはみんなフュージョンでポップスということになると言っているようです。
ハービー・ハンコックになると、もっとややこしく入り組んでいて、
一枚のアルバムの中でモダンジャズとフュージョンをやっていることになり、本当にわけがわからなくなってしまいます。

ジャズ評論家やモダンジャズ・ファンは「フュージョンはジャズと呼ぶな」と言っていますが、
どれがフュージョンで、どれがジャズとするかという定義がどうもはっきりしません。


フュージョンとするといった考えもありますが、
それでは、ラテンリズムやジャズのルーツ、アフリカのリズムだって、シックスティーンビートではないですか。

マイルス・デイヴィスは、そのアフリカのリズムに帰ったサウンドを取り入れ、
大名盤、『ビッチェズ・ブリュー』を作り上げましたが、これがフュージョンの最初のアルバムとされています。
でも、私はこれはジャズだと思うのですが・・・。

マイルス・デイヴィスはジャズ・トランペッターということではなく、ジャズ、及びフュージョン・トランペッターということになり、
チック・コリアやハービー・ハンコックもジャズ・ピアニストではなく、ジャズ、及びフュージョン・ピアニストで、
ジャコ・パストリアスに至っては、ジャズ・ベーシストではなく、フュージョン・ベーシストと呼ばなくてならないということですね。

そんなことを言っていると、ジャズ・ギタリストが使っているエレキギターだって、ジャズ・オルガンのハモンド・オルガンだって、
ヴブラフォンだって、ビッグバンドがエレキベースを使っていたらフュージョンになるってことでしょ。

もっとも、マイルス・デイヴィスは「俺の音楽をジャズと呼ぶな、マイルスの音楽と呼べ!」と言ってましたが・・・。

アメリカのビルボードでは、フュージョンをコンテンポラリー・ジャズと分類しています。

まあ、私にとってはジャンルが何であろうと、どーでもいい話でした。





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Last updated  April 24, 2006 02:26:00 PM
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