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入院して3週間がたとうとしている。この部屋では一番の古顔となった。
賑やかだった老人の後へは主人の1日後に手術し 回復室でも隣のベットで
「昨夜は痛い!痛い!と言いどうしで こっちは痛い!と言う暇なかった」 と主人が言っていたご仁らしい。
時折うめき声と溜息が聞こえる。
斜め向かいの窓際には20代の青年が「お世話になります」と入って来た。来週手術らしい ぼんやり窓の外を眺めていた。
先週と打って変わって陰気くさい部屋となった。(これが普通であろうが)
昨日は箕面への出稽古の日であった。皆にお会いするのが久しぶりのような気がし 変な言い方だが娑婆へ帰ったような気がした。
皆さんの心づかいが有り難かった。帰り病院へ送ってもらう。
夕方の病院は昼間とまた違った様相をしている。白衣の人達に代わって家族や見舞客が多い。
この病院は完全看護であるが家族・見舞客の出入りは自由らしい。
毎晩様子を電話で尋ねてくる息子が 「おふくろさんもくたびれたやろ もうそろそろ毎日行かんでもええのと違うか?」 と言っていたので そっと「明日は休もうかな?」 と言って見た。
「なんでや! ちょっとでもええ覗いて欲しいなァー」 と返って来た。
これには弱い 今日も新聞配達と行くか…。